2013年11月25日(月)
男と女とワインと五輪と
年中行事。まだ飲んでいないけど。
街中がヌーボーワインと共に、なんとなく浮き足立っていく。
この季節の高揚感、いいですよね。
そうそう、ワインと言えば、先日ふらりと訪れた某観光地。
そこでふらりと入った酒店。
「いらっせぇぇい」
店主は80余歳と思しき 半纏を羽織った〝ばあちゃん″
仲良くなって話をしていくうちに、ばあちゃんのワイン昔話に。
~~ 時は昭和、東京オリンピックの前。
街の酒店はまだまだワインの取り扱いが少ない時代。
「これからの酒店はワインを知らずして生き残れん!」と
一人横浜にワインの勉強に行ったそうな。
「本当に洒落た街でねェ、香辛料なんかも
北海道では見たことのないものばかりで」
まだまだワイン指南本もほとんど無い時代。
ラジオのワイン紹介番組が唯一の勉強の場だったそうで、
カセットテープに録音して何回も何回も聞いていたそうな ~~
時代と、ブルーライトなヨコハマに燃えた並々ならぬ情熱を感じます。
そんな ばあちゃんセレクトのワイン
ハーフボトルをプチ大人買い。最高でした。
それから約半世紀。
ペットボトル入りのワインが出る時代になった今日。
また東京にオリンピックがやってきます。
7年後、ばあちゃんはどんな思いで迎えるのかな。
ワインレッドの奥に何を思うのかな。
進化した日本のワインを、世界の皆さんは
どんな気持ちで飲むのかな。
半纏を着て、曲がった腰をたたきながら、ちょっと遠くを見ながら
ワインを朗々と語る姿、カッコ良かったなぁ。
こんな素敵な歳の重ね方したいなぁ。