2016年06月10日(金)
サザエ考
なぜサザエが好きなのか考えてみた。
活の醍醐味、刺身。
食感もいいし、色も良い、磯の香りは言うまでもなく
オトナの味覚、壺焼き。
絶妙の歯ごたえはもちろん、くるんと取れる身の最後にある
黒い肝のオトナ感はいうまでもなく。
その後に残る、そう!醤油 だ!醤油 なのだ!
何の変哲もない醤油が、壺焼きになることにより
トロみが出て、肝の苦みが溶け出し、香ばしさを演出し。
身を食べ終わった後に、みえる限りの醤油を一度飲み干し
貝をふると、まだチャポチャポ音がする。
もう一度貝を振ると、醤油がじわっと数滴出てくる。
この醤油のためにサザエを食べるといっても過言ではないのかも。
あの醤油は、ほかのどんな貝にも作り出すことはできない。
醤油の演出家なのだ、サザエは!
私は、とにかく、サザエが好きなのだ。
おしまい。