now onair

NEXT

激論!どうする北海道

トップページ >> パネリストの主な発言

パネリストの主な発言

【討論③】返還のその先は…新たなアプローチとは?

激論!どうする北海道

私は日本の名誉と尊厳において、この領土問題を解決する。戦争で取られた領土は、戦争で取り返すのが他国の歴史の現実でありましたけども、話し合いでしっかりやる。私は200カイリ、よく面積論をいう人がいるが、国後、択捉、歯舞、色丹でもし地下に何か資源があるだとか、あるのであれば尖閣みたいにもめると思う。尖閣も国連が海洋調査をして、天然ガスだとか油があると分かってからもめている話だから。北方領土では、一番のメリットは私は海だと考える。排他的経済水域が広がると、日本にとっては大きな国益になると思う。

激論!どうする北海道

島民の権利回復は、メリットと言うよりは、この大きな北方4島の大きな課題。例えば、漁業権も勿論そうだし、財産権だとか、色んなものがある種、剥奪をされているわけで、それはこの平和条約が結ばれないと、どちらが支払うのかということも含めて、元島民の皆さん方にとって、かなり大きな課題というものが、そこにあるということ。それ以降については、海の資源が大きなメリットになるのではないかと。ただ、ちょっと気になっているのは、新しいアプローチと総理がおっしゃった時に、同じ言葉だが、「過去にとらわれない新たなアプローチ」と言っている。ある意味で同じ言葉だが、言ってみれば二重に言っている。これは何を意味しているのかというのは議論になるかもしれないが、かなり過去を打ち消しているようにも聞こえるのでそこがポイントなのかなと。

激論!どうする北海道

10年前に書いた本で3島引き渡しのシミュレーションして、それが一人歩きして面積折半論者とか大分言われた。一番言いたかったのは、住民の利益を考えたうえでの新しいアプローチというのは、どこで線を引くのかということ。根室の苦しみは、国境線が決まっていないこと。これは島の数ではない。稚内とサハリンはくっつきあえる、ビザを取って行けるので。稚内は国境のマチ。それでセールスができる。ただし、根室はそれを言えない、でも線をどこかに引いてくれと。そして隣と付き合いたい、どうしたら互いにビジネスができるのか。今はできない。そのことをおそらく北海道の人もよく分かっていない。島の数も大事だし、交渉はハードにやるべきだと思っていて、一見強硬派に最初思われたかもしれないが、住民の不利益というのは線がないことだと思う。

激論!どうする北海道

例えば今年4月からサケマス流し網漁が禁止になった。その結果、ベニサケは入ってこない。色丹島が日本のものになっていれば、これだけでも黙っていても日本の管理で漁業ができる。拿捕もなくなる。今年も去年も拿捕された。精神的にも極めて大きいと思う。根室の元島民は、現実的に歯舞、色丹よりも一番は国後だ。国後の海を使わせてほしい、国後は羅臼も標津も別海も根室からも毎日見える。歯舞は貝殻島だけ納沙布岬から見えるだけなので。この国後の海を何とか使わせてもらいたいというのが、元島民の願い。そういった意味では、元島民は非常に現実的で、1つでも2つでも返してもらえるなら返してもらいたい、後は自由往来させてほしい、国後周辺の海を何とかしてほしい。今の安全操業があるけども、拡大した形でやらせてほしいというのが一番の声。

激論!どうする北海道

日本は固有の領土ということをきちんと言っている。しかし、実態はどうかというと、排他的経済水域、これは線を引いてない。日本の領土の上に飛来するロシアの戦闘機に対してスクランブルをかけない、これは様々な事情を考慮して。分かりやすいのが天気予報。歯舞や色丹、国後、択捉はきょうは晴れる、とはやらない。主張はしながらも現実的に後退したというか、ロシアの気迫に負けているというか。一度ビザなしで国後、択捉に渡った時に、ある大臣も一緒で、大臣はその間、一度も北方領土の話はしなかった。帰ってきて根室で記者会見した時に、領土問題これから一生懸命取り組みたいと初めて言った。それをロシアが反撃して、そういう大臣とこれからお付き合いしないと、公式的に怒りに満ちた展開をされた。これを打破しなければなので、非常に難しい。

