ゆるゆる優る~む(小野優子)

晴耕雨読 そのろく

前回は万年筆について書きましたが、実はこの万年筆は名前入りです。

 
筆記体で・・

高価なものですから、万一どこかに置き忘れてもすぐ手元に戻ってくるようにとの願いから・・あとは、名前を入れることで愛着度が増すからです(^^)
実際、私には名前を彫ることで愛着度が増したアイテムが他にもあります。


アーミーナイフです


こんな感じで名前が・・

8年前独りで屋久島を旅した時、素泊まり民宿に泊まることにしてたので、必要かなぁと思って行く直前に購入したんです。名前を入れたことで愛着度は高まり、旅から帰ってきてから今に至るまでも、ずーっとお守り的存在として身近にいてくれています。
そのアーミーナイフを購入した8年前には、『O.YUKO』と彫って欲しいとのリクエストにお店の方は何も言いませんでしたが、今年購入した万年筆の時には、『O.YUKO』と彫って欲しいって言ったら、あるご指摘が返ってきました。
苗字が変わった時のことを考えると、『O』 は入れない方がいいって・・。
店員さんは私が未婚なこと知ってたんですね~。笑
そんなわけで、万年筆には『O』が入っていません。
果たして『O』を入れなくて良かったと思う日は来るでしょうか。
う~ん、ビミョウ。

さて、『O』入りアーミーナイフと、先日あるところに行ってきましたよ!
羊蹄山です。


羊蹄山山頂1898メートル!

旭岳と羊蹄山に登ることは予てからの夢でした。
この地に生まれ育ったからには、北海道最高峰の山と蝦夷富士と呼ばれる北海道を象徴する山には登ってみたいと思ってまして(^^)それをこの夏一気に叶えることができて、このタイミングのよさに正直ビックリしています。
ビックリすることもないでしょうに・・って??笑
それが、私は山登りは好きだけど山の知識がほとんどないんです。だから、体力的に「行ける!」と思っても一緒に登ってくれる山のエキスパートがいないと、結局は登れないんです。というわけで、今回とんとん拍子で羊蹄登山の計画が進んだことに、驚きと感謝の気持ちでいっぱいなんです。


仲間達に感謝!山の上で手作りチャーハンを食べるの巻♪

それにしても、ほんとキツかった・・(><)
私としては、去年登った富士山よりも羊蹄山の方がずっとしんどかったです。
でも、やっぱり山が好き。
理由はわかりません。
ただ、時々無性に登りたくなるんです。


しんどかった分だけ、一段と美しく見える景色☆

次はどこの山にしっよっかな~。
って、実はもう登りたい山はあるんですけどねっ(^0^)
それは、叶った時にまた報告いたします♪


ジャンプしたら空に手が届くかなっ


えいっ!


届かなかったけど・・ま、いっか♪


晴耕雨読 そのご

今週はぐずついたお天気が続いた道内。
こんな時は筆を執るのも悪くない・・ということで、ただいま『暑中見舞い』をしたためております。


夏っぽいイラストを描いて・・

もともとが達筆から程遠い字の持ち主なので、全面に絵を描いて文字数を抑える工夫をしているのですが(ずるい?(^^;))、それでも何も書かないわけにいかず・・はー(@@)自分の悪筆を見ることほどストレスのたまるものはないですね。
でも、最近こんな味方を手にしてから、字を書くのが以前よりキライじゃなくなりました。


万年筆です

少し前までは“万年筆っておじさんくさい”って思っていたんですけど、ホント不思議です。数ヶ月前、無性に欲しくなって衝動買いしてしまいました。ようやく万年筆が持てるまでに、精神的に成長したってことでしょうか。万年筆は使うほどにその人の手になじんでくるって言うし、共に年を重ねていくのがとても楽しみです。
あっもちろん、この万年筆を使ったからって達筆な字になるわけではないのです。ただ、下手は下手なりに味わいある字になっているような気がして・・笑。その味わいを生み出している一つが、インクの風合いなのかもしれません。


定番のブルーインク

同じブルーでもメーカーによって色合いは違うし、インクの“ぬめり感”もそれぞれに微妙に違い、これは書き心地にも影響を与えます。更にグリーンやパープルなどブルー以外の色もあるので、インク選びは万年筆愛好家の楽しみのひとつにもなっています。
私はまだ初心者なのでこの一色しか持っていませんが、いつかもっと大人度を高められたら2本目の万年筆を購入し、違う色のインクをそれに注入しようと思っております。
そうして、気分や季節に合わせて使い分けていけたらステキだなって思うのです。そんな日は来るでしょうか・・遠い未来になりそうですね(笑)
さぁ何はともあれ、この万年筆の力を借りて『暑中見舞い』したためます!

