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めぐみ横丁

2013年05月20日(月)

前回の続き 

 

興味はあるけど、縁遠い世界・・・

そう思っていた場所に行くことができました。 

 

神奈川県にある、JAXAの相模原キャンパス。

あたり一面深い緑で囲まれていて、

映画でも取り上げられた「はやぶさ」や

すべてのミッション成功させた「イカロス」など

宇宙探査機の研究などが行われている場所です。 

 

では、なぜ、そこへ足を踏み入れたのか?  

 

以前、仕事を通じてJAXAで働く方と知り合い、

そのご縁で、今回はプライベートで 

とあるプロジェクトに少し参加させてもらうことになったのです。

 

 

 

私達数人のメンバーは、特別に施設内を案内して頂きながら

宇宙に想いを馳せるとともに、

研究者たちの言葉に夢中になりました。 

 

「すい星はとにかく暑い。100度以上もある。

 暑さに負けない探査機にするための試作を何度も重ねます。」

 

「管制室からの指令は、10分以上後に宇宙に届くんです。」

 

「探査機の研究は、想像力を限界まで働かせる仕事。 

 地上で起こらないことが宇宙で起きる。 いかに想定できるか。」 

 

 

正直、分からないこともたくさんありましたが、

これまで知らなった世界にどんどん引き込まれました。 

なかでもわたしは、こんなおはなしが強く心に残りました。 

 

多くの探査機は、宇宙に行けるまでに7年ほどの歳月がかかる。

よく、探査機をつくるデザイナーがいるの?

と聞かれるが、そういうわけではない。  

必要な研究・必要最小限のものだけを残すと、"完成形"になる。 

 

 

なるほど・・・ 

 

この話をきいて、ある画家の話が頭をよぎりました。

その方は、絵を探求すればするほどシンプルになっていき、

晩年の作品は余白が増えた、とおっしゃっていたんですね。 

 

わたしのちっぽけな想像力を働かせてみると、

仕事をすること、さらには生きていくことって、

からまってしまったたくさんの大切なヒモをほどいて

その中からより大事なものを選んでいく作業のように、

不要なムダを省いていけるようになることかもしれない・・・

こんなことを感じた1日でありました。 

 

 

 

7.jpg

宇宙が少し身近に感じられた気がします!