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めぐみ横丁

2016年03月09日(水)

週末、震災について考えるイベントにお越し頂いたみなさん、

ありがとうございます。 

のべ2000人の方に、足を運んで頂きました。 

目に涙を浮かべながらチェロの演奏や朗読を聴き、

東北に想いを寄せてくれた方、

たくさんいらっしゃいました。 

福島から札幌に避難した女性は、こう話してくれました。 

『震災を"風化させない" というけれど、

正直、あの時のこと、忘れたい。思い出したくない。

これからも、被災地とともに歩んでいってほしい 』  

わたしたちに何ができるか、考え続けることが大切だと、

改めて、強く感じています。 

イベントの模様は、11日のイチモニでお伝えしますので、

一緒に、東北のことを考えていきましょう。  

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最後に。

イベントのエンディングで朗読した、

被災した小学生が紡いだ"詩"を、ご紹介します。

『 わたしはわすれない 』

宮城県石巻市立雄勝小学校5年  杉山七海 

わたしはわすれない

地鳴りがして

おびえ

からだがふるえて

しゃがみこんだことを

わたしはわすれない

ガソリンスタンドのおじさんが

走ってきて

助けてくれたことを

わたしはわすれない

豆腐屋のおじちゃんが

みんなを避難させて

自分だけは津波に流されたことを

わたしはわすれない

豆腐屋のおじちゃんが

ふいていたラッパの音を

わたしはわすれない

誕生日にお母さんにもらった

大切なネックレスを

流されたことを

わたしはわすれない

家族 友達 わたしが

写っていた思い出の写真を

流されたことを

わたしはわすれない

自衛隊の車に乗って

こわれた北上川の横を走り

雄勝から出てきたことを

わたしはわすれない

避難所でいただいた

スープのあったかさと

おにぎりの味を

わたしはわすれない

飯野川中の避難所で遊んでくれた

お姉さんたちの

笑顔とあたたかさを

わたしはわすれない

こわされた家を

流された命を

助けられた恩を

人のあたたかさを

わたしはわすれない

大震災の記憶の

すべてを

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木版画 『希望の船』 の映像にのせ、思いを込めて・・・

震災後の2013年、

雄勝小の5年生9人がおよそ3か月かけて制作した版画は、

先週ニューヨークで行われた

震災の犠牲者を追悼するイベントでも紹介されました。 

復興への祈り、未来への希望が、込められています。 

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復興した町 笑顔の家族