
あらすじ
2話

内なる願いを叶える弁当屋『くま弁』。
常連客の高校教師・三輪(小林きな子)が、元教え子・若菜(森田想)を連れてやってきた。
若菜は彼氏から「痩せすぎて気持ち悪い」と言われ、太るために何を食べればいいか悩んでいた。
心配する三輪が二人の関係に口を出すのだが、若菜は怒って聞く耳を持たない。
見かねた千春(久保田紗友)とユウ(飯島寛騎)が寄り添い、優しく注文をとった。
食べることへの興味が薄く、好きな食べ物がない若菜は、“食べやすいもの”をオーダー。千春の心配をよそに、ユウが作った“半熟卵のオムライス弁当”を美味しそうに平らげた。それから若菜は、くま弁に通うようになった。
ある日、若菜は食べることが好きになれない理由を打ち明けた。
複雑な家庭環境で育ち、食事の時間が楽しくなかった。
加えて、彼氏から「食べ方が汚い」「食べなくても平気だ」と言われ、自身も食べない方が楽だと感じていた。
若菜を想うあまり感情的になった千春は、電話越しで彼氏を叱りつける。
ショックを受けた若菜が走って店を後にした。
後日、千春は三輪とともに若菜の住む家に向かった。
そこには彼氏の家を飛び出した若菜の姿があった。
くま弁に行くと、ユウが“夏野菜の天ぷら弁当”を作って待っていた。
ピーマンやズッキーニ、トマトやトウモロコシなど、北海道らしい夏野菜が入っている。
若菜は固い表情でユウを見た。
若菜の言う“食べやすいもの”は、“箸を使わなくていい食べ物”のこと。
ユウはそれに気付き、あえて箸で食べる弁当を作ったのだ。
不安そうな若菜の背中を押す三人。
たどたどしい箸使いで弁当を食べる。
その味と優しさを噛み締め、若菜は逃げずにコンプレックスと向き合うことを決意する。
数日後、千春はユウにも、助けが必要な時は頼ってほしいと伝える。
徐に口を開いたユウは、新商品の試食担当を千春にお願いした。