2022年02月09日(水)
今
「今だ!と思って、自分に発破をかけたんです」
こう語ったのは、『北緯43度のコールドケース』で
「ミステリー界の登竜門」と呼ばれる江戸川乱歩賞を受賞した、北海道在住の伏尾美紀さん。
会社の経理を経て、現在は英語での翻訳を仕事にしています。
先日じっくりと、お話をうかがいました。
【ロケは、札幌・南区にある「六花文庫」で】
伏尾さん、初の長編ミステリー小説で、初受賞。
ということは、構想をあたため続けてきた作品なのかな、と思いきや
ネタ帳があったわけでも、長年書きためてきたわけでもないんですって。
子どもの頃から「いつか小説を書きたい」という気持ちを抱き続け
2020年、コロナ禍で図らずも時間ができた時に
強く感じたというのが、冒頭の言葉でした。
"今、書かなければ―"
突き動かされる想いを胸に
札幌にあるコ・ワーキングスペースに通いつめ
毎日時間を決めて、集中して書き上げたそうです。
物語は、冬の札幌を舞台にした本格ミステリー。
あの場所で、こんな事件が!?
犯人の逃走経路が・・・わかるわかる、えっあの改札!?!
主人公の道警刑事が何度も通っているのが札幌の地下街だったり、
フィクションと現実が交錯している感覚になりました。
そして、警察内部・組織の描写が、緻密なんです。
終盤にかけてページをめくるスピードがどんどん加速していきました。
相当、取材を重ねたんだろうなと感じ、お聞きすると
コロナ禍で、思うようにできなかったといいます。
では、なぜ細部までリアルなのか。
驚嘆の理由がありました。その発想力が、すごかった!!
明日10日(木)のイチモニ!で。