激論!どうする北海道

返還でもたらされるメリットという質問だったので、領土・主権は国家の基本だということからいって、私は日本の領土になること自体が、最大のメリットだという捉え方をしている。

激論!どうする北海道

僕は元島民とか旧島民という言い方はしないようにしていて、70年も経ったが、避難生活をされているわけで、父祖の土地はあの島々にある。僕は神戸生まれで、大学以降は東京だが、例えば、羅臼から国後が目の前に見えるということを知っている国民はほとんどいない。神戸からみる淡路島と実は変わらないのだと。ところが、北方領土と言われるとはるか北のほうにあって、大ヒットした「知床旅情」に白夜という言葉が出てくるが、白夜なんかあるわけない。あったらはるかに北の話。日本の領土になることがメリットであって、漁業関係やその他も全部その後にくっついていること。不公正の是正という意味は、戦争に勝った負けたはずっと世界の歴史にあって、日本だけが一度負けただけで、全部悪かったと頭下げなくてはいけないとなっている。これを変えようと。

激論!どうする北海道

1956年当時は日本は戦争状態を解消する、国連に加盟できる、抑留されている方々が帰ってこれる、漁業の問題もそれなりにできるようになった、そういうメリットはたくさんあった。だから共同宣言という変則的な形で国交を回復した。当時ソ連にとっては、日本という戦争に負けた国だが、アメリカ側についている国と国交を樹立できることはメリットだった。そういうような2国間にとってのかなりメリットがあった。今後仮に、解決がもたらされるとするならば、日本の領土になること、経済的な利益があることは勿論だが、互いのメリットの度合いは56年の時よりは低い。それでただし、日ロ関係が改善されれば全体として日本が直面している北朝鮮の問題とか、中国の勃興とか、全体で考えた時の東アジア、太平洋地域の安定勢力に日ロがなれると思う。

激論!どうする北海道

自由往来と観光は必ずしもイコールではないが、自由往来は大変ありがたい話だなと。しかし、その話をすると主権の話をしないと、全然かみ合わない話になると思う。なので、それをやるとそれだけで何時間もかかる話になるが、自由往来というのをどういう意味で説明するか分からないけど、相当根っこに関わる課題かなと思う。

激論!どうする北海道

自由往来を希望しているのは元島民の方々。元島民の方々は、故郷だとか先祖の墓があるそこに自由に行きたい。それは主権は主権で国にやってもらうが、我々の気持ちとしては、国後や択捉はすぐには返ってこないだろうと、色丹もそうだろうと、それであれば自由に行ける枠組みだけは何としてもやってもらいたいと思う。

激論!どうする北海道

今回の領土返還と同時に経済協力をすることによって、私は北海道に大きなメリットがあると思っている。それはエネルギーで、パイプラインで天然ガスを持ってくれば、かなり安くなるし、実は電力も今日本で作ると1キロワットアワーあたり10円くらいかかっているが、それが半額くらいで入ってくる可能性があると言われている。もしその安いエネルギーが北海道に入ってくるのであれば、そこでエネルギー多消費型の産業、アルミだとかメッキだとか、そういうのがどんどん北海道に立地するようになるので、これは北海道経済の復活のカギになる。ロシアにエネルギーを握られるのは危険だといわれるが、ただ原油については日本は8割中東に依存している。中東とロシアどっちが危ないかはよく分からないが、むしろ集中させていることのほうが危ないと思う。

激論!どうする北海道

北海道はどんどん小さくなってきている。稚内にしろ根室にしろ、鉄道が切り捨てられ縮んでいく中で、どうやって北海道が元気になるかというと、ロシアという隣国。ロシアと結ぶと行き止まりじゃなくなる。何かできないのかなと考えた時に、根室から稚内まで行くツアーをやった。分かったのはアンケートを取ると、根室は北方領土の原点というイメージしかないが、ジャズはあるし、野鳥もあるし、すごく豊か。私は北方領土一色に塗りつぶされることが、根室の疲弊を招いていると思う。北方領土のことも見ると、ロシアを見ると岬で。そういう中でアイヌのチャシもある。そういうことで刺激する中でロシアとの付き合いを考える。領土問題、国境の意味を考えてもらう取り組みをやっている。国民の他人事ではない、自分たちの問題として考えるそういう教育は大事。

