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2006年7月3日月曜日!藤村でございます。

本日も札幌は晴れ。毎朝のランニングを続けておりますわたくしは若干の日焼けをしております。

ということで本日の日記は以上!

それよりも久々に「ウラ」を更新いたしました!

前作「金魚」に続く哀愁の生き物シリーズ「犬」!ではなくて、

お待ちかね!

DVD第7弾の予約枚数に見る「全国どうでしょうバカ勢力図」。その2006年版が完成いたしました。

今回は、ついに「都道府県別」のランキングを出しおります。作業は1日がかり!この忙しいときに!

しかしながら、おかげで興味深いランキングをお目にかけることができましたぞ。

と、いうことで本日、掲示板の更新は出来ず!許せ。

それよりも、黙って↓のウラ話を「押せ!」。

以上!解散!

また明日。


【2005年新作と04年「ジャングルリベンジ」放送決定】
ついに関西方面で「2005年新作」(もうね、DVDのチラシで内容はバレちゃってますけどね)が放送開始!

お久しぶりでございます!ABC朝日放送さんで!
7月8日から9月2日まで毎週土曜日25:00~

また、2004年「ジャングル・リベンジ」の放送も以下2局で決定!

KBS京都さんで2夜連続!
7月15日(土)19:00~22:00 第1話~第4話
7月16日(日)19:55~21:25 第5話~第7話
*「どうでしょうリターンズ」もレギュラー編成中。

UMKテレビ宮崎さんで!
7月6(木)、7(金)、8(土)、9(日)、12(水)、13(木)、14(金)の各日に深夜編成されます。

(19:28 藤村)

2006年7月4日火曜日

はい!みなさん!
おかげさまでトップもすっかり涼しげな模様替えとなりました!
庄屋の嬉野でありますよ。

昨日、ふ先生が、渾身の力を振るいまして、見事「ウラ」に書き起こしました「全国どうでしょうバカ勢力図2006」。

御覧になりましたでしょうか!

えぇ、実に一年ぶりに堂々の完成を見たわけでございます。

この久方ぶりの公式発表を受けまして、
全国に散っておられます藩士の皆様方から、当掲示板に続々とお喜びの報告文が送られて来ております。

いやいや、皆様方の熱意。
まことにもってありがたいことと、
この庄屋、感じ入っておりますしだい。

しかしながらなんでしょうか、ふ先生が、文末にて、この庄屋の郷里を暗にお示しになりまして、

「何で、お庄屋さんの生まれ故郷が最下位なのよ」という、

謎めいたお言葉をご発声になりながら、文を締め括られておられましたのが、庄屋も若干気になりまして、

今朝、さっそくその素データを眺めましたら、
あら不思議、
たしかに最下位なのですよ、我が郷里佐賀県は。

佐賀県のみなさーん!最下位だったのよー!

まぁでもね、ぼくも、昨日最下位と聞いてね、

「そうかぁ、きっと15人くらいしか、いなかったんだろうなぁ、でも、それだったら佐賀に帰省した時に、みんなで集まっても、ゆっくりお話できるくらいの数だし、それも好いなぁ」

と呑気に考えてましたが、さすがにね、もっといた。

もっといたんだよ。
でも、ダントツ低い(笑)。

唯一の二桁地域だったのだよ諸君。
佐賀県だけが。

いやいや、我が郷里の勇士佐賀藩士のみなさんよ、
それはしょうがないよね。
だってまったく放送してないんだもの。
そのような状況下でよくぞ戦ってくれたよ。天晴れ千万!

ただ、まぁそらね、勿論、他にもまったく放送してない県もあるわけなんだけどね。
そらーよう分かっとる。

でもそこで、ふ先生は、ぼくにおかしなことを言うわけだよ。

「あんたが、もっと親戚とかに働きかけてさぁ…」

それを聞いてね、「親戚?」何をバカなことを言ってんのよこの人はと、思いましたね。
親戚とか同級生とか、そんな小さな規模で何が出来るというのよ、と、そう思いながらね、今一度、その素データを見ましたらね、なるほど、ふ先生が言ってる事は、確かに一理あると思いましたね。

だって実際、オレが親戚とか同級生に積極的に働きかけてね、60人くらい賛同させたらね、大分県、宮崎県は抜くもんなぁ。

みたいなね。

まぁ、つまりまだ、そんな感じなのですよ、九州は。

いやぁ、いいなぁ九州。

いいじゃないの、これ以上増えなくて。
いつまでも草っ原で好いよ九州。

日記本を、まとめてた時ね、そんなことを思ったよ。

昔ね、まださぁ、「水曜どうでしょう」が、北海道で毎週水曜の夜に放送されてた頃にね、うちの番組を夜中に発見した人たちがいたんだよね。

誰も知らない無名のタレントが出てるだけの深夜番組が面白いと思えてビックリしたんだろうね。
いやぁ自分には面白いと思える、でも、ひょっとしたら他の人は詰まらないと感じるのかなぁ。
それだったら恥ずかしいけど、でも面白い。

そう思ってくれた人たちの中にさ、誰に頼まれたわけでもないのに自主的にサイトを立ち上げて、ぼくらの番組を熱心に応援してくれた人たちも出てくるのよね。

きっとみんなもそうだったと思うのよ。
自分のこと振り返って思い出したらさ。
「なんか、応援してあげないと心配だから」みたいなね。
そんな気持ちに自然になれた、みたいなね。

「水曜どうでしょう」という小さなテレビ番組のために、私もなんかしてあげなくっちゃって、思ってもらえたということがね、この番組とみなさんの出会いの出発点にあったということがね、ぼくらは、やっぱりとても嬉しいのですよ。

だからね、いつまでもね、
「アタシたちがついてなきゃ心配なのよ!」って思ってもらえる程度の番組のままでいたいと思います。
ほんとに。

それが、幸せだから。
その方が、楽しいから。

ということでね、これからもみなさん、よろしくね。

じゃ、また明日。

札幌は、今日、すっごく好い天気なのよー!
遊びにおいでねー!

庄屋でした。



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(16:13 嬉野)

2006年7月5日水曜日でございます。藤村でございます。

春先のことになりますが、系列の静岡朝日テレビさんの社内勉強会に呼ばれまして、少しばかり講演のようなものをいたしました。

静岡には空港がない。札幌から飛行機で東京。東京からは新幹線で静岡。案外遠いのでございます。

静岡の駅に降り立ちましたら、「おぉ…」と、思わずうなりましたですね。

「地味だ…」と、正直思ったわけでございます。

駅に直結するホテルに入りまして、勉強会までしばし時間がありましたので、静岡朝日さんの夕方のニュースを見ておりました。

するとタイムリーに「静岡駅再開発」なんていうレポートを男性記者がしておりまして、キリリとした女性キャスターの方が「まだまだ問題は多いようです」なんて感じでしめておりました。

「なるほどね」なんつって、わたくしうなずきながら見ておったわけでございます。

勉強会の方はさんざっぱらしゃべくりまして無事終了。その後は「せっかくですからまぁ一献傾けながら」ということで、近くの居酒屋に静岡朝日の皆様方と一緒にまいりました。

静岡といえば「本州副隊長」。どうでしょう熱の高い地域でございます。静岡朝日の皆様にも、えー、誤解しないで下さいよ、「バカ」が多い。会社を休み、新幹線と飛行機を乗り継いで、祭りに参加したエリートの方ももちろんいらっしゃる。ま、会社ではその方々、エリートじゃないでしょうけどね。そしてまた、居酒屋に着くなり「写真いっしょに撮っていいですか!」とやけにハイテンションな方もおりまして、(どっかで見たことあるなぁ)と思ったら、つい先ほどまでキリリとニュースを読んでおられた女性キャスターの方。さすが本州副隊長・静岡。というかもう、その居酒屋の主人からして、えー、誤解しないで下さいよ、「バカ」でありまして、あらかた飲んで食ったあとに山ほどのまんじゅうを出しやがりまして、(正直苦しいけど、ここはふんばるか!)と、魔神の名に恥じぬ食いっぷりを見せ付け、あまった分はホテルに持ち帰りすべて食い尽くした次第。

静岡の人は、なんというか、「のんびりしてる」という印象を持ちましたね。のんき。

聞けば、駅の再開発しかり、県内にはいわゆる大規模な「郊外型スーパー」というものがほとんどないらしい。コンビニも少ない。空港もない。温暖な土地と広い海、そして富士山。そういう環境にいれば、そりゃぁ「のんびりするわなぁ」と、わたくし、静岡朝日の皆さんを見ながら、そう思ったのでございます。そういう環境にいたら、そりゃぁ、誤解しないで下さいよ、のんきな「どうでしょうバカ」も数多くいるんだろうなと、妙に納得したわけでございます。

旅をしますと、各地の県民性というのが見えてきておもしろい。

静岡は、わたくしが将来住みたい土地のひとつであります。

ではまた明日!


