2020年08月18日(火)
温
あたためていたんです。コトコトコトコト。
行ってみたいな、という、気持ちを。
十勝にある中札内美術村。
アート小説を手がける作家・原田マハさんが
著書『デトロイト美術館の奇跡』のあとがきに
国内でおすすめなのは "中札内美術村" って書いていて。
アート好きな友人と行ってきました。
ひろ~~い敷地に、美術館がいくつか点在しています。
森の中の散策路を歩いていると、目の前に建物があらわれ
中に入る時は、なんだか、ワクワクドキドキ。
輝く瞳で、ビーズやスパンコールが
たくさん入った小さな宝箱をそっと開けた、
あの頃みたいに ―
建築 × アート × 空間 × 自然
美術館ごとに趣向が凝らされていました。
かやぶき屋根の家には、
子どもたちの詩集『サイロ』の原画が展示。
夏の夕暮れに田畑を走る子どもの後ろ姿に郷愁を感じました。
昔、銭湯として使われていた趣きある建物に、
しっくりなじんだ油絵。
厳冬の北海道の風景が、空気が、豊かな筆致で描かれています。
観終わって、ひとつひとつの美術館から外に出るたびに
清らかな気持ちで、外の景色をぼんやり眺めておりました。
水や風の音がキラキラしていて、手入れされた庭園にも癒されたなぁ。
中札内美術村の近くには牧場やデントコーン畑が広がっていて、
立地的にも、十勝らしくて、良き、でした。
プライベートでは久しぶりのお出かけ。
やっぱりこういう時間って、大事ですね。