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めぐみ横丁

2018年05月12日(土)

「"良い気" のようなものが流れているな」
こんな風に感じる場所って、ありませんか?
足を踏み入れると、そこだけ 
パッと空気が変わるかのような、あの感覚。

西11丁目駅界隈での仕事終わり、
天気が良かったので、ぷら~っとお散歩。
立ち寄ったのは "北海道知事公館"。
札幌の中心部にありながら喧騒から離れ
しんと落ち着き払っています。

あっ、これこれ、この感じ。
青葉をつけた白樺やハルニレが佇む庭で、深呼吸。
全身にすーっと澄んだ空気が巡っているみたい。 

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知事公館は登録有形文化財で
建物内も、無料解放されています。
赤い絨毯が敷かれた階段を登り、2階へ。
かつて昭和天皇が過ごされたという部屋は
モダンかつ重厚な雰囲気。
茨木のり子さんの詩が額縁に飾られている会議室、
その格子窓からの眺めも、抜群でした。

blog2.jpg
                 建物の裏側はこんな感じ

同じ敷地には、三岸好太郎美術館があって、
今は、黒田清輝、岸田劉生、藤田嗣治らの作品も展示されています。

私、美術館という静謐な空間が好きです。

まず部屋全体を見渡し、
ビビッときた絵と深く対峙していきます。
そして画家の思考回路をあれこれ想像するんです。

初期から晩年にかけて
なぜ、どのように、
作風が変化していったのか。
どんな時代背景だったのか。
絵のタッチや、色合い、絵の具の種類は。

勝手な自己解釈かもしれないけれど、
どの画家にも言えるのは、
誰かの作品に大きく影響を受け、
模倣したり、試行錯誤するうちに 
徐々に "独自の作風" や "題材"が確立されていくということ。
そこに至るまでの道のりはそれぞれ違えど、
自分なりの何かを見つけ、表現し、伝えるために、
きっと、命を削って描いているんだと思います。

ごくたまに、
心に風が吹くような衝撃を受ける作品に出会うと、
建物や、自然、空間だけでなく
絵が放つ "気" のようなものもあるんだな、と感じることも。



・・・ な~んて、ちと語っちゃいましたが、
いやー、ゆったりのんびりお散歩するの、
やっぱりいいもんですねぇ ^^
せっかく北海道も屋外で過ごしやすい気候になってきたことだし
どんどん外に出てリフレッシュしようっと。
うん、そうしよーっと! 今は、そんな気分。

写真_R.jpg