
あらすじ
4話

千春(久保田紗友)の東京への帰任期限が刻一刻と迫っていた。
ユウ(飯島寛騎)にも打ち明けられず、不安な気持ちを募らせていく。
ぎくしゃくしてしまう二人の関係。
そんな中、離れて暮らす母・亜紀子(千堂あきほ)が札幌にやってきた。
寂しさをこぼす母に心揺らぐ千春。
翌日、娘の食生活を心配する母に、千春は見栄を張り普段は自炊していると嘘をついてしまう。
仕事から帰ってきた千春は、母のために肉じゃがを作る。
ところが、肉じゃがは煮崩れて味が濃く、コゲて大失敗。
慌てふためく千春は、ユウにくま弁の総菜を持って来てもらうようお願いした。
正直に言った方が良いのでは、というユウを説得し、総菜を皿に移し替える千春。
すると、母が予定よりも早く帰ってきた。
ユウはくま弁の容器を持って急いでベランダに隠れる。
見事に用意された食卓に感動する母だったが、肉じゃがの肉が小鹿家と違い豚肉であることに気づく。
肉じゃがは祖母から受け継いだレシピで、千春が母から初めて教わった料理だった。
いたたまれなくなり、嘘を告白し謝る千春。
そして、ベランダにいるユウを紹介した。
しかし、母は千春が北海道にも見栄を張らずに頼れる相手がいることを喜んだ。
「どこにいても元気に暮らしていればそれだけで充分」と言う母に、千春は親のありがたみを感じ、自分に素直に行動しようと決意する。
後日、千春とユウ、黒川(戸次重幸)と熊野(山野久治)は、ピクニックで、ある弁当を囲んでいた。
それは千春とユウが一緒に開発した、くま弁の新商品“おもてなし弁当”。
色とりどりの総菜が少量ずつカップ詰めされている。
二人の共同作業をもてはやしながら、賑やかに食事が進んだ。
「あなたのためにこれからも料理を作りたい」。
帰り道、ユウは千春に告白をする。
千春は「これからもずっと食べたいです」と受け入れた。
秋晴れの空の下、ユウはそっと千春の手を繋いだ。
季節がめぐるくま弁。
入ってきた客を出迎えたのは、カウンターに並んだ二人だった。