2016年12月07日(水)
次時代の始発駅に
日本海の荒波を横目に、路盤の弱い単線を走る一両の気動車。
滑り込んだホームの先には錆びた車止め。
その先の木造駅舎には国鉄の忘れ物?色あせたベンチ。
ニシン大豊漁時代の栄華を忍ばせる広い駅構内。
終着駅のお手本のような風情ある佇まいでした、留萌線「旧」増毛駅。
公共交通、民間会社、収益、地域の足、地元の人も乗らないとの声
100円稼ぐのに4000円費用がかかる、自分が社長だったら、
そこに住んでいたら・・・
もう堂々巡りになりそうですが、それが現実なのだと、ふと思います。
全国の鉄道が今後抱える問題にいち早く直面しているJR北海道。
持続可能な公共交通として、かつての「鉄路」の存在を忘れない
地元の足の次なる形は・・・
95年の歴史の終着点を、次の時代の始発駅にしたい。
そんな思いを抱いた 2016年12月4日 留萌=増毛間の廃止でした。