「金のインゴットを買わされだまし取られる」 札幌で詐欺あいつぐ 総額1億5000万円被害
2025年 6月30日 22:32 掲載

札幌市でオレオレ詐欺などの特殊詐欺が相次ぎ、70代の男性2人が現金と金のインゴットなど合わせて総額1億5000万円相当をだまし取られる詐欺被害がありました。
5月16日、札幌市北区に住む70代の男性の固定電話に電話があり、通信会社を名乗る男から「個人情報が漏れている可能性がある。
警察に連絡しておく」などと言われました。
さらに警察を名乗る男から電話で「口座が犯罪に使われている。」などと言われました。
その後男性は男にSNSに誘導され警察官や検察官を名乗る男らからビデオ通話で「口座を調べる。
現金をおろして捜査員に渡して欲しい」などといわれました。
これを信じた男性は2回にわたり現金合計5500万円を渡しました。
さらに男の指示に従って1.1キログラムのインゴット(1800万円相当)を購入したうえで自宅に訪れた男に渡してしまったということです。
その後、男らと連絡が付かなくなったことに男性が不審に思い、警察に連絡したところ詐欺だとわりました。
この男性はあわせて7300万円相当をだまし取られました。
また、厚別区では70代の男性がSNSを利用したデートクラブに会員登録をしようとしたところ、デートクラブの関係者を名乗る女らからサイトを認証するための作業をするように言われました。
指示通りに行ったところ「あなたの作業のせいでデータが大幅に損失した、修復金額を支払い、修復が完了したら全額返金する。」などと言われました。
これを信じた男性は電子マネーや現金およそ8000万円以上を指定された口座に数回に分けて送金するなどしだまし取られました。
警察では「警察官や検察官が金品を要求することはない」とし、「身に覚えがない要求には応じず、身近な警察にすぐに相談してほしい。
『詐欺がきたら♯9110』警察相談専用電話を利用してほしい」と呼びかけています。