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新作のロケに出かけたのは7月初旬のこと。うだるような暑さでありました。その編集を終えようかという今、北海道はもう冬に突入しようとしております。早いものでございますなぁ。

どーも奥さん、藤村でございます。

昨日は私、朝日新聞のフォーラムに参加させていただきまして、大変おもしろい方々からお話を聞く機会に恵まれました。

フォーラム自体は夜の8時半に終わったわけですが、その後の酒席は11時過ぎまで続きまして、わたくし、酔いにまかせてご列席の大先生方にいろいろとお話を伺いました。

「転校生」以来の大ファンでありました大林先生は、酒席であっても、話す言葉、にこやかな表情、語り口、それらがひとつのりっぱな「物語」を見ているようでございまして、「はい」「はい」「なるほど」「はい」「ほー」と、ただもううっとりと聞き惚れるばかり。全体から溢れるおだやかさは、まさに映画と同じでありました。

一方、小説家の谷村志穂先生は、やたらと楽しい方でございまして、わたくし、何度か先生の肩をどついて「ぶははははは!」と爆笑をかましてしまいました。「話が合う」と言っては失礼ですが、明らかに「同じ空気」を感じまして、改めて谷村さんの小説を読んでみようと思った次第。

新しい札幌駅を作ったJR北海道の臼井さんという方も、実に楽しい方でありまして、私は興味深々で話を聞きました。というのも、あの新しい札幌駅を初めて見たとき、私は感動したのであります。「これです!これです!札幌はこうあるべきです!」と。これが本州の地方都市の駅舎であれば、「もっと日本的な建築にできないものか」と思ったでしょう。でも札幌という町は、日本の中で唯一「ヨーロッパ的な雰囲気を持ち込んでもいい町」と思うのです。いや「持ち込まざるをえない」と言った方が正しいかも。というのも、臼井さんは「札幌駅は50年後、100年後にも、ここにあっていいものにしたかった」、さらに「無秩序に氾濫する町の色もなんとかしたい」とも言いました。これはまさにヨーロッパ的な考えであって、日本の伝統的な「木造建築に瓦屋根」という風情が「気候風土的に実現しない」北海道では、この考え方はアリだと思うのです。その上で臼井さんは、なるべく地元の素材を使って駅舎を作ったとも言いまして、「いやぁ!いいじゃないですか!」と全面的に納得したのであります。

元北海道の副知事だった磯田さんからはこんな話を聞きました。基本的人権であるとか、教育を受ける権利であるとか、我々には様々な権利が憲法で保障されております。しかし北海道は、全国で唯一「文化的に暮らす権利」というのが、条例で保障されていると。小さな町のおっさんも子供も「文化的なものを享受できる権利を有する」と。でも条例を制定する当時は、「んなもん作ってどうする」「文化でメシは食えん」といった声もあったそうです。いや、いまだに北海道は「文化的に暮らす」などという余裕はないのかもしれない。だからこそ、なんとか文化でメシが食えるようにしたいと磯田さんは言っておりました。

だから私は言ったのであります。

もしも、北海道の文化に、テレビ番組も入れてもらえるとしたら、「文化でうまいメシは食えます!」と。

いや、テレビを「文化」などと思ったことはありません。「文化」という言葉の響きが、なにか誤解を与えてしまうような気がして、私は使うのをためらいます。しかし、あの席に北海道の文化として「水曜どうでしょう」を招いていただいたとすれば、私は誤解を恐れず、俗っぽい言い方で「文化でうまいメシを食える!」と言いたかったのであります。

「文化的に暮らす」というのは、なにも高尚な絵画を見たり、クラシック音楽を聴くということだけでなく、「暮らしの中で感性を使う」ということではないでしょうか。
そう考えれば、仕事を終え、家事を終え、ひとりでどうでしょうを見てバカ笑いするのも、立派な文化的暮らしであろうと。

今回お会いした方々の話は、決して難しい話ではなく、すべて「うん、うん」と納得できるものでありました。

みなさん、「まっ正直な感性」で語っておられました。

それが実に「北海道らしいなぁ」と思ったのであります。

その北海道の一員に、「私もようやくなってきてるかなぁ」と、そんなことも思いました。

さて我々、明日からしばし、出張に出ます。
ちょっと遠い所で、「枠撮り」をしてまいります。

また来週、お会いいたしましょう。

(14:13 藤村)

11月2日水曜日。藤村でございます。

今夜、道内では新作第3夜放送でございます。
道民の皆様はもちろんお見逃しなく。

そして、静岡の皆様。

道内に次いで新作の放送が決定でございます!