 


余白に万年筆でメッセージ書きます。

晴耕雨読 そのよん

昨日はロケで富良野に行きました。
3連休最終日ということもあって多くの人で賑わっていた富良野。今年も変わらず高貴な色と香りをまとったラベンダーが涼しげに群生していて、そんな光景を見ていたら何故だかホッとしたりして・・。


雨上がりの朝は花の色もいっそう鮮やか

でも、涼しげだったのはラベンダーのみ!
昨日の富良野は暑かったぁ。
日差しが強いな~と思って空を見上げると、太陽の周りにはこんなものがっ。


まぶしいっ


太陽が雲に隠れると虹の輪はさらにくっきり

太陽をぐるりと囲うこの虹は、「かさ」と呼ばれる現象だとか。
天気が下り坂になる前兆らしいけど、ホントかな?って思えるくらい、虹の輪の中の太陽はジリジリと真夏の輝きを放っていました。
そんな太陽に挑むように、ロケでは外でめいっぱいカラダを動かし、気付けばまたまた日に焼けてしまったような・・ごめんなさい、照明さん。
でも、最後は熱気球に乗って夕暮れ時の富良野を満喫しました。


暮れゆく空にふんわり

体内に夏のエネルギーをしっかり注ぎ込んだ一日でありました(^^)
おしまい

晴耕雨読 そのさん

前回、円山の八十八箇所に登った話を書きましたが、出張前に山に登ったのには訳があります。実は、翌日に旭岳への登山を控えていたのです。北海道最高峰の山に登る前日に、標高225メートルの山?と笑うことなかれ。イメージトレーニングって大事ですよぉ(^^)
イメトレのかいあってか、靴擦れや怪我をすることもなく、無事山頂まで行くことができました。まぁ、私のリュックの中身といえば、飲み物とお昼ごはんと着替えくらいですから・・楽っちゃ楽なわけです。大変なのはスタッフたち。おそろしく重い機材をもって標高2,290メートルの頂を目指すわけですから、それはもう頭が下がる思いでした。
でも、ユニークなメンバーたちだったので、ほんと楽しいロケになりました。
どうユニークだったのかは、スキップコラムに書かせてもらったので、お時間のある方はどうぞそちらもご覧くださいまし♪
それにしても、こういう大自然のなかでココロのチャンネルを合わせられる仲間って貴重だなって思います。


頂まではまだまだだけど、ここからの景色も素晴しいね☆

また是非このメンバーで!と思ったけど、スタッフたちは口をそろえて言いました。プライベートで登るならいいけど、仕事で登るのはもう懲り懲りだ、と・・。

晴耕雨読 そのに

晴耕雨読とは“晴れた日は田畑を耕し、雨の日は家で読書すること”とあります。前回のひとりごとに『この夏の目標は「晴耕雨読」です』と書いた私ですが、田畑は耕していないし、読書にもそんなに耽っていません。正確に言えば、晴れた日は外に出てカラダに栄養を与え、雨の日は家でダラダラ過ごすのではなく、本を読んだり映画を観たりと、ココロに栄養を与えることを心掛けているのです。どんな時もカラダとココロの喜ぶ過ごし方を!という思いは、「晴耕雨読」の考えにも通じるかなと思い、目標にしてみました。

ということで、先週のはじめ旭川方面への出張があったんですが、カラダに栄養を与えるため、出発前に円山の八十八箇所に登りました。


午前7時30分。山頂到着。やや曇り。

早朝登山って気持ちいいですよね。
独り占め感が強いからってのもありますが、なんたって空気がうまい!
でも、登りよりも下りのほうが苦手な私は、下りになると真剣です。
標高225メートルの円山ですが、油断するとどんな山でもケガをするので、そこは慎重に慎重に下ってゆきました。ところが、まもなく下りきるってところで、思いがけない出会いが!


どーも、こんにちは!

わかります?
土と似た色をしているから判りにくいのですが、エゾリスです。大切そうにえさを抱えて、私の目の前を横切って行きました。
横切って行ったんですが・・・すぐまた私の目の前に戻ってきました。
そして、私の周りをクルクル回り始めたではありませんか!
どうも、エサのおねだりをしているようです。
まさか!と思うでしょう。
私も半信半疑だったので、試しに背負ってきたリュックを足元に置いてみました。すると・・


ゴソゴソゴソ

ひえ~。
ほんとうにリュックをゴソゴソし始めた~(><)
人間に慣れすぎていますよね。
こんなにかわいいエゾリスさんを近くで見られるのは嬉しいけど、なんだか複雑・・。しかもこのエゾリスさん、リュックにエサがないとわかるとこんなポーズをとりました。


