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「いけないことと分かっていたはず」コンビニ殺傷事件、裁判で遺族の訴え 被告に懲役30年求刑 札幌地裁

去年2月、札幌市北区のコンビニで運営会社の社員を殺害したなどの罪に問われている男の裁判で26日、検察は懲役30年を求刑しました。

検察)
「生じた結果だけでも重い心神耗弱であっても重いことには変わらない」。

3人を殺傷した罪に問われた男に検察側が求めたのは「30年」という懲役刑でした。
去年2月、札幌市北区のコンビニで店員ら3人が死傷した事件。
「刃物離せ」
住所不定・無職の宮西浩隆被告はペティナイフを持ち込み当時40歳の運営会社社員の男性を殺害し、店員2人を殺害しようとした罪に問われています。
裁判の争点は、統合失調症を患っている宮西被告に刑事責任を問えるかどうか。これまでの裁判で検察側は程度が軽い「心神耗弱」だとする一方で、弁護側は責任能力がない「心神喪失」だとして無罪を主張しています。

26日、札幌地裁で行われた4回目の裁判員裁判。

中川宙大記者)
「検察が懲役30年を求刑したとき、宮西被告の表情は特に変わりませんでした」。

検察)
「自分の行動を悪いことと認識して自らの意思で選択して実行した。本来は無期懲役を求める事案。心神耗弱以外に刑を減らす事情もない」。
このように話し、検察側は懲役30年を求刑しました。
一方、弁護側は「自分のすることが悪いことか正常な能力が残されていなかった」として改めて無罪を主張しました。

26日の裁判では事件で亡くなった男性の父親の意見を弁護人が代わりに読み上げました。

遺族の意見陳述(弁護人代読)
「(宮西被告は)殺人についてためらいがあったと話していました。いけないことだと分かっていたはずです。厳正な判決を求めます」。

裁判の最後、宮西被告は裁判長からの問いかけにこのように話しました。

宮西浩隆被告)
「被害者、被害者の家族の話を聞いて、気持ちの整理が追いつかない。申し上げたいことはあるけど申し上げられませんでした。すみませんでした」。
判決は来月2日に言い渡されます。

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