【SATV】
11月23日(水・祝)スタート

放送までしばしお待ち下さい。


なお、我々は遠いところで「枠撮り」をしておりますので、来週出社いたします。

では皆様、お元気で!

(10:58 藤村)

11月7日月曜

嬉野です。

皆さんお元気ですか?ぼくらは元気です。
随分遅い日記になりましたが本日の日記です。

静岡SATVさんに続き、新作放送を決定された放送局が既に4社ほどございますので、それぞれの局で最終確定がでしだい、この日記で順次発表させていただきますのでお待ちくださいませ。

先週末に枠撮りで、私ども随分と遠方へ参りましたが、その折に、彼の地でミスターから星のお話をうかがいましたよ。

ミ「嬉野さん、よく火星みつけましたね」
う「あれ!ミスター、この前の日記見た?!」
ミ「見ました」
う「いやぁ、火星ってさぁ、赤い星って記憶があったしね、それに満月の横でね、月の光にも負けないくらいに光ってたからね、なんか印象深くて。あれ、火星ですよね」
ミ「火星です。でね、木星も見えるんですよ」
う「え!木星も肉眼で見えるの?!」
ミ「見えます」

と言うことでね、そのあとガラス戸を開けて、ミスターとベランダへ出ましてね、彼の地の夜風に吹かれながら二人で夜空を見上げましたね。

そしてね、ミスターから木星を教えてもらいました。

う「え!あれなの!」
ミ「はい。あれです」
う「あんなに大きく見えるの!」
ミ「そうですね、かなり大きく見えますよ。木星は大きいですからね」

なんか驚きました。
木星が肉眼であんなにハッキリ見える星だったなんて。

ねぇ、みなさん。うらやましいでしょう。

こっちゃぁミスターから直々にさぁ、夜空を見上げながら木星の位置を教えてもらったんだもんさぁ。
ミスターファンの婦女子のみなさんには、よだれが出るような話だよねぇ。
悪いね。

ということでね、彼の地では随分と楽しい日々を過ごさせていただきましたよ、ということをここでいちいち御報告しながら、本日の日記は終了でございます。

それではみなさま、また明日ね。

元気だよね?みなさん。

では明日。この場所で。



(20:50 嬉野)

11月8日火曜日

嬉野です。

さて、北海道地域でのみ先行放映しております「水曜どうでしょう2005年秋の新作」。
明日は、いよいよその4週目の放送でございます。

これ、北海道地域にお住まいの奥様方、ぜひ御家族そろって見ていただきたいですね。これは面白いですから。
本企画前半部最大の山場ですね。

最近は「ネタバレ」を嫌う方が割合に多ございますので、詳しく言うのを控えますが(とは言うものの既に皆さん方周知のことかもしれませんが念のためね)とにかく私なんぞは大好きですね。

わたくし、喜劇で何が好きかと言いって「シチュエーション・コメディー」ほど可笑しいものは無いと思っております。

状況が登場人物を翻弄するわけですね。

「なんでこんなことになってるんだ…オレ達は」

そういう疑問を引きずったまま、しかし登場人物たちはその状況から逃れることができない。
これが笑いの奥を深くするのだろうと私なぞは思っているわけでございます。

昔、「リヤカーを引きながら喜界島を一周する」という企画をやりましたが、あの旅の中で重いリヤカーをたまたま一人で引いておられた大泉さんが、不意に出くわした下り坂に足をとられて、御本人の意思に反して物凄い駆け足で重いリヤカーを引いたままモーレツに坂を駆け下って行かれるというシーンがありましたが(覚えている方おられるでしょうか)。

あれが、まさに「シチュエーションコメディー」の原型だと思いますね。

彼は、なにも好き好んで、あんな重いリヤカーを引きながら急坂を駆け下りて行きたかったわけではないのです。
そんな危険なことをしては命にかかわるということは彼にだって分かっていたわけです。

ただ、重いリヤカーを渾身の力で引いておられたところへ、いきなり出くわしたのが、あの下り坂です。

大いに御疲れになっていた大先生は、なんとなく始まった下り坂に内心ホットしたところもあったのでしょう。
どっちかと言えば休憩したかったくらいです。

ところがその下り坂に呑気に一歩を踏み出したとたん、大泉さんの身に「物理学」で言いますところの「位置エネルギー」が「発生」し、間髪を入れず「放出」され、大先生は、いきなり猛(たけ)り狂(くる)ったような勢いで、リヤカー自体に後から押されてしまったわけでございます。

