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めぐみ横丁

2010年10月27日(水)

スパゲッティ・ナポリタン

今月上旬、飛行機に乗って機内誌を見ていると、
こんな趣旨のことが書かれた記事が目にとまった。

ナポリタンが街から消えている。
太めで、長く茹でた、
トマトケチャップの味がする昔懐かしい麺。
ナポリタンを置いている"喫茶店"が減っているからだろう。

このようなことを語っているのは、作家の浅田次郎さん。
たしかに、街で喫茶店をあまり見かけなくなった気がする。
イタリアンのお店に行っても、
ぺペロンチーノはあってもナポリタンは置いていない気がする。
(そもそもナポリタンはイタリアではなく、
横浜発祥の食べ物だから当然といえば当然だが。)

私は、無性にナポリタンを喫茶店で食べたくなった。
思い返せば、もう10年以上口にしていない。

数日後、会社の通勤路にある喫茶店に行くと、あった!

01.jpg

太めの麺に、具は、輪切りのウインナー、玉ねぎ、
ピーマンと、とてもシンプル。ソースはトマトケチャップ。
うん、イメージ通りの味。ナポリタンはこうでなくっちゃ♪
強いていえば、アルデンテではなく
麺が少しべちゃっとしていると、なお良い。

食べていて、なぜだか小学校時代のことを色々と思い出した。
ナポリタンには"懐かしい"という気持ちを
感じさせる力がある気がする。
ついつい、一週間に2回、ナポリタンを食べてしまった。

おしゃれな雰囲気のカフェも好きだけれど、
スパゲッティ・ナポリタンを置いていて
昔にタイムスリップしたような空気感に包まれる喫茶店が、
いつまでも残っていってほしいと願うばかりだ。