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(19:57 藤村)

2006年7月6日木曜日

嬉野であります。

さて、北海道では現在毎週水曜の夜に「水曜どうでしょうクラシック」なる再放送番組が放送されておりまして(勿論全国で順次放送していただいております)、で、これが、正直、本家・北海道では、三順目を数えるわけであります。

つまり、「始まって」→「終った」のに、また「始まって」→また「終った」のに、また「始まって」るわけです。

「水曜どうでしょう」→「どうでしょうリターンズ」→「水曜どうでしょうクラシック」の順でね。

このようにしてですねぇ、この北海道では、1996年から数えて足掛け10年経った今でも多くの皆さんが「トムとジェリー」のようにでしょうか(だと好いんですが)「水曜どうでしょう」を飽きず(多少飽きたか)御覧になってくださってるわけですね。

でね、昨日の夜の放送で、北海道では、ちょうど「アメリカ横断」全8週が終了しまして、来週は「未公開映像&NG集」というやつをやります。

これは、放送には乗っけられずにいたけど無闇に可笑しいから、枠撮りの時出たNGとまとめて、この際、蔵出し大放出しますから、スタジオの大鈴御両人と一緒に「みんなで見てみましょうよ」みたいな企画ですね。

これがね、可笑しいです。
物凄く可笑しい。

で、その笑いの中に、不思議な幸福感があるんですよ。

これ、なんだろうなぁと、思ってます。

大泉君やミスターのコメントで笑いながら、なんだかそうやって笑ってる自分が幸せだなぁって感じるんですよ。
それが、自分でも物凄く不思議で。

なんだか、あの人たちから幸福感をもらってるようにさえ思えるんですよ。

いや、こういう書き方をしますとね、自画自賛みたいで白けますと思われる方も多いのかもしれませんね。
でも、10年目の今、過去の作品は、既にぼく等にとっても、他人事のように客観的に見れるようになっているのだと思うんですよ。

ちなみに、このあとに控えるプログラムをざくっと見ますとね、

「原付・東日本縦断」
「シェフ大泉夏野菜スペシャル」
「ヨーロッパ・リベンジ」
「試験に出る石川・富山」
「四国八十八ヵ所2」
「原付・西日本縦断」と続くのです。
あぁ「サイコロ6」や「30時間テレビ」とかもありますね。

これ、全部一回見たことのある人たちにとっては、「いやぁ本当にこれから名作が続くんだなぁ」という感慨があるんじゃないかと思います。

ぼくなんかは、かなりこの番組の根強いファンですから「いやぁこの年は名作目白押しだったんだなぁ」と、改めてその感慨を深めます。

確かに1999年という年は、大豊作です。
「水曜どうでしょう」という番組は、放送を開始してから3年目に入って、驚くほど芳醇な実りを見せていたのだなぁと思わずにはいられませんでした。

で、とりあえず、「原付・東日本縦断」の2週くらいまで見ましたが、ここにもやっぱり、可笑しさに加えた幸福感が感じられるのです。

これはなんだろう、と、とても思うのです。

この幸福感は、他では味わえないもののような気がするんです。

ひょっとしたら、ぼくだけかも知れない(笑)ですけど。

ですから試しに、みなさんも時間があれば、是非御覧ください。

そして、そこにぼくと同じような「幸福感」を発見するのかどうなのか、聞かせて欲しいと思うのですよ。

この年の「ヨーロッパ・リベンジ」で「どうでしょう」は、18.6パーセントという最高視聴率を記録しました。

その数字を裏付けるような目に見えない何かが、これからの「クラシック」で確認できるような気がするんです。

まぁ、「クラシック」の宣伝みたいですけど、いや、宣伝なんだろうけど、でもね、ちょと、ひとこと、みなさんに言っておかねばと、なんとなく思ってしまったのですよ。

いやぁ、失敬失敬。

この人は、何を言ってるんだろう(笑)みたく思われたかなぁ。

まぁ好いやね。

ではまた、明日!

奥さん、飽きずに明日もいらっしゃいませよ!


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(18:12 嬉野)

2006年7月7日金曜日

みなさん、こんちは。
嬉野です。

そして、みなさんありがとござりました。
いっぱい掲示板に誕生日メールをおくってくれたですね。
ほんと、ありがとでござります。

嬉野は、本日で47歳になるですよ。
うーむ、もう47年も生きてるんだなぁ思います。
チーム50も目前でござります。

でもひょんなことでね、北海道に越してきまして、
楽しい人たちと出会えて、楽しい番組と出会えて、もう10年。
みなさんたちのために、何かしてあげられているわけでもないだろうに、こんなに気にしていただいて、稀に見る幸福なサラリーマン生活になっておりまする。

本日、大泉さんは、朝からテレビで映画の宣伝に奔走されておられるそうですね。
ご苦労さんでございます。

いやぁやっぱり、たいしたこと書けませんでした。
すんません。
あ、でも、これだけはハッキリ言っておかないといけません。
お気持ち、いただきました。
ありがとうございました。

それでは、また来週!
良い週末を!

ミスターさんも、ありがとござりますたー。



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(17:38 嬉野)

2006年7月10日月曜日

みなさん、こんちは。
本日月曜も嬉野でまんした。

さて、大泉洋さんとは、このところ随分お会いしませんが、
そのかわりに、みなさんの方から掲示板へ大泉さんの動向に関する御報告がまいります。

「本日、どこそこの局に出てましたよ!どうでしょうのことしゃべってました!」

ご活躍のこと、そしてお元気そうだとのこと、本日も逐一報告されておりました。

ビビビのヒゲをはやしたねずみ男の演技も見もの、ブレイブ・ストーリーの演技も聞きものでございます。
今年33歳におなりでしたでしょうか、お盛んでまことに結構なことでございます。

先日、DVD第7弾「ヨーロッパ21ヵ国完全制覇」受け取りの日のために、大泉さんとミスターさんに秘仏のコメントを依頼しましたところ、大泉さんから夜中に電話がございました。

「今、撮影で京都に入ったばかりです」

とか申されましてね、
秘仏コメントの最終的な締め切りを確認されてましたね。

やはり妖怪といえば京都の町くらいにしか出ないんでしょうかね。わたくし妙に納得いたしましたが。

でも、好いですねぇ夏の京都。
蒸し暑いかも知れないけど、行って納涼してみたいもの。
そんで御機嫌な妖怪と遭遇でもしたら冷っとしてうれしいね。

そうそう、大泉さんは、今年のHTBドラマにも御出演されるんですよ。

今年の舞台は上富良野だそうですね。
ビール農家さんのお話だそうです。

お話だそうですと書きましたが、わたし、一週間ほど前にこのドラマの脚本をいただいたので読みました。

なにしろね、うちの番組のプロデューサー四宮氏がHTBドラマのプロデューサーでもありますからね、おまけに四宮さんは席もぼくの隣ときてますからね、脚本が刷り上ってきた、ほやほやのところをさっそく読ませてもらいましたよ。

大泉さんが演じるのはビール農家の後継ぎ息子。
奥さんも子供もいる若いお父さんなんですね。

脚本を読んでね、北海道の農家の大変さが分かりますね、物語を読むうちに知りもしなかったいろんなことが分かる、そうしてね、大泉さんと奥さんのクライマックスまで読み進んでね、私ちょっと感動しましたよ。好いシーンでした。

だからね、さっそく大泉さんにメール出しました。

「泣かせるシーンあるから大先生おきばりください」とね。

今回この脚本の段階でぼくの気持ちがそこまで入っちゃったのもね、事前に配役が分かっていたからだと思いますよ。

前田吟さん、倍賞美津子さん、そしてあなた、あの大滝秀治先生!

そこに大泉先生が伍して演技をする!すばらしい!

そろそろスタッフが前のりして、撮影準備も急ピッチで進んでいるころでしょうか。

撮影中、お天気好いといいですね。

そして、風がね、さわさわと吹いてくれたらいいですね。

ほら、麦畑を風が渡る。黄金色に実った麦の穂が揺れていく。
あれって、好いですもんね。
DVDのジャケットの裏にも私そんな文章書きましたけどね。

稲とは違って、麦の収穫は真夏。

真夏の上富良野を舞台に、大泉さん演じるビール農家の長男。

今年のHTBドラマも、ちょっと好い話でした。
皆様方には、今年も御期待を請いたいと思いますよ。

そして、大泉さんにとっては、里帰りのような仕事ですね。
北海道に帰ってきて、HTBの制作ドラマ。
監督は、ドラバラ鈴井の巣もやっている多田D。

もう北海道は、あの爽やかな夏が真っ盛りです。
お帰りなさい、大泉洋さん。
さぁ、みんなが、あなたのことを待っていますよ。

それでは奥さんのみなさん、また明日!
きっとおいでください、そして適当にここでおくつろぎくださいませね。


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(17:24 嬉野)

7月11日火曜日。夜9時を回りました。藤村でございます。

先週土曜日からいよいよ関西ABC朝日放送さんで、2005年新作!「激闘!西表島」(もうね、おおっぴらに言っちゃいますよ)がスタートいたしました。

昨年の今日7月11日の朝ですね、HTBの通用口で

「む・・・むし追い?」

と、大泉さんの目がテンになったのは。

「日本ですか」
「日本です」
「・・・ゆるいなぁ」と。

あれからちょうど1年。

「水曜どうでしょう」は北海道だけの先行放送(ローカル番組なんだから当たり前なんだけども)ですから、なかなか当時のいきさつをここでお話することができなかったんだけど、そうですね、1年目にして少し話しをしておきましょうか。

ミスターと企画会議をしたのは、ずいぶん前のことです。

「今年の新作、どうしましょうか」と。

企画会議での話は、まずロケの具体的な内容よりも、気持ちの部分。雰囲気。だから、

「ミスターは、どんな感じですか?」

と、聞き方もあいまい。

「そうですね・・・」

やや沈黙のあと、

「スペインは・・・?」

ミスターが逆に聞いてきましたね。

「行く気・・・ないですよね?」
「ないですね」
「ハハハハ!やっぱりね」

あの人はわかってましたね。

去年行ったばかりのところにこの人たちは行く気はない。「下見」をした段階で「すべてを見ちゃった」から、すでに興味がなくなってる。「作り手の気持ちが盛り上がらない」となれば、これはもう「ない」と。

「ミスターは、気持ち的には、今年どうなんですか」

「まぁ、できることをすれば、いいじゃなか!って感じです」

「ハハハハ!おれもまったく一緒!」

ここ何年かの知らない間に、自分たちの知らないところで、ずいぶんと番組は大きくなっちゃって、ずいぶんな期待をされているようだけれど、「ぼくらにできることはこの程度」という「身の丈」がある。「身のほど」を越えるとキツイ。

04年にスペインに下見に行ったとき、嬉野先生は言った。「牛追い」を撮るとしたらカメラが何台もないと多分キツイ。世界的な祭りで、カメラポジションの確保であるとか、そういう交渉も2人だけではキツイ。