その状況で歩を緩(ゆる)めては転倒し後追いするリヤカーに轢(ひ)かれてしまう。

これを回避するためには素早く右足と左足を交互に出しながら追って来るリヤカーよりも早く坂が終る地点まで駆けねばならなかったのでございます。

その危険な状況で大先生は「大爆笑」しながら坂を下って行かれたのであります。

だって、いっそ路上に座り込みたいと思ってたほど疲れてへとへとになってた男が、次の瞬間には猛然と駆け出してるわけです。

モーレツな力で状況に突き動かされ翻弄される男。

しかし、彼はその状況から抜け出すことが出来ない。

大泉先生は、猛ダッシュしながらも、この自分自身の置かれた状況に気づいて、危険を感じることよりも駆け出している自(みずか)らの状況に爆笑されたわけでございます。

我々ディレクター陣は、その「笑いながら坂を駆け下る男」の後姿に思わず見とれ、手助けをするのを忘れ、暫(しば)し見入ってしまったのでありました。

本当に、あの時ミスターが途中で助けなきゃ、笑い事では済まない事態になっていたかもしれません。

明日の晩は、あの日の大泉さんのように登場人物全員が「爆笑しながら坂を駆け下っていく」ような30分でございます。

どうぞ、お楽しみに。

え~老婆心ながら、先週、第3夜を録画されておられる方は、どうぞ明日の放送直前にもう一度録画された第3夜を御覧になり、そうしてリアルタイムで第4夜へ突入されることをお勧めいたします。

もっと、お時間のある方は、午後10時頃から第1夜から順に第3夜まで一気に御覧になり、しかしてリアルタイムで第4夜に突入されるのがベストかと思います。

笑いに貪欲な方は、どうぞお試しくださいませ。

それでは、皆様、本日はこれまで。

また明日、この場所でお会いいたしましょうね。

北海道地方は、明日からいきなり「冬」だそうですよ。
寒くなるのね。風邪引かないようにしなきゃね。

早寝早起き、快食快便。
生きてる内が花でございます。
どっちかと言うと楽な方に考えて、生活されますように。

じゃ、また明日。

事故の過半数は、家の中で発生する事故だそうですので、奥様方くれぐれもお気をつけなすっておくんなんしね。
御大事に~!




(19:54 嬉野)

11月9日水曜日

嬉野です。

本日の札幌地方、雪でございました。

只今、電線、樹木の葉、屋根などにそこそこ積っております。
気温はまだプラス。路面は濡れております。
冬間近、いやいや、かろうじて晩秋。

と、どきどきしております本日の嬉野でございます。

さて、お待たせいたしました。
過日発表いたしました新作放送決定局第一号の静岡朝日放送さんに続いて「どうでしょう2005年秋の新作」を放送してくださる局が確定いたしました。

本日、情報解禁日でございますので、この場で発表させていただきます。

全部で4つの放送局が名乗りを上げてくださいました。

それでは、発表させていただきます。

まずは、AAB秋田朝日放送さん。
秋田のみなさん!おめでとうございます!
12月9日(金)夜24:15からの放送でございます。

続きましては、KHB東日本放送さん。
宮城のみなさん!おめでとうございます!
12月14日(水)夜24:16からスタートでございます。

そして、KKB鹿児島放送さん。
鹿児島のみなさん!おめでとうございます!
12月8日(木)25:10スタートでございます!
いやぁ、いきなり九州でございます。

そして本日の最後はNKT日本海テレビさん。
はい!山陰は鳥取、島根のみなさん!おめでとうございます!
12月7日(水)24:25からスタートでございます!


そして、本日の北海道地方は、新作の第4夜でございます!
前半の山場でございますので、どうぞお時間のある方は、録画されました第一夜から順に第三夜まで一気に御覧になり、しかる後、リアルタイムで今晩の第四夜に突入されますよう。

じゃ、またあしたねー。

元気でいるのよー!


あ!本日の掲示板の更新は、夕方に完了しておりますですよー。



(18:45 嬉野)

11月10日木曜日

はい。嬉野でございます。

札幌地方、今朝、えらい快晴だったもんですから昨日降った雪もあっさり消えましてね、今はたんなる冬枯れた街の風情でございますよ。
ま、雪が消えてね、私などは、ちょっとホットしておるんですが。

ただねぇ。

ただ、あまりにも日が短いのよ、近頃の札幌。

夕方の4時30分に世間は真っ暗になってるのよ。
おかしいでしょう!心細いって!そんな夕方!

冬至っていつでしたっけねぇ?

もちょっと先だよね、今は立冬を過ぎたあたりだっけか?