激論!どうする北海道

色丹でも国後でも学校の教科書に書かれている。向こうでは南クリルと言われる北方領土、その南クリルの先住民族はアイヌ民族だったと。そこで今津先生にもお願いして、私を理解してくれて、アイヌ民族が日本の先住民族だと、東日本における、その国会決議を持っていった。文化的なアプローチで北方領土問題を解決したほうがいいと思って。知床半島が世界遺産になっているが、本来は北方四島も同じ生態系、自然環境だから、同時に世界遺産に申請すべきだった。そうすると文化の意味で日本も理解してくれているな、ここはもっともっと近づいてもいいのではないかという信頼関係が生まれたと思う。私は是非とも、いずれ、北方四島を世界遺産に申請すべくやったほうがいいと思う。

激論!どうする北海道

色んなそういう世界遺産という意見も含めて、根室管内、特に根室、別海、標津、羅臼の延長線上に知床があって、更にまた世界遺産と、斜里のほうまで入ってしまうが、そういうことも含めると、観光だけではなくて、色んな資源、自然資源も含めて、環境的な部分も含めて、色んなことを学習すること、特に今、修学旅行生なんかが入っているから、そういう意味では、学習するフィールドがたくさんあると思う。こういうことについては、どんどん進めてほしい。

激論!どうする北海道

プーチン大統領が、連邦議会で1日に一般教書演説をされた。日本との経済関係の進展というか、そういうことに期待されている。平和条約という言葉とか、領土問題という言葉一切ない。日本の報道が最近2、3ヵ月やや過熱化して、あたかもすぐに領土問題が解決して、あるいは2島が返ってくるとか、平和条約がどうとか、ちょっと加熱しすぎたのではないか。そういう意味では、繰り返しになるが、一歩一歩着実に堅実に、しかも全体的にバランスとった感じで進めていくと、そういうアプローチをしていって、やがては本当の解決に至ると。今の段階で、プーチンさんがそういうことを期待している。そこはある程度、総理も応じられるのだろう。応じられて、日ロ関係の全体の中で進展を少し進めると。いきなり一気に「はい、終わり」ということにならない。

激論!どうする北海道

(番組直前に行われた日ロ外相会談に触れ)ラブロフ外務大臣って、外交官を40年前後やっている人で、ロシアの外務省出身で、ロシアの外務省は北方領土交渉自体に否定的だから、その立場を貫いて、同時にプーチンさんと役割をすみ分けていて、岸田外務大臣は相手のことを持ち上げつつおっしゃっているが、実際は岸田さんとプーチンさんの会談、これは大事。プーチン大統領は普通、外相レベルに会わないから。わざわざ会ってくれる時に、ラブロフ外務大臣が同席すると言っていたのが、土壇場で次官を出した。だからそのう、ロシア外務省が邪魔をして、プーチンさんが動くことができないというわけではなくて、すみ分けをしているということ。

激論!どうする北海道

やっぱり厳しい交渉をきちんとやらなくてはいけない時は、日本の外務省もそうだが、日中国交回復の時には「法匪(法律の理屈をこねくり回す、匪賊)」と言われたと、交渉にあたった高島益郎元大使がおっしゃっていた。そういう役割の方が必ず我が外務省にもおるので、ギリギリやらなくてはいけないところはギリギリやらなくては、そうしなければ物事は進まない。首相、トップ同士が合意すると物事は進む。それは鄧小平とサッチャーが、トップ同士で合意して香港返還が決まったのと同じこと。何かそういう、あとは肉付けは事務方がギリギリやると、こういうことだろう。

