北海道初 ”違法無線ブイ”で漁師を行政処分 外国規格の無線で位置情報など把握
2025年 7月 1日 18:43 掲載

北海道総合通信局は、電波法に違反したとして根室市などの漁師2人に行政処分を行いました。
処分を受けたのは、根室市の男性漁師(56)と、道北の枝幸町の男性漁師(53)でいずれも海上保安本部からの通報で発覚しました。
根室市の漁師は、外国規格の無線を利用して位置情報などを把握するための装置がついたブイ(浮標)3台を網に取り付けて免許を受けずに運用し、電波法に違反しました。
北海道総合通信局はこの男性を、7月1日から8月1日までの32日間、無線標定移動局の運用停止と、第一級海上特殊無線技士などの業務への従事停止に命じました。
違法無線ブイに対する行政処分は、北海道では初めてです。
また、枝幸町の漁師は、登録を受けずにデジタル簡易無線機1台を漁船に開設し、電波法に違反しました。北海道総合通信局は男性に対し、37日間のデジタル簡易無線局の運用停止と、第二級海上特殊無線技士の従事停止を命じました。
北海道総合通信局は、電波の適正な利用を確保するため、今後も電波法違反に対して厳正に対処するとしています。