なんだかよく知りませんが、とにかく冬至は来月の後半頃だよね。
ということはさ、これからその冬至に向けてまだまだ日照時間は短くなって行くわけでしょう。いやぁ、困る。わびしすぎる。

まぁ、北海道は緯度が高いから冬の日が短いのはしょうがないんだけどね。
だって緯度が高いおかげで反対に夏の北海道の昼間の時間は長いわけだしね。
ユーコンなんか、もっと緯度が高いから夏は夜が来ないくらいだしね。ほら、白夜っていうでしょう、あれだね。

ユーコン川の夏は白夜だったなぁ…。

白夜って、ずっと夕方なんだよね。

白い夜って書くから物凄く明るい月夜みたいなものなのかしらってバカみたいに考えてたけど、たんに夕方なんだよね、白夜って。

たんに夏場の内地の夕方5時くらいの日明かりが夜通し続くんだよね。
夕方、日が傾いたまま、そのまま夜中までずっと夕方なんだよね。

明るいってね、人を安心させるんだよ。どうしてなんだろうね。

「まだ、明るいからいいやぁ」

って思っちゃうのね。
で、そんな時、時計覗くと夜の10時半だったりするんだよね。

「え!もうそんな時間なの!」

って、ちょっとはビックリするけど、時計から目を離して辺りを眺めるとさ、やっぱ夏の夕方のままなんだよね。

で、「ま、いいか」って、やっぱりなっちゃうのね。

日が暮れないということはけして不快ではないんだよね。
というか心地良いんだよね。

ぼくらはあの時、ユーコンの流れに乗って川を下って行ってたわけだけど。ぼくらはガイドの熊谷さんとピートとモーターボートに乗って大泉さんとミスターの漕ぐカヌーを追いながら撮影をしていたのね。
で、ある時ね、モーターボートのエンジンを止めてね、ボートを川の流れに任せたのね。

したらエンジンの音が消えたらさぁ、当然だけどいっぺんに静かになって、ぼくが回してるカメラのモーターノイズだけがウィーンって聞こえてるだけだったのね。

ぼくは、カメラのスイッチも切ったよ。

そしたらね。

もう音がしないんだ。

みんな黙ってた。

ただ、時折オールが水をかいている音だけが聞こえてくる。

辺りは白夜だった。

忘れられないね。

あんに神経が休まることはないと思った。

ユーコンのヨシさん(熊谷女子のことね)が、ホワイトホースを離れない理由が、今なら分かる気がするよ。

いろんな世界があるんだよね。
ぼくらが知らないだけでね。

でね、そこへ行けばさ、ぼくらの体は感じることが出来るんだよ。
感じる能力は、ちゃんと持ち合わせているんだよね。

この世界には、いろんな環境があって、でもぼくらは、そんな環境に出会うこともなく、そこで感じる感覚を知らないままに一生を終える。
でも、そこへ行けばさ、誰もが感じることが出来る力を持ってるんだよね。

あらためて考えるとさ、そのことが、なんか不思議なんだよね。

なんか、不思議なんだよねぇ…。


●SATV静岡朝日放送さん→11月23日(水)24:46から
●AAB秋田朝日放送さん →12月9日 (金)24:15から
●KHB東日本放送さん  →12月14日(水)24:16から
●KKB鹿児島放送さん  →12月8日(木)25:10から
●NKT日本海テレビさん →12月7日 (水)24:25から

(20:03 嬉野)

11月11日金曜日

嬉野ですが、本日くらいは、藤村先生が日記を書いて帰られるかしらと思っておりますが、どうなりますことやら。

今のところ先生は「新作」最終夜の編集に余念がございません。

皆様方に「御愛想」して帰るか、集中したまま車に乗って帰るか。

神のみぞ知る。で、ございます。

お楽しみに!




●SATV静岡朝日放送さん→11月23日(水)24:46から
●AAB秋田朝日放送さん →12月9日 (金)24:15から
●KHB東日本放送さん  →12月14日(水)24:16から
●KKB鹿児島放送さん  →12月8日(木)25:10から
●NKT日本海テレビさん →12月7日 (水)24:25から

(15:10 嬉野)

11月14日月曜日。藤村でございます。

おとつい土曜日に、新作の最後の枠撮りを行いました。

今回の枠は、DVD第6弾の「姫だるま」に出てきました「青タイツ・茶タイツ」さんを再度フューチャーしてお送りいたしております。

全身タイツにヅラをちょこんと乗っけたあのいでだちが、私、お気に入りなんですね。

しかしですね、今回は「おもしろくもねぇネタを淡々とこなす漫才師」というイメージで台本を作ってまいりましたので、あの…基本的に「おもしろくない」ことが前提になっておりますよ。いいですか。そこんとこ間違わないで下さいよ。

