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めぐみ横丁

2010年09月29日(水)

人からの学び。

夕方になると、スーパーで半額シールが張られるお惣菜たち。
1人暮らしをしている私はコレにお世話になることがたまにある。
ご飯は家で炊いて、おかずはスーパーで買う、というように。

でも、買っていて、たまに恥ずかしく感じることがある。
レジで、店員さんに、
「ピッ、半額でございます!ピッ、半額でございますっ!
ピッ、30パーセント引きです!!」
...なんて他のお客さんに聞こえるくらい威勢よく言われた時は、
穴に入りたくなるくらい恥ずかしくなって、
周りをキョロキョロしてしまうことも。
そうはいっても、懲りずにたまに買うのだが、
中には、値引きされているものは品質がよくないのでは、と
敬遠されている方もいると思う。

このように、ほんの少し"負"のイメージがある値引きされた食品。
しかし、"マイナスのイメージをプラスに"変えることで、
値引き商品の売り上げを、大幅に伸ばしているスーパーがあるという。

では、どんな方法でマイナスイメージをプラスにしたのか。
一般的なスーパーとどう違うのか。
それは、売り方・・・売る時の言葉選びにある。

よく店頭で見るのは、値引き商品に張られるシールに
○割引き、○円引き、と書かれているもの。
でも、このスーパーでは、
"あと○日で賞味期限(消費期限)切れです。私を買って下さい"
"あと○日。救ってください...!"
こんな内容のことが、値引き商品のコーナーに書いてあるのだ。

なるほど!!!!!
これならば、消費者は、
「救出してあげねば」「私が買ってあげなきゃ」という気持ちになり、
くすっと心の片隅で微笑みながら、罪悪感も羞恥心もなく、
値引き品を買うことができる。
前向きな気持ちで買い物でき、その行動がエコにもつながる。
むむ、これは一石二鳥ではないか!

たったこれだけの工夫で、
(たったこれだけ、に気づけるかどうかが意外と大事なのだが。)
値引き商品の売り上げがかなり伸び、
廃棄処分される食べ物が減っているというから、
日本人の気質をビジネスにしっかり生かした成功例だといえよう。

 

 

このようなスーパーがあるという話を教えてくれたのは、
いつも髪を切ってくれている美容師さん。
先週お世話になった時に、この話題で盛り上がった。

人と話をすることは、発見があって、面白い。
学べることは、そこらじゅうに転がっている。