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【日本初】イカもサケも記録的不漁の道南を救えるか 函館市と北大が“養殖キングサーモン”水揚げに成功

函館の新たな名物になるかもしれません。函館市と北大が30日、日本初となる養殖の「キングサーモン」の水揚げに成功しました。

前田愛奈記者:「いま初めての養殖のキングサーモンの水揚げが行われています。ピチピチと活きがいいですね」

函館漁港で30日、水揚げされた約100匹のキングサーモン。2022年に人工授精でふ化させたものです。日本ではキングサーモンが川を遡上する姿はほとんど確認されておらず、養殖は難しいと言われてきましたが、函館市と北海道大学が日本初の完全養殖を目指して研究を進めています。

前田愛奈記者:「ずっしりと重いです。立派です」

大きいもので重さは4キロ。まだまだ試験段階ですが、この結果に研究者は…

北海道大学大学院水産科学研究院・藤本貴史教授:「私にとっては成功です。ただ、点数をつけるのはまだまだ伸びしろがありますので、まだ70点にしたい。いまの天然資源に依存する漁業の一部分でも、養殖に切り替えていくことによって、安定的な収入を得られるような水産業の一部になってくれればいいなと」

函館では名物のスルメイカが不漁に陥っていて、今年は史上初めて初セリが中止になりました。

スルメイカ漁師:「こんなの初めてだよ。ゼロ」「もう廃業だ、廃業。やっていられないもん。助けてちょうだいや」

道南では近年イカだけではなく、サケなども記録的な不漁となっています。そんな漁業不振にあえぐ函館の新たな名物にしたいと、函館市漁協などは2021年から「トラウトサーモン」の試験養殖を行っています。今シーズンは約1万匹水揚げを予定。「函館サーモン」として、じわじわと人気が出ています。

お食事処ぽんぽこ亭・神垣修二店長:「きょうのはすごく色もきれいだし、脂乗っていておいしいと思う。味は間違いない」

こちらの店では、去年から「函館サーモン丼」を売り始めました。

前田愛奈記者:「脂がすごいです。いい意味でクセがない、食べやすいお魚です。とろけます」

お食事処ぽんぽこ亭・神垣修二店長:「何年か前にイクラがなくなったとかで、もう本当にサーモンが手に入らなかったんですよ。『函館サーモン』が出てきたことはありがたいことだと思います」

地域漁業の救世主として期待される養殖サーモン。函館市と北大は今回水揚げしたキングサーモンの成分や味を調べるなどし、数年後の商業化を目指してさらなる研究を進めるということです。

北海道大学大学院水産科学研究院・藤本貴史教授:「函館と言えばキングサーモンだねって言われるような、そういう魚にしたいなと思います」

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