出演陣もですねぇ、毎回台本を渡すたびに「苦笑」もしくは「失笑」をしながら、私のことを、どこか哀れむような目で見るんですね。明らかに(なんですか?これは)と、言いたげな目なんですね。

そういう視線を私、敏感に察知いたしましてすぐさま言うんです。

「いいか?誤解すんなよ。おもしろいネタを書けと言うんなら、おれは書けるんだぞ。でも今回はわざと、いいか?わざとだぞ!笑えないネタを書いてんだからな!そこんとこを誤解すんなよ!」

多少、声を荒げて言いますと大泉さんあたりは、

「わかってますよ。僕らなんにも言ってないでしょう。なにをいきり立ってるんですか」

と、さらに哀れむような目で言うわけですね。

こうなるともう、こっちは振り上げたこぶしの行き場を失って、さらに卑屈な捨てゼリフを吐くしかなくなりますね。

「くそっ!本当につまんねぇと思ってんだろ!」

なんつってね。

こんなやりとりを毎回繰り返して来たもんだから、出演陣もこっちも、だんだんとですねぇ、本当になにがやりたいのか、どこがおもしろいのか、わかんなくなってきて、「トリオ・ザ・タイツ」のネタは、さらにシュールさを増してきたわけです。

そしておとついの最後の枠撮り。

普通であればね、「今年のどうでしょうもこれで終了かぁ」なんつって多少の感慨深さというのもあるわけですが、んなもん全然なかったですね。「よーし!終わった、終わった」ちゅなもんで、晴れ晴れとした表情で収録を終えましたからね。

「よしよしこれでもう、このくだらん枠撮りに付き合わんでもいいぞ」と。

しかし、その「おざなり」で「消極的」な「受け身」の出演陣の態度がですね、それこそ「おもしろくもねぇネタを淡々とこなす漫才師」という、当初描いていたイメージ通りの表情となって、彼らの内面から滲み出てましてですね…「いい味」でしたねぇ。
大泉洋なんかは終盤、「いいのか?これで終わって…」みたいな感じで完全に目が泳いじゃってましたからね。いや、実にイイ表情で、VTRを何度も見て爆笑しましたですよ。

やっぱ、わけのわからんことを8回もくどくどやると、最後にはそれが「芳醇な深い味わい」となって出てくるんですなぁ。

というわけで、2005年新作は枠も含めてすべての収録を無事に終了。編集も今週いっぱいで全作業終了となりまして、我々もようやくひとだんらく。

そろそろまた…先生と二人で、ふらりと旅に出てみようかなと思っております。

とりあえず、今週も始まりました。

皆の衆、バキッといきましょう。

【2005年新作(全八夜)放送決定】
●本家・HTB北海道テレビ→10月19日(水)23:15から
●SATV静岡朝日テレビさん→11月23日(水)24:46から
●AAB秋田朝日放送さん →12月9日 (金)24:15から
●KHB東日本放送さん  →12月14日(水)24:16から
●KKB鹿児島放送さん  →12月8日(木)25:10から
●NKT日本海テレビさん →12月7日 (水)24:25から

(13:45 藤村)

11月15日火曜日

嬉野です。

空にデカイ月が出ています。
その横に並んで出ている赤い星は火星でしょうか。

天気予報を見れば、本日は東と西、すなはち北海道と九州地方しか晴れてないみたいですが、実際はどーなんでしょうかねぇ。

札幌は、午後7時半現在、肌を刺すような冷気漂う夜です。

夜空には、まん丸い月が冴え冴えと輝いてます。

寒いよ札幌。

でも月はきれいよ、みなさん。


【2005年新作(全八夜)放送決定】
●本家・HTB北海道テレビ→10月19日(水)23:15から
●SATV静岡朝日テレビさん→11月23日(水)24:46から
●AAB秋田朝日放送さん →12月9日 (金)24:15から
●KHB東日本放送さん  →12月14日(水)24:16から
●KKB鹿児島放送さん  →12月8日(木)25:10から
●NKT日本海テレビさん →12月7日 (水)24:25から

(19:26 嬉野)

11月16日水曜日

嬉野でござりまする。

昨日、日記に「札幌地方、只今、月がきれいでございます」と書きましたらば、たくさんの晴天域にお住まいの方々から「こちらでもきれいな月が見えております」と続々と返信をいただきました。

