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めぐみ横丁

2010年04月30日(金)

動物園で感動体験

きのう、北海道は雪の降るところもあり、

各地で、大雨・大風に見舞われるところもありました。



そんな大荒れの天気の中、ゴールデンウィーク初日を迎え、

取材で札幌の円山動物園に行ってきました。

去年はGW初日に1万2000人を超える来場者を記録しましたが、

あいにくの天気で人はまばら。

数匹のサルは一ヶ所に集まり、正座しているように縮こまっています。

リポートをしていると、風により突然傘の骨が折れてしまいました。



動物園の入り口から一番奥には、

先日オープンしたばかりのヒグマ館があります。

私たち取材班が撮影を始めたその時です。



「あの!!アザラシの赤ちゃんが・・・産まれました!」



非常に興奮した様子で、私たちの元に係の女性が駆け寄ってきました。

その表情を見た瞬間、

迷うことなくエゾヒグマの撮影中断して女性の後を走りました。

「こちらです!!!」



100メートルほど行ったところには、

産まれたばかりのアザラシの赤ちゃんとお母さんがいました。

まだ大量の血が残っていて、人間で言うへそのをもついています。

水中から陸上にうまく上がることができずに

足をバタバタさせる赤ちゃんアザラシ。

お母さんがそっと手を差し伸べます。

そして、ひとりで泳ぎ始めると、

うしろからついて溺れないかどうか見守っていました。

子を見るお母さんアザラシの目はとても穏やかです。



それはそれはいとおしく感じました。

偶然同じ場にいたお客さんも、

「こんな天気だけど本当に来てよかった」と感動した様子でした。



まだ女の子か男の子か、名前は何になるのか、分かっていません。

検査などによりこれから少なくとも一週間は一般公開されませんが、

きっとアザラシの親子が仲良く泳ぐ姿は

動物園のアイドルとなること間違いありません。