「そうか」と。体力的なキツさならどうとでもなるけれど、そういう段取り的なキツさ、規模的なキツさは、いくら皆さんから期待されようとも、できないものはできない。

「だって、おれらはその程度なんだもん」
「そもそも、そうなんですよね」

それから、お互い今年できそうなことを列挙していく中で、ふと私は、

「山登りとか、ハイキングとか、そういうのどうでしょうかね。我々もいよいよ中高年の域に入ってくるわけですから・・・」

そう言いながら、我々4人が山道をのんびり歩いている情景を思い浮かべたとき、「おっ…」と思い当たった。

「虫!」
「そう!昆虫採集!」

ミスターがほぼ同時に声をあげた。

「アハハハハハ!ミスターも浮かんだ?」
「浮かんだ浮かんだ!」

その時私の頭に思い浮かんだのは、ニッカボッカを履き込んだ中高年のハイカー姿ではなく、短パンに麦わら帽、虫取り網を振り回しながら走るミスターと大泉洋の姿であった。夏休み。暑い日差しにセミ。軒先の風鈴。縁側のスイカ。たたみにタオルケット。玄関に立てかけた虫取り網。

「クワガタとか捕るのに、木に蜜を塗るとか言いますけど、藤村さんやったことあります?」
「ないない。んなめんどくさいことしない」
「ですよね。本当にそんなことやって捕れんのかなぁ」
「やってみますか!夜、木に蜜を塗って早朝見に行く。そのあとはスイカ食って昼寝」
「あっ藤村くん、昼寝の画はボク捕りたいなぁ。そういうのんびりとした画はいいですよ」
「最近のガキはムシキングだなんつってやってっけど、おれらは本物でやりましょうよ、戦い!ねぇミスター」

おっさんの夏休み。虫取り。それが今年の企画。そう決まった。

ミスターはそれからいろいろ調べて、島根の山の中とか、長野とか、虫取りの場所を選定していたけれど、そのころの私は「沖縄バカ」だったので、すぐさま「ハナタレ」で毎年沖縄ロケを敢行している福屋キャップに、

「沖縄で虫取りができるところはないか」

と相談したところ、

「そんなのはイリオモテに決まってんだろ」と。

そして、

「藤やんまかせろ。手配は全部オレがやる。その代わり連れてけ」と。

わかった。だったらほかの友達も誘おう。小松と安田さん。その方が楽しい。そのかわり宿は安い民宿。たたみの部屋でザコ寝。

「いいじゃないですか藤村くん!南の島。みんなでザコ寝!」

大部屋好きの嬉野先生も大賛成。

そうやって、企画の中身はどんどん決まっていった。いや実際、中身は何も決まっちゃいなかった。でも、「気持ち」の部分はゆるぎなく決まっていた。

それで・・・安心して、そのまま南の島にぼくらは行ってしまったわけだ。

「スペインで荒々しく牛追い」ではなく「南の島で、のんびりと虫追い」。

でも、結局「のんびり」とはできず、嬉野先生ご希望の「昼寝の画」も撮ったけれど、それは「ヘトヘトになって倒れているおっさんの画」、もしくは「暗闇の港で行き倒れているおっさんの画」になってしまった。

それが、2005年新作「激闘!西表島」。

今のぼくらにできるのは、ごめんなさい、あのぐらいのことなんです。


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(21:53 藤村)

2006年7月12日水曜日

NHKの教育でやってますでしょう。十本アニメ。
ほらあの、棒きれが十本ならんでいろいろやるやつ。

あれは、面白いですねぇ。
もちろん、お話や、落ちも面白い。
だから楽しんで見れるわけだけども、
それでも、やっぱり一番の見せ場は動き。
動きがとても気持ち好い。

自在に形を変えていくことができて、その形になった時の動きが物凄くリアルで感心する。
ポキポキアニメも気持ち好い。ポキポキ言いながら形変えていくやつね。

日本のアニメもどんどん進化するから、壮大なスケールの物語も、生身の人間が演じる以上の迫力と感動を我々に提供してくれますもんね。
これって驚きですよね。

だってアニメの物語の中の登場人物に素直に共感できてしまいますもん。
それって物凄い力量なんですよね。
日本のアニメーターのみなさんは凄いですよ。

で、その半面でね、十本アニメみたいなものを見ますと、

「あぁ、アニメの魅力は、やっぱり間違いなく動きだなぁ」と再認識させられる。

その動きを見ながら、ぼくらの頭の中でいろんな変換が、なされているんだと思います。

「あぁ動いてる」「あぁ確かに風鈴の動きってこうだ」「やぁなんか気持ち好い」「あぁまた変化した」「やぁ確かに扇風機ってこんな動きする」「気持ち好い」「でも、これって、少しずつ変化のある絵が連続して出てくるから動いてるように見えるわけで、ほんとは動いてないものなわけで、でもまったく動いてるようにしか見えなくて、でもって、この動きが物凄くリアルで、で、もうなんだか見てると気持ち好い、あぁもっと見てたい。あぁ気持ち好い」

やっぱり、どう考えても動きの無い絵に、動きがつくというのが、アニメの魅力。

でも、技術力が上がったせいでね、人間の形をした絵が、自然に動くのがあたり前のことになってますからね、ぼくらの中では。すでに。
だから、そのことにぼくらは驚くことなく、生身の人間が演じる物語と同じようにアニメを見ている。

でもあれって、ほんとは、動きの無い絵に、動きというものを物凄く意識して付けて、そうして動かしているわけですよね。
その事実のあることに、ぼくらは、相変わらずもっと驚いて良いはずなんだろうけど、そのことをもう意識しなくてもいいくらい自然な動きをつけることができるまでに日本のアニメの技術力は高くなっているから、誰かが苦労して動きをつけてるって意識しなくてよくなってるから、ぼくらはもう驚かなくなってる。

そのくせ、十本アニメみたいな、素朴な線画だけのアニメを見たときに、あぁ、アニメって動きを作っているのだった、そのことに物凄いこだわって作っているのだった。

そう、あらためて思い出す。そういうことなんでしょうね。

動くはずのない絵が動いて。人はビックリして。興奮して。
そうやって、初めは、動くだけで喜んでいたのに、そのうち、もっと凄いのがどんどん出てきて、どんどん凄いほうにぼくらは流れていって、感動して、知らないうちに動くなんてことにやっぱり慣れてしまって、そうなってくると、絵が動くなんて、そんなことは当たり前だよ、という受け取り方をしてしまうようになる。

そうなってくると、動きより、物語だよ、中身だよと思ってしまう。そうなるともう、少々のことでは驚かなくなってしまう。

でも大作でも、小品でも、やっぱりアニメの凄さは、まず動きなのにね。

で、不意に、十本アニメのようなものを見て、原点に回帰することができると、また原点の面白がり方ができるようになって、再発見ができて、また喜ぶ。

面白いですよね、ぼくらは。

進化してるんだろうかねぇ?
誰かに誘導されるまま、のような気もしますよねぇ。なんとなく?

わけの分からんこと長く書くな。
すんません。おっしゃるとおりです。
でもなんとなく、そんなことを思いましたのでつい…。

奥さん許して。
じゃ、また明日。

あぁ札幌は雨ふりそうですぅ。
嬉野でありました!


【新作放送決定!】
ついに関西で05年新作「激闘!西表島」が放送開始!

お久しぶりでございます!ABC朝日放送さんで!
7月8日から9月2日まで毎週土曜日25:00~

また、04年「ジャングル・リベンジ」の放送も以下2局で決定!

KBS京都さんで2夜連続!
7月15日(土)19:00~22:00 第1話~第4話
7月16日(日)19:55~21:25 第5話~第7話
*「どうでしょうリターンズ」もレギュラー編成中。

UMKテレビ宮崎さんで!
7月6(木)、7(金)、8(土)、9(日)、12(水)、13(木)、14(金)の各日に深夜編成されます。

(16:00 嬉野)

7月13日木曜日となりました。藤村でございます。

番組ロゴの文字抜きステッカーがあるじゃないですか。蛍光オレンジと白のやつ。クルマの後ろなんかに貼ってくださる方も多くて、きのうの帰宅途中にも、私の前を走ってるクルマに蛍光のがビタッと貼ってありましてね。皆さんなら「おっ、あなたもどうでしょう好きですか」「どうも」なんつって仲間意識を感じたりするわけですが、なんと言いますか、こう、「当事者」のまん前に「水曜どうでしょう」ってのが不意に走っておりますと、なんだかこれ、気恥ずかしい。

子供なんてのはそこらへん無邪気ですからね、ステッカー貼った車を見ると、

「あっ!水曜どうでしょう!・・・まさか後ろに藤村Dがいるとは思ってないよね!おーい!」

なんつって手を振ろうとしやがる。慌てて「バカやめろ!」と。「向こうだってびっくりするだろ」と。だいたい自分の父親を藤村Dと呼ぶなと。

不思議な感覚ですけどね、「当事者」である私がステッカーを貼ったクルマを見たときは、面と向かって「どうも!ありがとうございます!」というより、店を出て行くお客さんの後姿に向かって「どうもありがとうございました」と、少し頭を下げるような、そんな感覚なんですね。

で、その文字抜きステッカー。もうひとまわり小さいサイズのがあってもいいのではないかと常々思っておりました。もう少しこう、「さりげない」サイズがあってもいいのではないかと。

それでグッズ店長に言ったわけです。「サイズも色も違うものを数種類作ったらどうか」と。アレ、買った人はわかると思うけど、丈夫だし、「文字だけが抜ける」というのは、立体感が出ていい。

「でもあれ・・・ほとんど儲けないんです」。

原価がメチャクチャ高いそうです。「文字を抜く」という細かい作業もあるし、なにより素材が高いらしい。特に蛍光オレンジ。600円で売ってるけれど、「普通なら1000円はしますよ!」と。

「でもあれ、貼ってくれてる人はある意味番組の宣伝をしてくれてるわけですし・・・」
「だったら儲けなんかなくたっていいじゃん。あれで儲けようとする方がおかしい!」

と、いうわけで、現在グッズ店長が「文字抜きロゴステッカー」を数種類考案中。

これとは別に「ジッポーライター」も考案中。禁煙が進む中、時代に逆行し、女性陣にも「いらん」と一蹴されるグッズでありましょうが、これは「男の世界」。ミスターと私は海外ロケの旅先で、各国のジッポを買って「記念」としてたもんです。

「おっ、ミスターそのジッポいいですねぇ」
「あそこに売ってましたよ」
「よし!オレも行ってくる」

今使ってるジッポは、そうやってドイツのケルン大聖堂の前で買ったやつです。こういう「男の趣味的世界」はミスターと私、似てるんですね。「大」と「う」はこういう時、まったく無関心ですからね。「ささ、早くメシ食いましょう」「腹へりましたねぇ」と。

さ、というわけで札幌も日が沈み始めました。隣で口笛を吹きながらカメラ雑誌をめくり、私が日記を書き終えるのを待っている「う」先生。そろそろ腹がへってきたでしょうから、家までお送りして私も今日は早めに帰りましょう。

ではまた明日。


【新作放送決定!】
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7月8日から9月2日まで毎週土曜日25:00~

また、04年「ジャングル・リベンジ」の放送も以下2局で決定!