今朝方の掲示板、リレー中継のようになっておりましたのが面白うございましたのでここに御報告申し上げます。

晴れていれば、日本中どこに住んでいても同じ月が見える。
当たり前のことでございますが、やっぱり不思議な気もいたします。それは皆様もご同様だったみたいですね。

どのような些細なことでありましても「気持ちは一緒なのね」ということがわかりますだけで、人間、「ホッ」とするものでございます。

わたくし、あのように返信をたくさんいただきまして「ホッ」といたしましたる次第。

そして、今夜もまん丸で明るい月が出ております。
あなたの住んでいる町からも見えますでしょうか?
別にまたしても返信を希望しておるわけではございません。
お気遣い無く、願います。

さて、本日は水曜日!

北海道地域の方は「新作どうでしょう」の夜でございます。
二日二晩の出来事を8週掛けて道民の皆様のお茶の間に(お茶の間って死語でしたでしょうかしら?)お届けしております水曜どうでしょう。
今夜は長かった初日も暮れ、二日目の朝が訪れます。

本日も波乱含みでございます。

しかしながら「水曜どうでしょう」、
始まりましてよりこの方までの9年間、
小さな愚痴も「波乱!波乱!」と書き立てて、波乱の乱発を続けてまいりましたので、いまさら「波乱!」で食いついてくる方も少のうございますでしょうか。

「波乱馴れ」という言葉もありますように(ありませんが)波乱ばかりが続いていては諸氏の気持ちも今更動揺なさることもありますまい!

どうぞ平常心で本日もお楽しみくださいませ!

水曜どうでしょう。来年で10年でございます。
頑張っております!

ご清聴!ありがとうござりました!

それではみなさん、また明日!

明日は2006年判「どうでしょう卓上カレンダー」の単品の宣伝をします。お楽しみ!



【2005年新作(全八夜)放送決定】
●本家・HTB北海道テレビ→10月19日(水)23:15から
●SATV静岡朝日テレビさん→11月23日(水)24:46から
●AAB秋田朝日放送さん →12月9日 (金)24:15から
●KHB東日本放送さん  →12月14日(水)24:16から
●KKB鹿児島放送さん  →12月8日(木)25:10から
●NKT日本海テレビさん →12月7日 (水)24:25から

(17:56 嬉野)

11月17日木曜日。藤村でございます。

昨夜、北海道では2005年新作の「第五夜」の放送がございました。

祭り直後の10月19日から放送がスタートして、早いもので全8週(2ヶ月間)の折り返しを過ぎたわけでございます。残るはあと3回。最終夜は師走に入った12月7日ということですから、「おやおや、2005年も終わりじゃないですか」という時節でございます。

ロケに出たのが「はいはい!いよいよ今年の夏がやってきましたよぉ」という、7月初旬のことでしたから、たっぷり半年をかけて放送を終えるわけでございます。

テレビには「撮って出し」という言葉がありまして、文字通り「撮ったらすぐ放送に出す」というテレビの即時性を表した言葉でございます。本来はニュースやスポーツに用いられる用語でありますが、いつのまにやらバラエティーや、そしてドラマをも含めた多くのテレビ番組が「撮って出し」の制作環境に追いやられておるようでございます。

テレビ局はデジタル化という多額な設備投資が必要な時期に突入して、「制作費の削減」と、デジタル化によって「更なるソフトの量的な充実」という相反する作業を求められて、時間と労力を省力化した「撮って出し」の手法に頼らざるをえないのであります。

そんな中で、夏に撮ったものを冬に出す、即時性どころか季節感にもまるで無頓着な「どうでしょうさん」は、時代に逆行しているなぁと。でも、なぜか「時代に逆行してる」ことを、「決して悪いこととは思わない」。ということは、「テレビが向かおうとしている時代が良いものじゃないから」、そんな理屈が、自分の中で成り立ってしまうわけでございます。

昨日、数ヶ月をかけた新作の編集がすべて終わりました。

完成したエンディングをひとりで見ながら、「うん、おもしろかった。今回もよかった」と、そう素直に思えましたから、少なくとも私にとってのテレビは、相変わらず「おもしろいもの」であり続けております。

よし。

今日はビシッとテレビ論をぶったぞ。テレビの現状を憂いながらも、巧みに「ウチの番組だけは違う」みたいな展開でさりげなくどうでしょうを自賛したぞ。

お月さんを見て「うわぁ~うさぎさんがお餅をついてるぅ~」なんつう話とは明らかに一線を画したぞ。

よしよし。では皆の衆、また明日。

【2006年版「どうでしょう卓上カレンダー」】
12月1日よりネット通販「HTBオンラインショップ」と、道内HTBグッズ販売店にて、「卓上カレンダー単品(500円)」の発売開始でございます。以上。