激論!どうする北海道

(4島返還の)旗を降ろしたらいけないと思う。旗を掲げながら、その旗に向かって、いかなる苦難も乗り越えて、そこへ到達すると。その第一歩だと思う。

激論!どうする北海道

(政治決断の後押しは)やっぱり世論。その世論も大きな変化が、どの新聞社、テレビ局のアンケートでも、現実的な柔軟な解決論が過半数超えている。4島一括ということが20%台しかないということ。これは大きな変化。このことを総理はようく頭に入れていると思う。あわせて私は総理のさまざまな話し合いの中で感銘したのは、北方領土問題は何よりも、元島民の考えにそって、理解を得ることが一番だと言っている。では、元島民の考えは世論調査と並行しているから、私は環境も非常によいと思っている。もう1つ、右より、民族派の団体の皆さんも、今回はプーチン大統領来日関係で、原則論ではなく、ここは安倍総理の判断に委ねる任せる、その判断を了としたいというのが、総括的なとりまとめになっておるので、ここも随分変わったと思っている。

激論!どうする北海道

この課題は与党も野党もない、皆同じ思いで返還を望んでいるわけだから。そこには何も違いは無いのだが、先ほど触れたように、過去にこだわらない新しいアプローチというのがすごい気になっている。要するに、過去にとらわれないという意味。平和条約も、もしかしたら帰属の問題も、そういうものは無しにするというわけではなくて、置いといて、新しいアプローチをしたいという意味にも取れる発言なわけで、その意味がどういう意味なのか、ただし今回は何かをやっていただかないと困るタイミング。何かを前進するタイミングにあることは間違いないので、はっきりした形になるか別として、何らかの第一歩というか、前進というものをやらなければいけないタイミング。そういう意味では、何らかのことが15日には形になってほしいなと思う。

激論!どうする北海道

過去にとらわれないというのは、本当にキーワードだと思う。以下は個人的に申すだけだが、条約を結ぶ時に、交渉がうまくいって、平和条約ということがずっと前提になってきたが、そこも実はくびきになってるので、平和条約ではなくて、例えば軽々に言ってはいけないが、やがては平和条約にいくかもしれないが、まずは友好の条約とか、それはまさしく日中で、日本は1972年前後に実現したこと。それに対して、ロシアが仮にそれが出たとして、どう応じるかは分からないが、多分反応はすごくあると思う。ただし、12月15日に一気にそこに行くということではなくて、12月15日にゼロ回答はない。実際は何かある。それは外相会談がニュースになっていたが、外相会談よりも、プーチンさんが岸田さんに会ってくれたということはすごい大きなメッセージ。

激論!どうする北海道

結局、択捉、国後を諦めると、だから平和条約を結ぶと安倍さんは言って、その代わり歯舞、色丹は主権はすぐに日本に渡せと言ったら、解決する可能性はあると。でも、固有の領土と言っているから、それは下ろせない。だから解決しないのが前提。先ほどの友好条約の話で言うと、中国とロシアとの間で2001年に結んだ時に、互いの領土要求をもう出さないという項目を入れている。そうするとロシアは当然領土要求を放棄しろとなるのでは。外交というのは、会ってお茶飲む回数が増えるだけでも、付き合いの幅が広がるというのが大事。だから、山口でお会いするのはいいと思うし、宣言が出るか分からないが、平和条約をこれからやろうというようなこと、歯舞、色丹のことをちょっとでも具体的に何か見据えて人的交流とかパッケージにして雰囲気を作る、それが限界かなと。

激論!どうする北海道

新しいアプローチ、5月6日のソチでの8つの経済協力も新しいアプローチで、ストーンとプーチンさんの胸に落ちた。そのことを9月2日のウラジオでも、より具体的に、これはこうすると、これはこういうふうなアクションブロマイドにすると説明して、これもまたプーチンさんは非常に満足している。そこで安倍総理が、これは国会でもはっきり明言していることは、4島の帰属の問題を解決してということ。これが新しいアプローチ。ということは、4島だ2島だと言っていてもこれは進まない、解決できない。まったくまっさらな状態で進めていくしかない。新しいアプローチとは、そういう理解をしなければ、私は交渉にならないと思う。

