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マツコ&有吉 かりそめ天国 2時間SP 卵大好きマツコも唸る絶品卵料理4選【再】

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過去の放送

2008年11月15日放送

第80話「秋の日高路(2)~馬と人との絆の証」

のんびりと草を食む馬の里には、癒しの時を楽しむ人々の笑顔が溢れています。
夕日に浮かび上がる美しいシルエットの大自然と命が燃えるように輝く様は、サラブレッドと自然の絵画のようです。
浦河で、馬が人間にとってどれほど大切な存在であるかをあらためて知りました。それは…障害を抱える人たちにとって、馬と触れ合うことが心にも大きな効果をもたらすことです。馬との触れ合いから生まれる喜び。馬の背で揺れる笑顔・・・それは遠い日々から変わることのない人と馬との絆の証です。


2008年11月8日放送

第79話「秋の日高路(1)~青春は馬とともに」

春には、桜並木の二十間道路に多くの観光客が集う新ひだか町。この町の農業高校では、地元の食材を使ったスイーツなどを販売し町の人々にも評判を呼んでいます。
そんな学校の授業風景を覗いてみると・・・。
生徒たちが学ぶのはサラブレッドの繁殖から育成、乗馬まで。
全国でもここだけにしかない学科です。
馬と共に過ごす青春の時。若者たちを大きく成長させるのは愛情を注げば必ずそれに応えてくれる命の存在です。夢を育み、心を磨く馬との日々。 淡いサクラ色の青春期には、大切な出会いが心を磨きます。サラブレッドの里では、馬との出会いが若者たちの夢を育み、命輝く時間が流れています。


2008年11月1日放送

第78話「伝承されるものつくり(6)~ 森と水の出会いから生まれた紙」

整然と並ぶ様々な品種の木々。研究開発が行われた森は、美しい湖の豊かな水と出会い、私たちに欠かせない恵みをもたらしてくれたのです。静まり返る大自然を前に、細胞に記憶された太古の昔が私の中に蘇るかのような思いに駆られています。生命の誕生を支えた水は万物の恵みの神でもありました。伐り出した木は、千歳川から苫小牧まで運ばれ、紙に生まれ変わりました。明治43年に操業を開始した工場は北海道経済の原動力として働き続けています。最初に作られた紙はこの工場のプライド。新聞用紙の生産量で世界一を誇る工場に成長したのは、プライドと共に先人達の熱い思いを受け継いできたことの証です。この工場で生産されているのは、1日700トンにも及ぶ新聞用紙です。その量は、全国の新聞のおよそ一割。パルプが紙に生まれ変わるまで15秒という速さです。明治に誕生した「ものつくり」の技は今、北海道の大地でその原料を育てることも忘れてはいません。品種改良などあらゆる研究を行ってきた王子の森。そこは今、森林に関する様々な情報発信の場として周辺の森と豊かな水をたたえる支笏湖との出会いの軌跡を伝えています。


2008年10月25日放送

第77話「伝承されるものつくり(5)~宇宙と未来に注ぐ情熱」

岸壁に灯台が建つ岬。地球の丸さを実感できるというこの岬の町を訪ねました。断崖絶壁が続く海岸線は工業都市・室蘭とはまた違う顔を見せてくれます。海を渡る風に、秋の人恋しさが潜んでいるせいか岸壁に立つ灯台が少し寂しげに見えました。そんな地球岬を後にして向かったのは、この町にある大学です。室蘭工業大学の航空宇宙機システム研究センターでは音速の4倍、マッハ4の気流を作り出すことに成功。航空産業の未来を見据えた研究が続けられています。
宇宙だけではなく、未来の航空機にも活かせる新たな技術の開発。若者たちは、それによって町を活性化し北海道の明日を明るく照らしたいと考えています。空に挑む若者たちの情熱は、地球岬から望むことができる水平線の向こう、宇宙と未来に注がれているのです。


2008年10月18日放送

第76話「伝承されるものつくり(4)~鉄の町の原風景」

室蘭港に行きかう船を眺めながら工業都市の風を感じています。
この町に北海道で唯一高炉を持つ製鉄所ができたのは、今からおよそ100年前、1909年のことだと聞きました。新日鉄室蘭製鉄所では現在も自動車部品の製造を中心に工場が稼働しています。高炉の中で熱せられた鉄の温度は1600度。真っ赤に煮えたぎる液体状の鉄は怒りに燃える龍の如くに工場内を駆け巡ります。様々な機械に立ち向かう様子はドラマチックでもあり、圧倒されるような迫力を感じます。そんなものづくり人達の情熱の結晶のひとつが、直径5.2ミリのピアノ線127本を束ねたケーブル。これをさらに52本束ねたものが、町のシンボルの命綱です。室蘭のランドマーク、白鳥大橋。生活の中に溶け込んだ美しい橋のある風景は、工業都市、室蘭に暮らす人々の心の原風景になっています。


