ゆるゆる優る~む(小野優子)

持込禁止

飛行機の機内に持ち込めないものといえば、ナイフといった刃物類など、いわば凶器になりうるものですよね。
今回の京都の旅は、担当番組の生放送終了から往きの飛行機の時間まで余裕がなかったので、スムーズに飛行機に乗れるよう、X線にひっかかりそうなモノは手荷物に入れないよう細心の注意を払いました。
なのに、なのに、ゲートでしっかり引っかかってしまいましたぁ(><)
何が反応したのかと思いながら、空港係員さんとかばんの中をゴソゴソしていたら、「あっ、これですね」とあっさりと係員さん、あるモノを持ち上げました。
それが、これ。


はい、ぼく三脚!

えー、カメラの三脚って機内に持ち込めないの??
皆さんご存知でした?
私は全然知りませんでした・・
でも、この三脚。
出発直前、友人に持参したことを伝えたらちょっぴし失笑されたブツでして・・そんなわけで、ゲートで足止め食らった理由がこの三脚だったことはかなりの痛手でした。
ちらりと友人の顔をのぞきこんだら、「それ、ホントにこの旅に必要だったの~ぉ??」的表情でニヤリとこちらを見返してきましたから・・苦笑

でも、この三脚。
役に立ちましたよっ。
まず!
夜景を写すには、いかにブレないかが大事ですよね。
宇治川にかかる橋の夜の表情も、三脚があったおかげでこんなにくっきりと美しく写し取ることができました。


ライトアップされてとてもきれい♪


月が出てきて、より幻想的に・・

そして!
三脚を持っていきたくなるのは、こういう一枚が撮れるからでもあります。


宿にて

少人数の旅では自分を撮るのってけっこう大変ですが、三脚をたててタイマーで撮れば、こんなに自然な一枚が撮れちゃうんです。
自分の写りこんだ写真はほとんどいらない派ですが、それでも旅に出ると3枚くらいは欲しくなります。それぞれの旅で自分がどんな精神状態だったか知ることもできますし(^^)
ですから!
今後も三脚を持って旅に出ます。
手荷物検査に引っかからないように気をつけて・・(^^;)

世界遺産

源氏物語に直接関係ないのですが、京都の旅では「宇治上神社」にも行きました。「宇治上神社」は、現存する日本最古の神社建築で、1994年には世界遺産にも登録されています。

 

ずいぶん暗いじゃないか・・って?
そうなんです。
特別に夜間拝観ができたものですから(^^)
夜の神社って怖いかな?って思ったけど、全然そんなことありませんでした。
ただひっそりと、そこに佇んでいるだけの姿・・。
美しいなぁと思いました。

美しいといえば、その奥に広がる竹林も・・。
ライトに照らされた竹林の、この妖しげな美しさは何なんでしょう。
吸い込まれそうになりました。
あぶない、あぶない。


 

宇治十帖

京都の旅では宇治にも行きました。
理由は、ここも源氏物語の重要な舞台だからです。

タイトル「宇治十帖」は、源氏物語54帖のなかのラスト10帖の総称です。
ここには、源氏物語の主人公“光源氏”は登場しません。
“光源氏”が亡くなった後の物語です。
主人公不在の中ストーリーが展開されるってちょっと不思議な感じがしませんか?全ストーリーの五分の一近くを占めてるってのも、すごく大胆だし。
“光源氏”死後の物語が存在するのは、一説には、彼のいない世界がいかにスケールが小さいか、そこから“光源氏”の偉大さを改めて知らしめようとしたのでは・・とも言われていますが、正直私は学生時代、この「宇治十帖」にはあまり興味を持ちませんでした。
ところが、この歳になって源氏物語を読んでみると、「宇治十帖」にこそ人生のはかなさが凝縮していると感じたのです。

何故かというと・・・。

栄華を極めた“光源氏”。
でも、そんな彼ですら決して死から逃れることはできず、しかも例え彼が死んでも、世界は何一つ変わることはなく、そしてまわり続ける・・。つまり、“光源氏”のいない世界を描いたからこそ、そこからみえてきた無常・・この世のすべては“常にあらず”・・の部分が余計色濃く映し出されたのだと思うんです。
解釈の仕方は人それぞれあるでしょうが、私は勝手ながらこんな風に読み解きました。

この世はすべて無常だからこそ、美しいって気もするし。
そう、この宇治川を照らす朝日も。


いとうつくし・・

源氏物語

先週末、中央図書館で漫画家・大和和紀さんのトークショーが行われました。
そのトークショーで司会を担当したのですが・・

うーん、緊張しました。
何故って、10代の頃から大和和紀さんの大ファンだったからです。
個人的にファンだと気持ちが前のめりになって、こういう仕事の場合失敗することがあるので、おだたないよう(北海道弁・・笑)気持ちをコントロールするのが大変でしたぁ。

 

ちなみに、なぜ漫画「あさきゆめみし」をテーマに今回中央図書館でトークショーが行われたかといいますと、この漫画の原作は「源氏物語」でして、今年は『源氏物語千年紀』という節目の年でもあることから、札幌ご出身の大和和紀さんに「源氏物語」の世界をお話いただこう!となったわけです。

私が先日京都に行ったのも、そんな「源氏物語千年紀」のイベントが京都で行われていることを知ったからです♪
京都ぶらり旅の報告はまたこの中で・・


源氏物語の作者・紫式部の像

 

写真

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