KBS京都さんで2夜連続!
7月15日(土)19:00~22:00 第1話~第4話
7月16日(日)19:55~21:25 第5話~第7話
*「どうでしょうリターンズ」もレギュラー編成中。

UMKテレビ宮崎さんで!
7月6(木)、7(金)、8(土)、9(日)、12(水)、13(木)、14(金)の各日に深夜編成されます。

(19:00 藤村)

2006年7月14日金曜日

本日は札幌も、暑いです。
そして今夜は花火大会の日ですね。
はい、嬉野であります。

さて、このところどうも自分がおばちゃん化している気がいたします。
会社でもね、廊下の向こうから知った顔が現れると手を振ってしまう自分がおりますよ。
「あらぁ、元気ぃー」、みたいなね。

五十近い男が一生懸命手を振って「あらぁー」です。多分おかしいです。

なんでこうなったか。
思い当たる節があります。

ずいぶんと前のことです。まだ世間は20世紀でした。
ある日、HTBにミッキー&ミニーの2マウスが来たんです。
なんでかは知りません。でも来たんです。玄関前の駐車場に。

ミッキーといえば、着ぐるみにしか見えませんが、そんなことはないんです!
だって、日本に一匹しかいないんです!
「ということは、今日はランドの方にはいないのか?」
そう思ったら無性に見に行きたくなったんです。ファン心理ですね。

行ったらほんとに居たんです。
この田舎のテレビ局の社屋の前にいると思ったら急にゴージャスな気がしました。
で、その2マウスが、ある瞬間、ぼくの方見て笑顔で手を振ってくれたんです。
それで一遍で心が開きまして、反射的に私も、おもいっきり手を振り返してましたね。
「ミッキー!」てな感じです。

ミッキーったら好い笑顔してるなぁって思いながらね、でもあの顔は一年中笑ってるかな、と、心のどかで思わないわけではなかったんです。やっぱ四十過ぎてましたし。
でも、そうはいってもね、あんだけ親しげに笑ってる顔で手ぇ振られたら、人として反射的に嬉しい。そのことをストレートに感じる自分しかいませんでした。
だから物凄い笑顔で手を振り返したと思います。

多分、あれからですよ。人に向かって手ぇ振り出したの。

まぁわたしゃミッキーじゃないけどね、でもさ、たとえおっさんであろうと笑顔で手ぇ振られて嫌な気はしねぇだろう。そう思ったですよ。
だって、私だって笑顔で手ぇ振って欲しいもの。
「嬉野さーん!」って。

で、次におばちゃん化を意識したのは、最近です。
歌手の森昌子さんが、テレビに出てたんです。
公開収録みたいな番組でした。お客さんがいっぱい入ってるんです。
でもね、森昌子さん、舞台で緊張しておられました。
だって、久々の舞台なんですよ。歌わなくなって久しいんですよ。
でも、事情があって歌わなきゃならなくなったんです。
「あぁ、私、歌えない…」
ひょっとして、そんなこと思って心配してるのかしら森昌子さん。
だったら、いやぁ、なんとか頑張って欲しい。
だから森昌子さんが、うつ向けばうつ向くほど手を振りたくなる自分がいる。

「昌子ちゃーん!あたしがついてるわよー!」
完全におばちゃん的心境です。

したら歌の途中で森昌子さんが、泣き出したんです。したら、私ももらい泣きしちゃって。
ちょうどカミさんも留守だったし、一人だったから、
「あぁもう!この際、はらいっぱい泣かしてもらおう!」
そして、大泣きです。いやぁ気持ち好かった。

基本的におばちゃん化することの利点は、やり逃げです。
一陣のつむじ風のように、感情移入して、大泣きして、気持ちよくなって、吹き過ぎたらそれで終わり。からりと次へチェンジできるんです。
こだわりは無いんです。理屈もないんです。あるのは共感です。人生の共有です。

汽車で乗り合わせても、おばちゃんは、ミカンとかくれるんです。
「ほら、あなた、ミカン食べない?お菓子もあるわよ?」
「いや、いいです」
「なに遠慮してんのよ、若いくせに、ほら!」

しつこいんです。物凄い親切なんだけど、物凄い無遠慮なんです。お節介なんです。
ほっといてほしいと、若者が張ってるバリヤーを、見ない振りして、どんどんこっち側に入ってくるんです。
そのうち若者も根負けしてミカンもらって、むいて食べると、甘いんです。

「甘い、ですね」そう言うと、「そうでしょう!リンゴもたべなさい」とか言ってくれる。

親父が死ぬ2年くらい前、里帰りしていたぼくに、親父は、ぽつりと言ったんです。

「なぁ、女の人が年をとると、他人に対してお節介になるのは、どうしてだと思う」

そんなことを聞くんです。ぼくは、見当もつかないから、
「いやぁ、なんでだろうねっ」て聞き返したんです。

そしたら親父が言うんです。

「きっとな、あれは寂しいんだ…」って、そう言うんです。
寂しいから、急に他人と仲良くしたくなるんだって、親父は言ったんです。

親父も自分が病気で、多分、もう良くはならないだろうという自覚がありましたから、ある時、「おばちゃん的な想いと同じもの」に、自分で出くわすことがあったんだなって、その時思いました。

みんなどっかで「自分の持ち時間が残り少ないんだ」って、気づく年齢というのがあるんでしょうね。そのことに気づくと人は寂しさをおぼえるようです。そうすると、そばにいる人と仲良くなりたいと思ってしまう。誰とでも仲良く出来るはずだと思ってしまう。
仲良くなれたら一人じゃないって思えますから。
それが、おばちゃん化の動機なんだって、その時、親父は言いました。

もし、あの日、親父が言ったとおりだとしたら、
寂しさも悪いものじゃないなと、ぼくは思います。
誰とでも仲良くしたいと、素直に欲求できるようになるのなら、
歳をとるのは悪くないと思います。





【新作放送決定!】
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7月16日(日)19:55~21:25 第5話~第7話
*「どうでしょうリターンズ」もレギュラー編成中。

UMKテレビ宮崎さんで!
7月6(木)、7(金)、8(土)、9(日)、12(水)、13(木)、14(金)の各日に深夜編成されます。

(19:56 嬉野)

2006年7月15日土曜日

緊急情報!!
「1/6の夢旅人2002」でみなさんご存知樋口了一さんの
ライブ情報を以下にドドドット列挙しました!
福岡タワーレコードさんではすでにはじまっております!
(現在15日夜7時ですが)

近くにお住まいの方
いいですよ~なま歌!

樋口さんも喜びますから
掲載遅くなってごめんね~ (う)

「風の呼び声」キャンペーン!!
・タワーレコード福岡店  7/15(土)16:00~ 
ミニライブ&サイン会

・タワーレコード八代店(熊本)  7/16(日)13:00~/15:00~ ミニライブ&サイン会

「windy train」キャンペーン!!
・タワーレコード秋田店  7/22(土)16:00~ 
ミニライブ&サイン会

・タワーレコード仙台店  7/23(日)15:00~ 
ミニライブ&サイン会

・タワーレコード盛岡店  7/29(土)15:00~ 
ミニライブ&サイン会

・タワーレコード下田店  8/5(土)15:00~ 
ミニライブ&サイン会

◇8月4日(金)「風の呼び声・windy train」全国発売!!


<金曜日の日記>
2006年7月14日金曜日

はい、嬉野であります。

さて、このところどうも自分がおばちゃん化している気がいたします。
会社でもね、廊下の向こうから知った顔が現れると手を振ってしまう自分がおりますよ。
「あらぁ、元気ぃー」、みたいなね。

五十近い男が一生懸命手を振って「あらぁー」です。多分おかしいです。

なんでこうなったか。
思い当たる節があります。

ずいぶんと前のことです。まだ世間は20世紀でした。
ある日、HTBにミッキー&ミニーの2マウスが来たんです。
なんでかは知りません。でも来たんです。玄関前の駐車場に。

ミッキーといえば、着ぐるみにしか見えませんが、そんなことはないんです!
だって、日本に一匹しかいないんです!
「ということは、今日はランドの方にはいないのか?」
そう思ったら無性に見に行きたくなったんです。ファン心理ですね。

行ったらほんとに居たんです。
この田舎のテレビ局の社屋の前にいると思ったら急にゴージャスな気がしました。
で、その2マウスが、ある瞬間、ぼくの方見て笑顔で手を振ってくれたんです。
それで一遍で心が開きまして、反射的に私も、おもいっきり手を振り返してましたね。
「ミッキー!」てな感じです。

ミッキーったら好い笑顔してるなぁって思いながらね、でもあの顔は一年中笑ってるかな、と、心のどかで思わないわけではなかったんです。やっぱ四十過ぎてましたし。
でも、そうはいってもね、あんだけ親しげに笑ってる顔で手ぇ振られたら、人として反射的に嬉しい。そのことをストレートに感じる自分しかいませんでした。
だから物凄い笑顔で手を振り返したと思います。

