7月9日公開予定の映画「BIUTIFUL」。
一足先に観てきました。
どんなに厳しくやるせない現実を描いていても、
どこかに"救い"を用意していることが多い日本の映画やドラマ。
そんなぬるさに慣れきっていた私の心を
容赦ない厳しさで激しく揺さぶった作品でした・・。
『つじつまの合わないハッピーエンドなんてなくていい!!』
と、普段からクールすぎる発言をしている私でも、
『唐突でもいいからどうかラストにハッピーエンドを・・』
と、祈るような思いでこの作品を観ていました。
『キライ・・』
観終わった後、つぶやいたのはこんな言葉でした。
救いを見つけ出すことができなかったからです。
ところで、この単語に違和感を覚えた方も多いでしょう。
「BIUTIFUL」。
これは「BEAUTIFUL]のことです。
この綴りの間違った「BIUTIFUL」は
物語のとあるエピソードから生まれた単語です。
とても印象的なシーンでした。
"物事を額面通りとらえたそのもの自体が本質とは限らない。"
そんなことを感じるシーンだったのです。
物事を額面通りとらえない・・・・ん?
待って。
そう考えると、この物語に救いはあったと見ることもできる??
・・・・
作品を見てから10日余り。
暇さえあると「BIUTIFUL」のことばかり考えてしまいます。
あれ?
・・・・これをスキっていうのかな・・
主人公を演じたハビエル・バルデム
追記
映画「ノーカントリー」の殺人鬼を演じた時と
あまりに違うハビエル・バルデム・・・・
彼のことももともと好きじゃなかったのですが、
最近とても気になる役者なのです。
友人たちの出産ラッシュが続いております。
遠くに住んでいる友人たちからは
ベイビーたちの写真が続々と送られてきます。
そのたびに、写真に向かって「かわいいね~」と声をかける私。
赤ちゃんってどうしてこんなにかわいいんでしょう^^
赤ちゃんは守られるべき存在だから
大人たちが思わず手を差し伸べたくなるよう
かわいく生まれてくる・・
と、かつて聞いたことがあります。
たしかに・・
血のつながりがなくても思わず守ってあげたくなりますもんね。
ところが!
つい最近送られてきた友人からのベイビー誕生の報告と
そのメールに添付されていたベイビーの写真。
これを見た瞬間、私はいつもとは違う言葉を発しました。
「ありがたや・・」
何故・・って。
とにかくとってもありがたいお顔をしていたのです。
なんかこう手を合わせて拝みたくなるような・・笑
友人の了解を得て、ここにその写真を載せることにします。
あ~、もっと大きな写真で見せてあげたい・・
まるですべてを達観しきったような、慈悲深い穏やかな表情。
手を差し伸べたくなるようなかわいさを持ち合わせつつも、
どちらかっていうと、手を差し伸べられているような気分になる(笑)
そんなありがたいお顔をしていると思いません?
会社のパソコンに出産の報告がきたものですから、
ここ数日は出社するたび、
この写真をパソコン画面いっぱいにまずは映し出してから
仕事にとりかかっています^^
さぁ。
今日も写真を前に。
ありがたや、ありがたや。
わたしにはこのベイビーがお地蔵さまに見えるのです
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