2020年09月10日(木)
挑
『M-1グランプリに出ないか?』
7月下旬。第4回HTB寄席の稽古の真っ只中。
イチモニ!のプロデューサーからこんな打診がありました。
?????
えむ、わん・・・M-1、、って、あの年末の一大イベント?
去年、お笑いコンビ・ミルクボーイが優勝した
漫才の王者を決める頂上決戦!?
えぇぇぇっ、落語の次に、漫才をやるってこと!!!??
お笑いは好きだけれど、観たことしかない。
落語の高座は11回経験させてもらったけれど、漫才は似て非なるもの。
人生をかけて漫才に向き合っている芸人が集まる神聖な場に行くなんて。
しかも本番まであと1か月しかないぞ。
いやいや、いやいやいや。ダメだ。ムリだ。断らなくちゃ。
でも――
やってみたいという気持ちが少し芽生えたんでしょうね。
かなり逡巡したものの、いつの間に首を縦にふってました。
M-1グランプリは、プロ・アマチュアを問わず
コンビ結成15年以内であることが出場資格です。
相方が福田太郎アナに決まり、コンビとして始動したのは8月6日。
札幌での一次予選の3週間ほど前(!)のことでした。
コンビ名は、私の思いつきで
"大野"と"福田"の頭文字から"大福" に決定! ( 結構お気に入り。笑 )
今回は、新型コロナの影響で、全国8都市で開催の地区予選は無観客。
通過率は例年よりはるかに低く、わずか10パーセント。
単純計算で、100人のコンビ中、2次予選に行けるのは10組のみで
去年までの準々決勝組の多くが今年は一次予選で敗退、
との情報も。
"M-1グランプリに参加し、大会の魅力を伝えること "
それが私たちが課されていることでした。
とはいえ、出場するからには
本気で挑み、本気で次のステージに進みたい。
そうでなきゃ真剣勝負しているプロの漫才師のみなさんに失礼だ。
これが福田アナとの統一見解だったんです。
だから、限られた時間の中で、色んな人の力をたくさん借りながら
生放送やロケが終わったあと
ネタのアイディアを出し合い、稽古を重ねました。
福田アナと衝突したことも一度や二度ではありません。
良いものをつくりたい一心で向き合っていたからだと思います。
本番直前まで稽古をし、迎えた札幌予選 ―
程よい緊張感をまといながら、気持ちのスイッチがトップギアに入りました。
静寂に包まれた会場。審査員は3人。
前のコンビが終わり、マイクを消毒している間に、深呼吸。ふーーー。
「どうもーーーーー!!大福でーす!!!』
あ・・・笑い声がきこえる。
大丈夫。とにかく思いっきり、楽しもう。
「ありがとうございましたーー!!!」
よしっ、終わった・・・・・・(安堵)
本番を終え、脱力。色んな感情が錯綜して、涙が一筋、頬を伝いました。
結果は・・・・・
まさかの一次予選通過!!!!!
一緒に結果を知ったイチモニ!ディレクターやスタッフも、号泣。
福田アナもそうだけれど、仲間が一緒に本気になってくれたことが
とてつもなく嬉しかったなぁ。
"大福"の軌跡("奇跡"でもある)は、こちらでご覧いただけます。
あすのイチモニ!では、
男泣きしたディレクターが編集した密着VTRを放送します。
漫才を通して気づいたことなども交えてお伝えするつもりです。
もしよかったら、みてほしいなぁ。
(YouTubeのHTB公式チャンネルでも公開予定)
よーーーーーーしっ、東京での2次予選もがんばるぞ、オーーーーーー!!!!!