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めぐみ横丁

2010年11月15日(月)

バイオリンの音色

「みなさんの心をビブラート!こんばんは、葉加瀬太郎です。」

週末、札幌にある旧厚生年金会館のニトリ文化ホールで開催された
葉加瀬太郎20th Anniversary Tour
こんなユーモア溢れる第一声から始まりました。

01.jpg

4歳の頃からバイオリンを弾き始め、
今年デビュー20周年を迎えた葉加瀬さん。
バイオリンのコンサートに行くのが初めてだった私は、
生演奏はどんなものなのかと、
チケットをとったその日から楽しみで仕方ありませんでした。

バイオリン、というと、みなさんはどんな音色を想像しますか? 
これまで私の中では、
ガラスのように壊れそうなほど繊細で、
ゆらぎやすく、
しっとりした雰囲気の音、
そんなイメージしかありませんでした。

ところが、このイメージは大きく覆りました。
力強く、アップテンポで、迫力があり、音が跳びはねているよう。
心の底から圧倒されました。
最後はスタンディングオベーションしながら踊っちゃいましたもん。

今回のコンサートでは、
最新アルバム『EMOTIONISM』から数多く登場。
emotionとは、英語で、感情や感性、
-ismは、○○主義、を意味する言葉です。

まさに、色んな感情が沸き起こりました。
音楽を通して、色んな時代や場所の物語を紡いでくれていて、
タイムマシーンに乗って旅している気持ちになりました。
そうかと思えば、曲の合間のお話は思わず笑ってしまうほど面白く、
音楽にお話に、盛りだくさんの2時間半。
もっと、いろんな音に触れていきたいと実感した一日でした。

 

 

帰り道。同じ電車に乗っていたおかっぱ頭の女の子が、
「よかったね!よかったねぇ!!
ハカセかっこよかったね!こうやって、頭ををくるくる回して!」
と大きな声で興奮気味に話しておりました。

うん、そうだね。よかったね。すごくかっこよかったね。

今、この原稿を、葉加瀬さんのCDを聞きながら書いていますが、
私の心は、完全にビブラートされています。