多分、あれからですよ。人に向かって手ぇ振り出したの。

まぁわたしゃミッキーじゃないけどね、でもさ、たとえおっさんであろうと笑顔で手ぇ振られて嫌な気はしねぇだろう。そう思ったですよ。
だって、私だって笑顔で手ぇ振って欲しいもの。
「嬉野さーん!」って。

で、次におばちゃん化を意識したのは、最近です。
歌手の森昌子さんが、テレビに出てたんです。
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でもね、森昌子さん、舞台で緊張しておられました。
だって、久々の舞台なんですよ。歌わなくなって久しいんですよ。
でも、事情があって歌わなきゃならなくなったんです。
「あぁ、私、歌えない…」
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だったら、いやぁ、なんとか頑張って欲しい。
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汽車で乗り合わせても、おばちゃんは、ミカンとかくれるんです。
「ほら、あなた、ミカン食べない?お菓子もあるわよ?」
「いや、いいです」
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しつこいんです。物凄い親切なんだけど、物凄い無遠慮なんです。お節介なんです。
ほっといてほしいと、若者が張ってるバリヤーを、見ない振りして、どんどんこっち側に入ってくるんです。
そのうち若者も根負けしてミカンもらって、むいて食べると、甘いんです。

「甘い、ですね」そう言うと、「そうでしょう!リンゴもたべなさい」とか言ってくれる。

親父が死ぬ2年くらい前、里帰りしていたぼくに、親父は、ぽつりと言ったんです。

「なぁ、女の人が年をとると、他人に対してお節介になるのは、どうしてだと思う」

そんなことを聞くんです。ぼくは、見当もつかないから、
「いやぁ、なんでだろうねっ」て聞き返したんです。

そしたら親父が言うんです。

「きっとな、あれは寂しいんだ…」って、そう言うんです。
寂しいから、急に他人と仲良くしたくなるんだって、親父は言ったんです。

親父も自分が病気で、多分、もう良くはならないだろうという自覚がありましたから、ある時、「おばちゃん的な想いと同じもの」に、自分で出くわすことがあったんだなって、その時思いました。

みんなどっかで「自分の持ち時間が残り少ないんだ」って、気づく年齢というのがあるんでしょうね。そのことに気づくと人は寂しさをおぼえるようです。そうすると、そばにいる人と仲良くなりたいと思ってしまう。誰とでも仲良く出来るはずだと思ってしまう。
仲良くなれたら一人じゃないって思えますから。
それが、おばちゃん化の動機なんだって、その時、親父は言いました。

もし、あの日、親父が言ったとおりだとしたら、
寂しさも悪いものじゃないなと、ぼくは思います。
誰とでも仲良くしたいと、素直に欲求できるようになるのなら、
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(18:55 嬉野)

3連休が明けました。7月18日火曜日、藤村でございます。

ワールドカップ、ジダン選手の頭突きがずいぶんと話題になりまして、報道ステーションで古館さんは、「彼もサッカーを離れれば、まだ34歳の青年なわけですから・・・」みたいなことをおっしゃいました。

「おっ」

と、思いましたですね。

「34歳は青年なのか・・・」と。

確かに今、「30過ぎればおっさん、おばさん、中年の仲間入り」と言うのは、少し早すぎるような気もする。

では、「いつからそうなったんだろうか」「なぜそうなったのであろうか」と、わたくし社会学的な考察をしばし、いたしましたですね。

20年前、「オレたちひょうきん族」で30歳を迎えたさんまさんは、「♪今年で30知っとるけのけ~」などと自嘲気味に歌っておられました。「30にもなってこんなことをしてていいのか」「自分もいいおっさんなのに」という意味が、そこにはあったわけでございます。

このさんまさんの「知っとるけ」発言により、20年前、確かに世間では「30過ぎればおっさん」という定説はあった、そう裏付けされるわけです。

さんまさん、現在50代。では、さんまさんの次の世代、つまり現在40代を迎えた世代はどうか。

この世代の中高生時代は、松田聖子さんに代表される「アイドル」「ブリッコ」時代、大学生になると、ジュリアナに代表される「ディスコお立ち台」、トレンディードラマ全盛期、そして社会人になるころには「バブル絶頂期」。

つまりこの世代は、「常に浮かれきった状態」で30代に突入した世代であると言えます。特にこの世代の文化の先頭に立ち、大きな扇子を振りかざして踊っていた女性陣。これをして、「30代をおっさん、おばさんと呼ばなくなった」、いや「呼べなくなった」のではないかと推定できるわけです。

このところ、「ニキータ女」などと再び勢力を盛り返し、「若さよりテクニック」などと上手い言い訳を使いこなすこの世代の女性陣を前に、もはや誰も「40代といえどもおばさんと呼べない」という状況にまで押し出されつつある。

となると、「34歳のジダンはまだ青年」と言った古館さんの言葉も、「まぁ、確かに」とうなずけるのであります。

ということで、「浮かれきった世代」で「まだまだおばさん的感情にはなれない」藤村でございました。

ではまた明日!

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(19:55 藤村)

2006年7月19日水曜日

えぇ、北海道民のみなさま。嬉野でございます。

さて、いよいよ今夜でございます。
今夜の「クラシック」より「原付・東日本縦断ラリー」が始まるのでございます。

まぁ、そんなにね、仰々しくお知らせすることでもないのですが、面白いので見ていただきたいぞ、と、思いましたので、念入りに宣伝をしております。

もうね、この企画を御覧になっておられぬ方でも、『激突!大泉洋さん!だるま屋ウイリー事件』と聞けば、「おぉ、あれか!話には聞いておりましたぞ」と膝を乗り出してしまうというほどの名場面が中盤に待ち受けておる企画なのでございます。

この企画は、「水曜どうでしょう」のラスト・ランとなりました「原付・ベトナム縦断」の原型となるものでありますて、
ある企画会議の日、ミスターが、会議の席でこんなことをぶち上げましたのが全ての始まりでございますた。

「知ってます?ホンダのカブって1リッターで100キロメートル走るんですよ」
「そんなに走るんですか」
「100キロったら凄いですよね」
「100キロったら凄いです」
「どうですか、カブに1リッターのガソリンを入れて、札幌からどこまで走れるか、やってみませんか」

札幌-小樽間というのは、50キロほどございます。
抜群の燃費を誇るホンダ・スーパーカブという50ccバイクは、たった1リッターの燃料で、小樽まで行って、ゆうに札幌までまた帰ってくることができることになるのです。
そんなことが、本当に可能なのか。
ならば、ターンなどせずに走れるところまで走ったとしたらば、いったいカブは札幌からどこまで走ってしまうのだろう。
そんな「トリビアの種」のような好奇心が、ミスターの頭の中で、ふつふつと湧き上がったのでございましょう。
ところがオカシナことに、企画会議が終わります頃には、どうしたわけか、

「じゃぁ、東京でカブを買って、乗って帰ってみたら、実際、札幌まで帰ってこれるものだろうか」という、猪突猛進の荒行のような企画に変貌しておったわけなのでございます。

しかしながらミスターはライダー。「派手で好い」と、やる気満々でございました。
一方、もうひとりのモジャ毛の若手は、バイク未経験者でございました。

東京―札幌間は、1100キロもあるそうでございます。
そんな冗談では言えないような距離を、買ったから「さぁ乗ってください」、「さぁ帰りましょう」と、言って「はい、分かりました」と、あいつが乗って帰れるものだろうかと、一瞬三人は目を合わせましたが、それ以上真剣に考えるものは誰一人としておりませんでした。
それよりも、「タレント二人が、ずっとバックショットという画はどうだろうか」、という問題の方が深刻でございました。

おまけに音声に関しては、放送開始以来、常にカメラマイク一本で全てのロケを乗り切ってきたどうでしょう班としては、
「じゃぁ、走ってる間のトークはどうするんだ」という技術的な問題もあったのでございます。

その辺りのことを考えながら、後日、頭の中で企画をシュミレーションしながら藤村くんが言うわけであります。

「これは、あれかなぁ」
「ふむふむ」
「カブで走る二人をオレらが後からカメラ・カーで追いかけるということだよね」
「そうなるね」
「ということはあれかい?トークして欲しい時は、適当に止まってもらって、脇にバイク停めて、そこでいちいちトークしてもらわないとマイクで声が拾えないということかい?」
「そういうことになるねぇ」
「つまりこういうことだよね、ババババッってエンジン音だけが響く二人のバックショットの画が、ある程度続いたら、オレが、『ちょっとこの辺りでお二人に感想を聞いてみましょう』、なーんつって言った後、【感想を聞いてみる】みたいなのが一枚入って、あの二人がトーク始める、みたいなかい?」
「そうだろうねぇ」
「たる過ぎないかい?」
「たる過ぎるよねぇ」
「それって、ある程度間抜けだよね」
「間抜けだねぇ」
「間抜けだよねぇ」
「でも、【バババッ】→【お二人どうですか】→【なにが?】みたいなトークの繰り返しで札幌までやりきるったら、これはある意味凄いことだよ」
「そうねぇ」

結局、テレビ局としては当たり前のことですが、ワイヤレスマイクを二人に付けて声を飛ばしてカメラ・カーで受信、ミキサーを通してその二人の声をカメラへ入力と私は考えました。

ところが、そこまで考えた時に、そういえば、うちにはもう一人、声の出演者がいたなと隣のヒゲに目をやったのでございます。

「じゃあ、このヒゲの声をオレはどうやって拾えばいいんだ」

そう私は思案したわけでございます。

それに、だいたいこのヒゲの声をどうやってタレント二人に聞かしてやれば良いんだろう?
ワイヤレス・マイクは当然一方通行で飛んでくるだけなのです。
おまけに、もし何らかの理由でカメラが車外に緊急的に出動しなければならない時に、カメラに何本もケーブルを差していたら、その度にそのひもを一個一個はずして機動力がモーレツに落ちる。
だいたい一個一個はずすオレが面倒くさい。