【2005年新作(全八夜)放送決定】
●本家・HTB北海道テレビ→10月19日(水)23:15から
●SATV静岡朝日テレビさん→11月23日(水)24:46から
●NKT日本海テレビさん →12月7日 (水)24:25から
●KKB鹿児島放送さん  →12月8日(木)25:10から
●AAB秋田朝日放送さん →12月9日 (金)24:15から
●KHB東日本放送さん  →12月14日(水)24:16から

(15:34 藤村)

11月18日金曜日、夕刻となりました。藤村でございます。

新作の編集もすべて終了いたしまして、私と嬉野先生は来週からしばし、旅に出てまいります。

どうでしょう本「第3号」の執筆のためでございます。

この旅には、札幌の某タレント事務所に所属する顔のデカイタレントさんが、2~3日同行することになっております。

先ほど、その某タレント事務所の副社長から

「ちょっとぉ~来週でしょ?スケジュールとかなんも聞いてないんだけど」

などと電話がありまして、(おっと!そうだった。ヤツに連絡するのをすっかり忘れてた)と、ハタと気づいたところでございます。危うく巨顔タレントをおいてけぼりにするところでございました。

「・・・ふーん、じゃモリはその3日間だけ同行して帰って来るわけね」
「そうだな」
「で、なに藤やんたちは、そのあとも二人で旅をするわけ?」
「そうだな」
「どこ行くの?」
「いや、特に決めてない」
「ちょっとぉ~!決めてないってなにさぁ」
「いや、だって決めてないんだもん」
「いつ帰ってくんの?」
「いや、決めてない」
「ちょっとぉ~!おたくらサラリーマンでしょう!決めてないってなにさぁ~!」

ということで、来週から特に行き先も決めず、フラリと旅に出てまいります。たぶん、今月中には帰って来るでしょうが、今のところいつになるかは未定でございます。

どこか旅の空の下で、のんびりしている二人のサラリーマンを見かけたならば、気軽に声など掛けて下さいな。

どうせ急ぐ旅でもなし。

では皆の衆。

来週からしばらくこちらを留守にいたします。

達者でな。

【2006年版「どうでしょう卓上カレンダー」】
12月1日よりネット通販「HTBオンラインショップ」と、道内HTBグッズ販売店にて、「卓上カレンダー単品(500円)」の発売開始でございます。以上。

【2005年新作(全八夜)放送決定】
●本家・HTB北海道テレビ→10月19日(水)23:15から
●SATV静岡朝日テレビさん→11月23日(水)24:46から
●NKT日本海テレビさん →12月7日 (水)24:25から
●KKB鹿児島放送さん  →12月8日(木)25:10から
●AAB秋田朝日放送さん →12月9日 (金)24:15から
●KHB東日本放送さん  →12月14日(水)24:16から

(18:50 藤村)

11月29日火曜日。お久しぶりでございます。藤村でございます。

「どうでしょう本・第3号」の執筆のため、先々週の土曜日19日から嬉野先生と二人で旅に出まして、昨夜、ようやく札幌に帰ってきました。

10日間。行き先も決めず、帰る日も決めず。

旅の空は、ずっと晴れ渡っておりました。気持ちのいい空気が流れておりました。

その空気を遠慮なく吸って、なにも考えず、流れに身をまかせて、だから、見るもの聞くもの、すべてをすんなりと受け入れられる。

四十の男には「贅沢な旅」なのかもしれません。「やりたくてもできない旅」なのかもしれません。しかし、「旅とは本来そうあるべき」とも、思うのであります。

旅先で何度か声を掛けられました。いろいろな人に会いました。みなさん、元気でありましょうか。

旅の最後に、9年前にロケで訪れたある場所へと向かいました。

そこは9年前のあの日と、なにひとつ変わっていませんでした。

あの日、鈴井貴之、大泉洋が立っていた場所。
その正面でカメラを構えた嬉野先生が立っていた場所。
その横で笑いながら自分が立っていた場所。

その場所をじっと眺めていると、なんだか不思議と安らいだ気持ちになりました。

いい旅でした。

さぁ、今日からまた働きましょう。四十の男らしく、家族のため、会社のために働きましょう。

そしてまたいつか、こんな旅ができるように、昼メシも食わずに仕事をがんばりましょう。

みなさん、長い間留守にいたしましたが、今日から平常営業でございます。

はりきってまいりましょう!

