2009年10月13日(火)
報道特集★取材記~時間の大切さ~
ブログの更新が遅くなりました。すみません…!!
夜のニュースを読みながら、
報道特集の取材、構成、編集作業をしておりました。
・・・って、完全に言い訳ですねぇ。(汗)
今後はこまめに更新していきます☆
* * *
さて。
今月は、乳がんの啓発運動をする“ピンクリボン月間”。
札幌駅のJRタワーがピンク色に染まっています。
今回の報道特集で、滝川市に住む乳がんの女性が、病気と闘いながら、
ピンクリボン運動に取り組む姿をお伝えしました。
その女性は、現在40歳。
自己触診で、2年前に乳がんが見つかりました。
早期発見でしたが、左胸の3分の2を失い、
今も、3ヶ月に1度、札幌の病院に通っています。
それでも、彼女は、乳がんであることを忘れてしまうほど前向き。
後ろ向きな言葉を口にしません。
常に、笑顔で、周りの友人たちも、底抜けに明るいのです。
こちらが圧倒されてしまうほどでした。
何でこんなに笑顔でいられるのだろう…と、最初は感じていました。
取材中のことです。ふと、こんなことを聞かれました。
“10年後について、考えたことある?”
ないです、と答えると、こう続けました。
『乳がんは早期発見でも、10年後の生存率は100%じゃない。
生きる時間、残りの時間というのを考えるようになって、
もしあと10年しか生きられないなら、どうやって生きようかな、
とすごく考えて、だったら、本当に楽しく、
人のためになるような生き方をしていきたいなって思えた。』
こう思った直後にピンクリボンのボランティアを立ちあげ、
乳がんの方が傷を気にせず温泉に入れる入浴着の普及に努める彼女。
とことん前向きで、笑顔で人のために活動する理由が、
ほんの少しだけ、分かった気がしました。
OAの翌日、メールを頂きました。
最後に締めくくられた言葉です。
『自分が人生において経験できるのはごく一部です。
決して当事者の本当の気持ちになれないかもしれませんが、
いろいろな人に出会い、経験を聞き、擬似体験することで
自分の器が広がります。
いっぱい出会って、自分のものにしていってくださいね!』
今回の取材で、私は、
1日、1時間、1秒という時間を大切にして、
“前向きに生きていこう”と強く強く感じました。
そう感じられたのも、彼女に出会えたから。
その女性が住む滝川市では、今、見事なコスモスが咲いています。