問題は山積みでございました。

しかし、そこが技術素人の身の軽さ。
私は、車内に1個のスピーカーを置くことにしました。

つまりワイヤレスマイクから飛んできた二人の声を、ミキサー経由で、このスピーカーにつないだのございます。

そうすると、二人の声はスピーカーから聞こえる→スピーカーから聞こえるからカメラマイクで拾える→だからおヒゲの声も一緒にカメラマイクで拾える→車内のみんなも一緒にタレントのトークを聞ける→だからみんなの笑い声だってカメラマイクで拾える→ということは、またしてもカメラマイク一本でやれる→ステキ。

この「きれいな音を録ることよりは、実践で絶対まごつかず、かつ、どうでしょう的に実りの多いトークに全比重を取り、音質は必要最低限のものを確保するという」野蛮な録音システムのお陰で、どうでしょう班は、またしてもカメラマイク一本でロケを乗り切るのでございます。

そして、この音質的に野蛮なシステムのお陰で、カメラには1本のケーブルも差す必要がありませんから、カメラはフリー。機動力抜群となり、私はストレスがなくなる。

あとはトランシーバーを3個買ってまいりまして、タレントそれぞれに持たせて耳とし、その耳に向かって3個目のトランシーバを握りしめた藤村くんが、車内でガハハと笑うばかりという、いたって単純な段取りでございました。

実に現実的かつ乱暴な割り切りの良さでもって、とうとうストレス皆無な「原付ロケ・録音システム」が出来上がり、やはり「どうでしょう班」はカメラマイク一本でロケを乗り切るに限ると、私は思いを新たにしたのでありました。

しかし、大きな問題がまだありました。

現場の東京で、何も知らない大泉洋さん本人に、どのような誘導をして話を持ちかけるか、です。

いきなり、東京から札幌までバイクで帰るぞと宣言したところで、あのゴネル大泉洋氏が「分かりました」と素直に同意するはずがない。

では、どのような誘導をしたらば、彼自らが意志して、この企みに同意したように持っていけるのか。

その誘導尋問の想定が、藤村くんの課題として残ったのでございます。

さぁ、今夜は、その企画発表の日!

いかなる顛末になりますやら、お楽しみに!

いやぁなつかしい。

さぁ、ということでね、北海道民のみなさま。
そして、順次「クラシック」を御覧頂いております全国のみなさま。
そういうウラ話もご記憶になられまして、楽しく御覧いただければこれ幸いと思うのでございます。

ではみなさん、また明日。お会いしましょうね。

長ぇな、また。


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(19:26 嬉野)

2006年7月20日木曜日。藤村であります。

さて私はすでに、次回DVD第8弾「激闘!西表島」の編集を進めております。

この企画、昨年編集している当初から、「30分枠での切りどころが難しい」「できるなら連続して一気に見てもらいたい」「その方がきっと面白い」、そう思っておりました。

なんせ、時間にしたら「たった2日間の出来事」を「8週間に渡って放送」してしまったわけです。視聴者の皆様にしたら、「1ヶ月放送を見てても日付が変わらない」という、そら恐ろしい「逆浦島現象」が起こっていたわけです。

それを正常な時間経過とともに、流れるように見ていただきたい。さすれば南海の孤島での2日間が、より一層臨場感を持ってご覧いただけるであろう。

それで異例ではありますが、DVD版では「一気に連続して見てもらう」ために、新たな編集を試みました。

「前枠・後枠」など途中に入れず、「第一夜、第二夜という区切り」「30分ごとの区切り」をなくし、言うなれば「激闘!西表島・4時間スペシャル!」みたいな長尺VTRを1本、作ってやろうと思ったわけであります。

それでわたくし、作りました。

2日間の出来事がノンストップで流れる長いVTR。

「先生、完成しましたよ」
「おや出来ましたか!見ましょう見ましょう」

それで、見ました。

いや、正確に言えば全部見ていません。1時間半ほど見たところで、気づいたんです。

「思ったほど・・・面白くなってない」と。

なんでしょうか、作り手の意思、想像とは違って、「どうでしょうは30分」という、動かしがたい体内時計的なリズムが、すでに出来上がってるんですね。それに気づいた。

30分経ったところで気の抜けた後枠が入り、妙に緊迫感をあおる予告が入る。「また来週」と。「う~む」と。「よくわからんが続きが気になる」「よし見ようか」と。「ちゅいーん」なんつってまたふぬけたオープニングが入る。「よしよし」と。

長がぁ~いVTRを実際に作ってみて、それがよくわかった。

「トムとジェリーも10分だからいいのであって、映画になったらつまらんもんなぁ」と。

それで結局、VTRはすべて作り直し。今まで通り「放送版」を基本とし、各所に未公開シーンを入れつつ、30分ごとに区切ったものをつなげていくと。

そのやり直し作業がようやく本日、終了いたしました。多少回り道をしましたが、次回DVDも、これまでと同じ編集でお送りいたします。

「そうですかそうですか、それはよかった」と。
「それにしても早めに編集が進んでるじゃありませんか」と。
「ということは、次回の発売は早いと・・・」

そう思われている皆様。

いいですか。わたくし、無理をして編集を先々進めているだけでございます。それはこのあと、「やること」があるからでございます。

そう、「今年の新作」。

先週の金曜日、大泉洋氏を除く、いわゆる「どうでしょう首脳陣(大泉氏曰く、無責任なおっさん3人)」が秘密裏に集まりまして、今年の新作についての最終確認会議が行われました。

いつものように1時間ほどで会議は終了しましたが(大泉氏曰く「もっとちゃんと話し合え」)、今回は特に「有意義な話し合いができた」と首脳陣3名(大泉氏曰く、いいかげんなバカ3人)、最後は大きくうなずき合い、お互いの肩をたたきあったのでございます。

「やりますか!」
「やりましょう!」と。

2006年7月14日金曜日、「どうでしょう首脳会議」。

これは、もしかしたらどうでしょう史に残る、重要な会議になったかも・・・しれません。

ね、妙にあおった「予告」を入れたところで、本日の日記これまで。

明日はまた、のんきな日記が入りますよ。

リズムですね、やっぱり。


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(19:36 藤村)

2006年7月21日金曜日

みなさん今晩は、嬉野であります。

さて、美味しい日本酒を飲んだ時に、「この日本酒、飲みやすいねぇ!」といって喜ぶ人をよく見かけますが、美味しい晩御飯を食べて、「今日の晩御飯、食べ易いねぇ!」と喜んでいる人を私は知りません。

あれ、不思議ですね。
なぜ、日本酒では「飲みやすい」と感動する人がいるのに、料理では「食べ易い」と感動する人がいないのか。

これはおそらく、ぼくらが、日常的に「食べにくい料理」というものを、食べることがないからだと思うのです。
簡単な話。

だから、けして誰も「食べ易いねぇ」とは喜ばない。

でも、日本酒には、なぜか「飲みやすいねぇ」という感動がある。

どういうことなんでしょうか。

「飲みやすいねぇ!」の喜びの声を聞くたびに、いつも不思議に思うことです。

いっぺん、カミさんが作ってくれた晩飯を食いながら「食べ易いねぇ!」と言ってみたらどうなるだろうと思いながら、未だに恐くて言えないでいるわたくしではあります。

ねっ、ということで、えぇ、ただただ呑気な話でございましたよ。

リズムですね、やっぱり(笑)。

さて、明日の土曜日は、タワーレコード秋田店で、夕方の4時から樋口了一さんのミニライブがありますよ。
藩士のみなさんもお集まりになるやも知れませんので、お時間のある方は樋口さんの応援に行ってあげてくださいね。

いろいろと楽しめますからね。
詳しい日程は、この日記の後に続いてますからお読みくださいませ。
日曜日は、仙台でございますからね。

それでは、みなさん。また来週、お会いしましょうねー。
必ずくるのよー!

では、良い週末をお過ごしくださいませ。


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(20:32 嬉野)

週があけまして7月24日月曜日。藤村でございます。

2ヶ月ほど前、大学時代のラグビー部同期の男が結婚をいたしまして、たまたま4つぐらい下の後輩も同時期に結婚式があり、「それじゃぁ」ってんで、「両者の結婚記念試合」なるものを催すことになったらしく、先日、

「あなたはこのたび、結婚記念試合のレギュラーメンバーに選ばれました」

などという、インチキ懸賞まがいのメールが私の元に届きました。

ラグビーなんてのはもう大学卒業以来15年もやっておりません。しかしながら、「よしよし、久しぶりにやって大ケガしてやるか」と、昨日、子供を連れて懐かしの母校北大のグラウンドへと向かったわけでございます。

10年ぶりぐらいに会う懐かしい顔。

「おまえ・・・太ったなぁ」と。

「おまえ体格は変わらないけど・・・いっちゃったなぁ」と。

もう、男も四十となれば「太る」か「ハゲる」かのどちらかでございます。ぴちぴちのラグビージャージにおっさんの哀愁が漂います。

「おいおい、こんなデブとハゲ集めて試合できんのか?」と。

しかし、ラグビーボールを持って走ってみれば、不思議とその感覚は一気に時を越えて体に戻り、ハゲさえ気にしなければ隣を走る男たちも大学生に見えてくる。

30代中盤の後輩組と40代突入組による15年ぶりの試合。

わざわざ奈良から駆けつけた同期の男は開始5分で足がつり、「もうあかん」と早々に退場。「この役立たず!」「おまえ、なにしに来たんや」と罵声を浴び、主役の新婚の男は、「トライさせてやろう」と、みんながパスを集めたせいで猛烈なタックルを浴び続け、腕に裂傷、戦意喪失。「おい、おまえのためにやってんだぞ!」「声出していけや!」と、こちらもふんだりけったりの罵声。

私は毎朝の走り込みのおかげで、バテることなくフル出場。学生時代の「タックルしない」「危ないとこには入らない」、でも「得点チャンスになると必ずいる」「嗅覚だけでラグビーやってる」という、往年のプレースタイルは変わらず、やはりみんなから罵声を浴びたわけでございます。

