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めぐみ横丁

2010年07月07日(水)

メロンとともに半世紀

ビニールハウスの中に
蕗や蓮の葉にも似た大きな円形の葉っぱが
重なり合って茂みとなっている。
その茂みからヒョッコリ顔を出すかのように、
2キロほどの球体がゴロゴロといくつも転がっている。
黄緑色で、縞々模様。切った瞬間広がるあまい香り。
存在感を放つその正体は、今が旬のメロンである。

きょう、「おは天(月~金曜あさ 5時30分~)」の中継で、
栗山町にあるメロン農家におじゃましました。
おつきあい頂いたのは、赤肉メロンをつくり続けて50年のヒハラさん。
メロンに向けられたまなざしは、それはそれは穏やかです。

「メロンづくりを続けていて、嬉しいことはどんなことですか?」
本番前にこう聞くと、思いがけないお話をしてくれました。

ある日、ヒハラさんのもとに、1人の女性がメロンを買いにきました。
その女性のお母さんは重い病気を患っていて、
病床でメロンを一口あげました。
すると、「こんなにおいしいメロンを食べられてよかった」
こう言って亡くなったといいます。
女性から手紙で報告を受け、
今でもその手紙を大切にしているそうです。

「メロンを通して人との出会いがたくさんある」
こうしみじみと語るヒハラさんの目頭は、
この時、ほんの少し、熱くなっているように見えました。

中継後、スタッフ全員、1人半玉ぜいたくにいただきました。
甘いメロンが、何だかより甘く感じました。

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ごちそうさまでした!