2008年10月11日放送

第75話「伝承されるものつくり(3)~鉄が伝えるメッセージ」

開拓期の北海道にあって、ものづくりの町と言われる室蘭では、すでに国を支える一大工業が始動し、未来を照らしていたのです。
工業船が頻繁に行きかう室蘭港。高台から街を眺める私の目に飛び込んでくるのも様々な工場の煙突です。その一つ、日本製鋼所は、北海道炭礦汽船、通称「北炭」が,イギリスの会社2社との共同出資によって明治40年に設立。それは西の八幡製鉄所と並び称されるほど軍事に力を注ぐ当時の日本にとって欠かせない存在でした。明治の遺構となった自社の発電所は今も当時の面影そのままに威厳を漂わせます。日本製鋼所が国に果たした役割の大きさは歴代天皇行啓の際に宿泊所となった施設からも窺えます。その風格ある佇まいが、当時の室蘭の繁栄を彷彿させます。そして今、この会社が次世代に伝えるメッセージは軍事の役割を終えた後も、その技術を活かして北海道の工業を牽引し見事に復興を果たしたという事実です。日本で初めて航空機のエンジンを作った会社。北の未来の一翼を支えるためにもその製作マン達の気概は受け継がれていかなければなりません。


2008年10月4日放送

第74話 「伝承されるものつくり(2)~民族を超えた魂」

有珠善光寺は、天長3年(826年)、比叡山の僧であった慈覚大師が、 開山したと伝えられている浄土宗のお寺。その後、文化元年(1804年)、時の将軍徳川家斉公により蝦夷三官寺の一つとして正式な建立をみました。本堂は江戸時代の2度の有珠山噴火からも難を逃れ、ほぼ原型をとどめ、江戸時代のたたずまいを今に伝えています。
松浦武四郎の「東蝦夷日誌」には、「アイヌ語でお経を読み、説教し、アイヌの人々に 初めてカナ文字教えた」とあり、「法莚に列するもの五百人の多きに達し、エゾ地念仏の始まり」と紹介されています。そこには民族を超えた魂の伝承があったのです。


2008年9月27日放送

第73話 「伝承されるものつくり(1)~感性を受け継ぐ刀工の至芸」

「ものつくり」とは、日本の伝統文化、固有文化に源を発しその精神性や歴史観を表す言葉と言われています。 伊達市に住む、渡辺惟平さんは、北海道でただ一人の刀匠。 人間国宝の宮入行平師(故人)に入門し、昭和54 年の作刀承認を機に独立。 以来、この地に身を構え伝統的な技の伝承に命を懸けます。 新作名刀展に10度の入選を果たすなど、伊達市文化伝承者の一人でもあります。 今日も、工房の中、ふいごで勢いを増す炎の中で手槌を振るい鍛え上げます。 受け継がれる魂は、感性のよりどころを探して未来へと繋がります。

※放送時間が夜23:21~に変更となりますのでご了承ください。


2008年9月20日放送

第72話 「躍動する大地・夏5/日本の胃袋を支える十勝の畑」

「日本の胃袋を支える畑」…十勝平野にはそんな言葉が似合います。
農業王国北海道の中でも、全国への出荷率の高さを誇る道東は、十勝の野菜。
そこには新しい目線で明日を見据える人の熱い思いがありました。十勝の広野に出会いを求めて車を走らせています。野菜農家の人々が大切に育てた作物を無駄にしないために知恵を絞った人がいます。大きさや形のせいで廃棄処分となっていた野菜たちをキット野菜として再生したのです。加熱水蒸気加工という製法も農家の人たちの苦労を知っているからこそ生まれたものに違いありません。互いに支え合う心が農業王国の明日に希望の光を届けるのです。


2008年9月13日放送

第71話 「躍動する大地・夏4/豊穣の神が祝福する十勝平野」

日高山脈を望む大地に広がるのは北海道一の穀倉地帯です。穀物の一大産地である十勝平野。そののびやかな田園風景は豊かな実りを願う人々が大地に描く祈りのメッセージです。原始の山々に囲まれる湖、然別湖。その湖畔に立って鏡のような湖面を見つめていると 雲に紛れて天上の神が、一瞬その姿を映したかのようにも思えてきます。広大な平野に描き出された豊かな実りの地上絵。豊穣の神は、十勝の人々が大地に描いたこの絵を上空から祝福しているに違いありません。気球に乗って眺める一大穀倉地帯。大自然の神々と共有するこの眺めに感動しながら十勝の実りの豊かさを天空から実感します。眼下に広がる畑が手つかずの原野だった頃、この地に夢をかけてやって来た人たち。そんな先人たちの情熱の余韻が、空を吹き渡る風となって聞こえてくるかのようです。毎年8月、十勝の夜空には無数の花が咲き乱れます。
「日本一の華やかさ」と言われる花火大会。そこには豊穣の神への感謝の思いが込められているようです。