しかしながら、予想に反して試合は我らチーム40の勝利。「おまえらの代は、やっぱラグビーセンスないんだよ」と、汗だくのハゲ頭で先輩風を吹かせて試合を終えたのでございます。

家に帰り、子供たちがカミさんにこんなことを言っておりました。

「おとう、子供みたいだった」と。

「すごい泥だらけで倒されてた」と。

そうか、おれが走り回って転げまわる姿なんて見たことないもんなぁ。そうか「子供みたい」か、なるほどなぁ、と思ったわけでございます。

本日、朝のランニングは休止いたしました。

両足に大きなスリ傷、そして靴ズレにより足の親指の皮が大きくむけております。

多少、痛いです。



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(20:25 藤村)

2006年7月25日火曜日

嬉野であります。

えぇ先日、わたくし珍しい本をいただきましたよ。

本を開きますとね、同じような図形が2枚、横並びに画いてあるだけの本だったんですが、
これがですねぇ、備え付けの凸レンズメガネで覗くと立体的に見えるのですよ。
で、メガネをはずして2枚の図形を良く良く見くらべると、どうも若干の違いがあるらしい。
この若干違う2枚の図形を凸レンズメガネごしに両目で同時に見ると、この2枚の図形が頭の中でピタッと重なる、するとその瞬間、スコンと立体に見えてしまう。

この立体感がねぇ、どういうことでしょうねぇ、見ていて実に気持ち好い。とにかく頭の中がリラックスする。で、いつまでも眺めてしまう。

結局、その本、最後のページまで全部飛び出す図形でしたが、私、未だに飽きずに眺めておりますよ。

不思議ですねぇ、実生活でも毎日身の回りの風景を、ぼくらは、この両目で立体的に見ているというのにですよ。
それなのに、あらためて人工的な立体画像を見ると「おおぉ!」と興奮してしまうわけです。(まぁね、私だけなのかも知れませんけどね、だったら寂しい、まぁ好いか)

おそらく、平面画像だという認識が目の前で打ち破られて、存在しない奥行きが自分の脳の中だけに生まれている!という認識が驚きの原因なんでしょうねぇ。(私にはね、そうなんですよ)

そこでね、もうね、世間は夏休みですし、家族で旅行に行かれる御家庭も多いかと思いますのでね、ご家庭のビデオカメラで撮ってきた映像をサングラスだけで立体的に見るという方法がございますのでね、ここでお教えしておきましょうねぇ。

まぁ、あの、撮ってきた全ての映像が飛び出すわけではないです。
横移動の風景のみ、立体的に見ることが出来る方法なんですね。

撮影方法は簡単です。
とにかく車窓の景色を延々ビデオに収めていただければ結構です。
でも、その車窓の景色は、必ず横移動でなければいけません。
どうでしょう的な、進行方向正面の車窓は不可です。
世界の車窓からのような、横移動の車窓に限り立体的に見ることができるのです。

さぁこうしてね、旅を行く列車の窓にひたすらビデオカメラを向けて長回ししてきた「横に流れ去る景色」を家のテレビで再生しますでしょ。
その時ね、サングラスをご用意していただきますよ。
で、流れ去っていく方の目に(片目よ)サングラスをかざす。

つまり、画面左に風景が流れ去る場合は、左目だけにサングラスをかざすわけです、そして右目は裸眼のまま。

この状態で横移動の映像をただ見ていると、あら不思議、これだけで立体的な風景がお楽しみいただけるのです。バカバカしいけど、ちょっとビックリしますので、お暇な方はぜひどうぞ、お子達と一緒にお試しを。

さぁて、樋口了一先生の秋田ライブ、かなりの盛り上がりであったとの情報を得ております。
東北藩士は燃えているようであります。
ありがたいことであります。
樋口さんも感激、集まった藩士も感激という、誠に喜ばしいライブであったそうであります。

今週末の土曜日はタワーレコード盛岡店さんでございますね。
また喜ばしく盛り上がって欲しいものであります。

それでは奥さん、また明日。
お忙しいお仕事の合間にまたおいでくださいませ。
それまで、しばし解散!


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(15:47 嬉野)

7月26日水曜日。藤村でございます。

DVD第8弾「激闘!西表島」、現在鋭意編集中であります。

この企画、通称「ロビンソン」という名の西表島のガイドさんが、大きなポイントを握っております。彼の言動により企画が思わぬ方向へと動き出していきます。人間的に、とても魅力あふれる方だった。

「ロビンソンがいなかったら、どうなってたんでしょう?」

そう思われる方も多いでしょう。

しかしながらわたくし自身、

「いなかったら、どうなってたんだろう?おもしろくなったんだろうか?」

そう考えることは、まったくありません。考える必要もないからです。

単純に、

「いたから、こうなった」

のであります。

テレビ番組を作る際、バラエティーであれドキュメンタリーであれ、作り手は事前に「こういう画を撮りたい」「こんなシーンが欲しい」「そうすれば面白くなる」、そう頭に描いて、それに対する段取りを周到に整えて、いざ収録に向かうわけでございます。

しかしながら現実には、思い描いていたシーンが撮れないこともある。思わぬ方向に行ってしまうこともある。

さぁその時に、ディレクターはどう判断するか?

「あのシーンを撮れなければダメだ」

まず、ほとんどの人がそう思います。それが特に重要なシーンであれば、それはもう是が非でも撮らなければならない。

この「是が非でも撮らなければ」と思うのには、2つの理由があります。

まず、「自分が納得できない」という作り手としてのプレッシャー。自分の「理想」があるわけですから、そこは譲れない。

そしてもうひとつは、「そのシーンを撮らなければ、番組自体が失敗とみなされる」「撮らないと許されない」という、外部的プレッシャー。「おまえ、なんで撮れなかったんだ?」「バカ野郎!ちゃんと撮って来い!」。

テレビの場合、後者の理由が多いのではないかと思われます。

番組全体を見るプロデューサーがいて、中身を組み立てる構成作家がいて、仕上げをする編集マンがいる。そんな中で、現場を取り仕切るディレクターが「撮れませんでした」では済まされない。だから、「無理やり作っちゃう」場合だってある。

しかしながら、どうでしょうの場合、そのいずれのプレッシャーとも無縁。「無縁」というか、努力して「排除してきた」。

私にも、事前に描く理想の画というのはもちろんあります。今回の場合は、「麦わら帽をかぶり、短パンで鼻をたらしながら全力で虫を追う鈴井貴之、大泉洋の姿」でありました。「おっさんの正しい夏休み」。

ところが、現場に着いてみると、もっとおもしろそうなことを言う人がいた。「だったらそっちについて行こう」。

目標は「おもしろくする」という、ただ一点。その前では、自分の理想も外的プレッシャーも小さな問題。そう考えると、すべての状況に、純粋に対応できる。「それがおもしろくなるか?」。

「もしロビンソンがいなかったら?」

その質問に、あえて答えるとすれば、

「いなかったら、また違う展開になってたでしょうねぇ」

「おもしろくなってた?」

「あぁ?あんた、なに言ってんの?おもしろくなってたに決まってんじゃないの。おもしろくなかったら、放送しないだけだもん」

これが、どうでしょう的な答えになるでしょうなぁ。

さ、明日も西表島、編集します。


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(19:06 藤村)

2006年7月27日木曜日

こんちは、嬉野です。

今日ね、お昼からちょっと用がありましたんでね、藤村先生の運転する車で、二人して出かけましたね。

ちょっとした用だったんですけど、なにしろ、目的地まで、わりあいに距離があったんで、二人とも、そこそこ午後の時間がつぶれてしまいましたね。

でも、お陰で、二人でちょこっとしたお話を行き帰りの車内でしましてね、面白かったですね。

ぼくとね、あの先生とはね、表現する時の出力の回路がまったく違うんで、考えてることもまったく違うのかとお思いになる方も多いかと思いますが、考えてることはね、ものすごく近いんですよね。当たり前のことですけどね。
でなきゃ、10年も一緒に同じ番組やってきてませんよね。

ただ、あの先生もぼくも、その考えに到達するまでの順路が違う。
つまり、日頃、見ているものが違う。
経験してきたことも違う。
だから表現する時の言葉も違う。

でも、それだけのことだと思います。

他人の意見を興味深く聞こうとする余裕と好奇心と敬意があれば、だれでもが、その事に気づくんだと思います。

「あぁ、考えてること、そんなに遠くないな」みたいなね。

ぼくらはみんな、多分、そんなに大きく違ったことを考えているわけではないですよ。

そんな気がしますけど、さて、みなさんはどう感じているのかな。

さぁ、ということでね、HTBドラマの撮影も昨日、やっと終ったようです。
でもロケの前半部は、北海道も天候が優れなくてね、なかなか晴れ間がなかったね。

だから、プロデューサー四宮氏は、ずっと極度の気疲れと、こまごまとした対応に追われてたんでしょうね、昨日とうとう撮影終了と共にダウンしたらしいですよ(笑)。

でもドラマってね、現場が困難な時って、案外、好い物が撮れてたりするんですよね。
まぁ、もちろんね、宣伝もかねてそういうふうに書いてるとこありますけどね(笑)、でも、嘘じゃないのよ。そういう不思議なとこがドラマの現場にあるのは確かなのよ。

そういうことも加味してね、今年のHTBドラマは、どのような仕上がりを見せますことやら、私も今から楽しみでございますよ。

えぇちなみに、今日の札幌は快晴です。
カラッと乾いた大気の中で、太陽の光線だけがジリジリと一日中強く降り注いでいました。
今日は、そんな夏の日だったですね。みなさんのところはどんな感じだったんでしょうね。

2年前からでしょうか、鹿児島や日本海側で夏場の水害が深刻ですよね。今年は、熊本でもモーレツに降ったしね。

日本の気候自体が変わってしまったんでしょうか。

藩士のみなさんの中にも、暑い日差しの中で、今日も洪水の土砂を取り除く復旧作業を進めている人、多くおられるんでしょうね。

どーぞ、みなさん。本日もそれぞれの持ち場でおきばりくださいませ。
そして、また明日、ここにお集まりくださいませね。
それまで、しばしのお別れでございます。

それでは皆様方、本日はこれにて解散!