お腹丸見え

肝心の顔の部分が切れちゃって表情は判らないけど、このポーズから察するに、彼はこう言いたかったんじゃないでしょうか。

「今度来る時はちゃんとエサを持ってきてよね」

晴耕雨読

前回、前々回と夕暮れ時の話をしましたが、「マジックアワー」や「たそがれ時」以上に私には一日の中で最も好きな時間があります。
それが、空一面が「ドーンパープル」になる瞬間。
「ドーンパープル」は、ユーミンファンにはなじみの言葉でしょう。アルバムのタイトルにもなっていますからねっ♪かくいう私も小学生の頃からユーミンファン!「ドーンパープル」って言葉も、もちろんユーミンのアルバムから知りました。
「DAWN PURPLE(ドーンパープル)」とは、“夜明け前の空の「紫」の色”のことです。“胎児がお腹から出てくる時に感じる「紫」”でもあるようなので、やや赤みの強い紫なのかなって思っています(間違っていたらごめんなさい)。私は空がこの色に包まれる瞬間が好きです。

さて、話は変わりますが、私のこの夏の目標は「晴耕雨読」。
というわけで、お天気のよかった先週末の深夜はソイ釣りを楽しみました。
え? 釣れたかっって??
釣れていたら、まずその報告からしていますよ~(^^;)
そもそも深夜の釣りってのが私には無理だったみたいです。
0時を回る頃には、寝袋に包まって堤防でトドと化してましたから・・。
でも、空が「ドーンパープル」になる瞬間だけはカメラにおさめてやろうと、デジカメを握り締めながら寝ておりました。


停泊中の船の灯りが漆黒の闇に輝く

 

せっかくだから、「ドーンパープル」までの変わりゆく空を、順を追って撮っていこうと思い、墨汁色の空が藍で染めたような色合いになったところもパシャリ。


ミニ灯台を真下から見上げるの図

 

これは、寝ている私の真横に聳え立っていたミニ灯台です。
聳え立っているとはいっても、3メートルくらいのミニミニ灯台。
あっ、これは灯台って言わないのかな(^^;)(誰か教えて・・)
でも、このラピスラズリを思わせる色になってきたら、「ドーンパープル」までそんなに遠くありません。お天気もいいし、きれいな「ドーンパープル」が拝めるぞ!!と思っていたのです。
ところが・・・・
次に目が覚めたのは、まぶしさからでした。


朝日を浴びるカモメ・・えになるね~(^^)

 

「ドーンパープル」、見過ごしたぁ~(><)
ふだんは不眠気味なのに、どうしてこういう大切な瞬間に限って眠さに勝てないんだろう。まったく、とほほな瞬間でした。


でもでも、きれいだから良しとするかっ!!(^0^)  

活動写真2

前回は「マジックアワー」について書きましたが、「マジックアワー」の先の時間帯もけっこう好きです。あの青が深くなってゆく感じ・・。どの辺りから青は濃くなっていくのかなぁなんて見ていると、すっかり空が闇に覆われてることがあります。

あのうつろいの時間はなんて言うんでしょう。
「たそがれ時」?

 

 

そういえば、去年公開された映画「めがね」は、「たそがれる」って言葉がキーワードになっていましたっけね。自分で言うのもなんですが、たそがれるのはけっこう得意です。私はヒマさえあればボーっとしています。

でも、意外にみなさん「たそがれる」ことをしないんですね。知人達に何気に聞くと、「たそがれるって何」?みたいな答えが返ってくることが多くて・・。私は普通にみんな、たそがれるもんだと思っていました。

あなたは「たそがれ名人」ですか?
「たそがれ名人」って世の中にいったいどのくらいいるんでしょうね。 

活動写真1

映画「ザ・マジックアワー」をこれから観に行く人には、ぜひ友人と映画館に行くことを勧めたい!ひとりで観に行って後悔した私からの提案です。
だって、思わず笑ってしまう場面で、一人大声で笑うことほど気まずいものはないから・・。あの感覚はなんでしょうね~。雪道で一人転んだ時の行き場の無いこっぱずかしさに、ちょっと似ています。
『マジックアワー』とは、“日没直後の、太陽の残光がまだ空にある僅かな時間”のことですが、最近そんなマジックアワーにけっこう遭遇します。夏至直後だからかなぁ。

 

 

この『マジックアワー』という言葉がにくいのは、その日没直後の僅かな時間が“最も美しい”と定義しているところ。
でも、確かにそうなんですよね。
普段見慣れている景色なのに、思わず涙してしまうほど美しい・・。
お肉やお魚も傷む寸前が最もおいしいなんてよく言われますが、人の心を一番とらえるのも闇に覆われる少し前ってことなんでしょうか・・。

不思議としかいいようのない空の色合い。
その色合いの妙は、ほんとマジックのようですね(^^) 

写真

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