激論!どうする北海道

8つの項目そのものは、ロシアにとっては大変ありがたい提案だから、ロシアが文句を言うわけはないので、ただこれをやりっぱなしでは、前進の第一歩にはならいのではないかというので、共同的にやれるものをこの中に見つけていかないと、更なる前進には結びつかないと言うのが、この8つに関して言えばそこになる。勿論、僕は4島帰属と平和条約が前提だと思っている人間だが、その中で、安倍総理の発言を聞いているとどういう意味なのか、非常に理解しづらいので先ほどの話をさせていただいた。

激論!どうする北海道

私は現実的な解決しかないという判断を総理はされているから、いつも答弁は変わっていない。昔、外務省が作った答弁要領だと、東京宣言という言葉も入っていた。イルクーツクも入っていた。しかし、まったく臨時国会等でのやりとりでも、過去にこだわっていない新しいアプローチ、それは互いに良かった、日本だけの主張が通るは良い外交ではない。またロシアの主張を聞くのも良い外交ではない。ここはまっさらな状態で、ロシアも良かった、日本も良かった、折り合いをつけていこうと。私はそれしか外交はないと思っている。国境を決めなければ、平和条約はできない。どこで引くかは最高首脳の判断しかなく、ただ時間がかかると思う。12月15日に決まるとは思っていない。

激論!どうする北海道

15日におそらく発表には出てこないだろうけど、必ず出る話として、私が考えなくてはいけないのは、トランプさんのアメリカがどうみるかというのを、プーチンさんと安倍総理がひざ詰めで話をされると思う。特にトランプ外交が姿を現して、ビジネスマンだから中国とすごく手を結ぶはずだと、実際手を結ぶのだろうが、その前に台湾のトップと電話会談して、中国の頭をひっぱたくということをやった。中国は今のところトランプさんを非難できない。今後どういう風にでてくるのか、ロ米関係変わるかもしれないから、それは隠されたテーマだと思う。発表されなくても、その後の両首脳の動きに必ず出てくるので、そうすると今までの戦後体制が壊れていく世界の中で、新しいアプローチをすることそれが肝心。

激論!どうする北海道

私は結構米ロ関係について議論をしているが、多くの人は変わらないという人が多い。何故かというと、オバマ政権が出た時に、ブッシュ政権から変わってリセットをやった。しかし、結局ウクライナの話とかでガーッとなるわけで。米ロの関係はヨーロッパとかグローバルなレベルでは、構造的な対立だから、ちょっとくらいはいいが、やっぱり同じようになるのではいかという議論のほうが強いので、トランプさんが出てきてもそれがプラスになるとは思わない。

激論!どうする北海道

先ほどロシアの立場から話したが、私は安倍総理にはどうしても進めなければいけない事情があると思っている。それは安倍さんの今の高い支持というのは、経済を良くしたから。ところが、いま財務省が予算の修正作業に入っていて、今年度の税収はほぼ100%前年度を下回る。明らかにアベノミクスが曲がり角にきている。もう1つはトランプが何と言っているかというと、演説の中で、安倍は米国経済の殺人者であると。地獄の円安誘導によって、米国企業が競争できないようにしたと。トランプが就任したら、円高に振れていく。そうすると、支持率が落ちていく可能性がある。ここで成果を出さなくてはいけない。プーチンが3島も返したら大統領選が大変だと言う話があったが、いま圧倒的に支持率が高いから、国後をおまけにつけたくらいで、私はゆらがないと思う。

激論!どうする北海道

唯一島民として島から追い出された者の1人として、個人個人は色々と思いがあると思う。しかし今、私が関わっている千島連盟という組織としては、やはり4島一括返還をこれを旗印に、今まで運動を続けているし、これからもその旗を降ろすつもりはない。ただ結果、これは交渉ごとだから、国と国との交渉ごとだから、我々には交渉権はない。したがって国と国との間で正式に決まって、それが国民が受け入れられるとすれば、我々も国民の1人として、元島民の1人として、受け入れるという気持ち。是非皆さんにご理解をいただければと思っている。今までも期待はしてきたが、今までの期待は期待で終わってしまった。「今回だけ」は、「今度こそ」は、この4文字、「今年こそ」はという4文字に思いを託している。

※敬称略、肩書は当時