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(17:52 嬉野)

7月28日金曜日。藤村でございます。

今週、HTB制作のドラマ「大麦畑でつかまえて」が無事、クランクアップしたようでございます。

北海道上富良野町、ビールの原材料となる大麦農家のお話。

主演はご存知・大泉洋。その奥さんに高野志穂さん。お父さんには前田吟さん。お母さんには倍賞美津子さん。そして、おじいさん役には、わたくし大好きであります!大滝秀治先生。そして、農家にCM撮影にやってくるディレクター役にリーダー森崎博之。

なんてこう、魅力的な役者陣なのでありましょう。そして、なんてこう、北海道で作るドラマらしい役者陣なのでありましょうか。

監督は「ドラバラ」の多田D。カメラ・音声などは普段「ハナタレ」を撮っている技術陣。そしてプロデューサーは、我が「どうでしょう」の四宮P。

2日前、その四宮Pが真っ黒に日焼けした顔で帰ってきました。

「どうでしたか?大泉さんは」

「いやぁ…もう、彼はすごい役者さんになってましたよ。感動しました」

まぁ普段から感動が服着て歩いているような人でありますから、何にでも真っ先に感動する方ではありますが、しかし、それを差し引いたとしても、今回の役者・大泉洋の成長ぶりには目を見張るものがあったようでございます。

「7年前ね…」

感動の大家・四宮Pは、テッカテカの黒い顔で、思い出話を始めました。

7年前。「黒い瞳」というドラマを撮影していた時、そのロケ現場に、自転車に乗った大泉青年がフラリと現れたそうでございます。主演の清水美砂さんがお目当てだったのでしょうか。ずいぶん熱心に撮影現場を見学しておったそうでございます。

「僕、いつかドラマをやりたいんです」

彼は四宮Pにそう言ったそうでございます。私からすれば、「有名な女優さんと共演して、記念写真撮りたいんですよね」「そして、できればこう、ねぇ、ラブシーンでも」と、それが本音だろうすずむし!と、断言できるわけでありますが、しかし感動の大家・四宮Pは、「そうなればいいね」と、彼の純粋な願いを心の奥底で受け止めたそうでございます。

時は流れて2年前。いつしか全国的な人気者となった大泉洋が、初めてHTBのドラマに出ることになりました。「6月のさくら」。しかし、彼がドラマの中でその腕に抱いていた共演者は、有名な女優さんではなく、当時幼稚園に通っていたウチの息子。彼は出番も少なく、なんならウチのガキの方が多かったぐらい。

「大泉さんには、とても申し訳なかったと思ってます。でも今回は、彼にピッタリの役がなかった…」

当時、四宮Pが本当に申し訳なさそうな顔をして、そんなことを言っていたのを覚えています。

「でも、やっぱりあのころの大泉さんはまだ、カタかったような気がしますねぇ…」

テカテカに黒光りした顔で四宮Pは、2年前の大泉洋を思い出して、そう言いました。

「それが今年、僕にとっては最後になるドラマに、大泉さんが主役で出てくれることになって、僕は本当によかった…」

四宮Pは、今年でドラマのプロデューサーを卒業するそうであります。それだけに、いつにも増して思い入れが強かった今回のドラマ。

ドラマプロデューサーとして、四宮Pも駆け出しだった7年前。近所の公園のロケ現場にフラリとやって来て「ドラマをやりたい」と言ったおもしろ青年が、いつしか東京で引っ張りだこの役者となり、「そうなるといいね」と言った四宮Pが、その最後のドラマで、「是非、出てください」と、逆に彼に頭を下げて出演をお願いした。そして彼は、大御所の役者さんたちの中で、堂々たる演技を見せつけて、その主役をつとめあげた。

いいではないですか。いーではないですか。

HTB制作のドラマ「大麦畑でつかまえて」。

9月2日土曜日午後4時30分。

残念ながら、北海道だけでの放送です。

(今後、どうでしょうと同じく、各局での放送が順次決まるかと思います。情報をお待ち下さい。でも、誤解を恐れずに言えば、北海道の人に見てもらうために、これだけの役者を揃えてローカル局でドラマを作る。ローカル局冥利に尽きる、そうも思います。あとは…「東京タワー」も、早く見たいものです。)

さぁ!そして、明日土曜日昼12時から、北海道では「パパパパパフィー」のスペシャル版が放送。

「デビュー10周年記念!復活PAPAPAPA PUFFY」

おもしろ青年・大泉洋が、バラエティー部門で初の全国進出を果たした忘れられない番組。もちろん大泉さんご出演。

どうぞこちらもお見逃しなく!

と、巧妙に2番組の宣伝活動をぬかりなくやりましたところで、今週はこれまで。

諸君、また来週!

追伸。

岩手県の皆様、「どうでしょうリターンズ」を永らくご愛顧いただきましてありがとうございました。引き続き、「どうでしょうクラシック」、またまた永いお付き合い、どうぞよろしくお願いいたします!

同じく新潟の皆様。今週から「クラシック」が始まりました。末永いお付き合い、どうぞよろしく!



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(16:09 藤村)

2006年7月31日月曜日

ほい、嬉野でござんす。

さて、うちの奥さんが、モンゴルから帰ってきまして、さっそく、どうだとばかりに写真を見せられましてね、その写真が全部で1600枚もありまして、1600枚ってどういう数だよ「撮りすぎじゃないの」という風にも思ったんですが、奥さんの解説つきで見てますと、いや、だんだんと臨場感出てきましたね。

あれは1600枚の威力だと思いますね。見続けるだけでも疲れるくらい写真を見るというのがね、やがて旅でもして来たような気にさせるんですね。

それにね、デジカメの写真はモニターで見れますからね、光線ぐあいがとてもステキです。
とくに逆光線がね、モニターで見ると効きます。
光線がこの目に、眩しいほどの力強さを発揮しますね。

あぁ雲が眩しい、空が眩しい。あぁ草原が眩しい。
湿地の水が草の陰から見え隠れして光がキラキラと跳ねている。
ひとつひとつがこの胸に沁みますね。

こんな景色を毎日眺めながら生きている人がいるのねぇ。そう思いました。

奥さんの撮ってきた写真の中にはね、風景だけでなく、ときおり小さなトカゲだとかね、毛むくじゃらのネズミだとか、山羊だとか、ヤクだとか生き物が写ってましてね和みます。

それにあちらの方は、子供の頃から馬に乗られますからね、みなさん、何処へ行くにも馬に乗っていらっしゃるそうですね。

そして、その馬がなんか小さいんですよね。

ロバですとか、ポニーみたいなサイズなんですねぇ。
いわゆる競馬場でぼくらが目にするサラブレッドのようにでかくない。
私、あの、昔にね、カナダで馬に乗りましたが、乗るとき見上げましたもんね、馬の鞍を。壁みたいにデカかったですもんね、馬ったら。

ところが、モンゴルの皆さんが乗ってらっしゃる馬は小さい。

小さい馬に乗って来られても威圧感は無いですね。
ビジュアルの威力って凄いと思いましたね。
見上げるような馬に乗って来られると威圧されますし、だいいちカッコイイーという羨望の目で見てしまって、なんだか自分がちっぽけで恥ずかしいような気がしますが、このモンゴルの皆さんの馬上の風情はね、なにしろ馬が小さいですから圧倒されることが無いですね。かえってなんだか微笑ましい。
馬に乗ってこられてもなんだか緊張感が無い。
呑気なおっさんに見える。
これもまた、逆の意味でビジュアルの力ですね。親近感が湧きます。

ある時、うちの奥さんの乗ったジープが川を渡りきった辺りで湿地のぬかるみに後輪を取られまして前進できなくなって困ったそうですね。
しょうがないからジープに乗ってた全員は降りて、その辺の草原に腰掛けたそうです。
なにしろ今のモンゴルも白夜みたいに日が長い時期だそうで、だれも先のことをあまり深刻に心配しない。

「まぁしょうがないからここで昼ごはんにしようか」みたいなことだったらしいですね。

そこへ馬に乗ったじい様がやって来たんだそうですね。
見ると、じい様の後方遥か草原にぽつ然とただひとつのゲルがある。
(ほらあの丸いテントみたいな草原の住居ですよ)
ははぁあそこから来たのかとすぐわかる。

おそらくじい様は、外国人が川べりで難儀しているのを遥か向こうで見たんでしょうね。

「いやいや、これは、ひとつ行ってやらねば」

そういうことだったろうと思います。
それで遥かに見えるゲルを出て、ひょいと馬に乗ってね、ポクポクと馬と共にやって来た。

ですがまぁ、お越しになったところで、じい様に何が出来るわけでもなく、また、実際何かをしようとするわけでもなくね、迎えたうちの奥さんらも、じい様に何を期待するでもなく、結局じい様は「どうしたのじゃ」みたいな感じでね、ただただ珍しいジープの埋まり具合を眺めながら、うちの奥さんたちが用意したお昼御飯をじい様も一緒に食べて、で、しばらく一緒に憩って、「じゃ、私はこれで」みたいな感じで、また遥か彼方のゲルまで馬上豊かに帰って行かれたそうですね。

この話を聞きまして「いやぁなんか好い」と、私そう思いましたね。
何が出来るわけでなくても「どうした?」と声を掛けに来てくれる。
なんだったら家に泊まっていきなさい、みたいなことだと思うんですね。
そのへんの長閑(のどか)な雰囲気が奥さんの解説から想像できて、そしてあの小さな馬に乗ったおじいさんのビジュアルを見てね、私は、よけいに微笑ましい気持ちになりましたね。

気持ちのゆとりって、いったい何処から生まれてくるんでしょうね。
呑気になれる世界って好い。

ということでね本日の日記終わり。

さて皆様、本日は、いかような日になりましたでしょうか。
お元気で、乗り越えられましたでしょうか。
札幌は、好い夏ですよ。早おうお出でなさいませね、観光に。

では、また明日もぜひおいでー。


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