2015年12月16日(水)
願
久々に、落語会に行ってきました。
まぁ、 久々、と言っても1か月ぶりですけれど。 ^^;
上方の落語家、桂米團治 (かつら・よねだんじ) 独演会。
今年3月に89歳で亡くなった
人間国宝、3代目・桂米朝さんの、息子です。
演目のひとつは、"地獄八景亡者の戯れ"
(じごく・ばっけい・もうじゃの・たわむれ) でした。
"あの世" をコミカルに描いていて、
三味線などの鳴り物も入り、とてもにぎやかな内容です。
実は、2年ほど前に、米團治さんの独演会で、この噺を聴きました。
同じ噺を、違う落語家が演じるのを見たことはありますが、
同じ噺を、同じ落語家が演じるのを見るのは、おそらく初めて。
聴いてびっくり。
内容が、一部変わっていたんです。 2年前と比べて。
前回は、当時亡くなった有名人が数人登場した場面、
今回、父である米朝さんが出てきました。
人の死を、不謹慎にも、不快にも感じさせず、笑いに昇華する。
これって、ものすごいことだと思います。
中でも強く心に残ったのは、"あの世"での親子の会話。
米團治さん
「 いつも、あきら(本名)、小米朝(米團治さんの前名)とばかり呼んでいて
"米團治"と言ってくれなかった。
一度くらい、"米團治"と呼んでくれないか」
米朝さん
「お前なんでココ(=あの世)にいるんだ?
シャバ(=現世)でもっと修業せい」
このシーン、人によって捉え方が大きく違うからか、
笑っている人と、じーんとする人、どちらもいたのが印象的。
わたしは、まるでそこに米朝さんもいるような気がして
じんわりと、心に沁み入りました。
またいつか、米團治さんの演じるこの演目を聴きたい!と願っています。
どんな違いが見られるのか、楽しみです。
・・・と、こうして今年も無事、笑いおさめたところで、
ふと思い立ち、ある場所に行ってきました。
北海道神宮
年末になると、新年に向けてきっと神さまもかなり忙しくなるだろう。
それに、初詣で願いごとをする人がたくさんいる中で
もしかしたら聴いてもらえないかもしれない、と思い、
一足早く、来年の願いごとをしてきた、というわけです。
境内では、中国語が飛びかいます。
お札売り場には、中国語の表記も。( いつからだろう?)
あれ、神さま、いつの間にか外国語も習得したのかしら?
なんてことを思いながら、10円玉に5つの願いを託したのでした。
ちゃんちゃん。