【2006年版「どうでしょう卓上カレンダー」】
12月1日よりネット通販「HTBオンラインショップ」と、道内HTBグッズ販売店にて、「卓上カレンダー単品(500円)」の発売開始でございます。以上。

【2005年新作(全八夜)放送決定】
●本家・HTB北海道テレビ→10月19日(水)23:15から
●SATV静岡朝日テレビさん→11月23日(水)24:46から
●NKT日本海テレビさん →12月7日 (水)24:25から
●KKB鹿児島放送さん  →12月8日(木)25:10から
●AAB秋田朝日放送さん →12月9日 (金)24:15から
●KHB東日本放送さん  →12月14日(水)24:16から

(16:05 藤村)

11月30日水曜日でございます。藤村でございます。

10日間に及ぶ「どうでしょう本・第3号」の旅からようやく戻りまして、昨日より平常営業になっております「どうでしょうさん」でございます。

今年8月に発刊されました第2号は、「もっと四国」と題しまして、チームナックス・リーダー巨顔森崎博之を伴っての「香川うどん紀行」、嬉野先生と春の四国をのんびりと旅した「四国快晴」、文豪・大泉洋氏による四国を舞台にした初の書き下ろし小説「一生のその先」などをメインに、四国大特集を組みました。

そして今回は、次号予告にも書いてありましたとおり、どうでしょうさんにはこれまた縁の深い「九州」を大特集でございます。

題して「いっそ九州」。

10日間に及ぶ旅の行き先は、秋の九州でありました。
どうでしょう班にとっての九州とは、「地獄の深夜バスの終着地」・・・というようなものではなく、実は「名宿の宝庫」としての誉れも高い「安息の地」でありました。
九州はどうでしょう班4人に、初めて旅の良さをわからせてくれた土地であったのです。
そこを改めてじっくり旅してみたい。そして、皆さんにも、我々が感じた旅の良さをお伝えしたい。それが今回の趣旨でありました。

旅の前半は、前回と同じく巨顔リーダー森崎博之を伴っての名宿・名湯紀行。ただ、もちろんガイドブック的なものにとどまらず、「うどん紀行」よりも更に、おもしろおかしい旅の写真&紀行文となることは間違いございません。
そして後半は、九州の中でも、あまり知られていない小さな町をのんびりと訪ね歩くD陣の旅。

発売時期は、これからDVD第7弾「ヨーロッパ21カ国」の編集と平行して執筆を進めますし、まだまだ第3号でやりたい企画もありますので、「未定!」でございます。ただ、皆さんの来年の秋の九州旅行には間に合わせたいと切に思っておる次第。

さて、今宵は北海道にて、いよいよ「新作・第七夜」の放送です。
本日の新聞のテレビ欄にはこう書いてあります。

「決してテレビの故障ではありません…」

意味不明でありますが、見ればすぐにわかります。どうぞお見逃しなく。

続いて道内の皆様にお知らせです。

2年前、「チームナックス」と「どうでしょうD陣」がタッグを組んで結成いたしました劇団「水曜天幕團」、伝説のテント芝居時代劇「蟹頭十郎太」が、放送されることとなりました。

正月1月3日深夜1時35分より、第1幕、第2幕を一挙放送!
終わりはもう明け方午前4時を過ぎるという長丁場!
「どうでしょう」のもうひとつのカタチを、どうぞご覧下さい。
(基本的にはDVD化された映像を放送するものです)
他の地区でも、放送が決定しているようです。発表はしばしお待ち下さい。

もうひとつ。皆様からのリクエストが非常に多い「写真集2」の復刻、再販売ですが、間もなく正式決定されるようであります。こちらの詳細もしばしお待ち下さい。

そして明日12月1日から、「どうてちょう&卓上カレンダーセット」の引渡しでございます。討ち入り、お忘れなく。

では、道内の皆様。今宵、テレビでお会いいたしましょう。

【2006年版「どうでしょう卓上カレンダー」】
12月1日よりネット通販「HTBオンラインショップ」と、道内HTBグッズ販売店にて、「卓上カレンダー単品(500円)」の発売開始でございます。以上。

【2005年新作(全八夜)放送決定】
●本家・HTB北海道テレビ→10月19日(水)23:15から
●SATV静岡朝日テレビさん→11月23日(水)24:46から
●NKT日本海テレビさん →12月7日 (水)24:25から
●KKB鹿児島放送さん  →12月8日(木)25:10から
●AAB秋田朝日放送さん →12月9日 (金)24:15から
●KHB東日本放送さん  →12月14日(水)24:16から

(14:10 藤村)

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