注目の参議院議員選挙はどうなる?与党VS野党の構図 各候補者は語る
2025年 5月 8日 16:39 掲載
7月20日に投開票が有力視される夏の参院選。
改選定数3の北海道選挙区は、与野党どちらが「2議席」を獲得するのかが焦点です。
6年前の選挙では自民党が2つ議席をとりましたが、さて今回はどうなるのか。
水面下の戦いを追いました。
高橋はるみさん「ありがとうございます」
先月20日、札幌市北区の会館に姿を見せたのは、再選を目指す自民党の現職、高橋はるみさんです。
高橋はるみさん「北海道は農業をしっかりと守らないといけない」
北海道知事を4期務めた抜群の知名度で、前回はトップで初当選を決めた高橋さん。
しかし、自民党派閥の裏金問題では、22万円の不記載が判明。
厳しい選挙戦が予想される中、ミニ集会や街頭演説で説明を尽くしながら支援を呼びかけています。
高橋さん「トランプ関税への対処をはじめ、物価高、燃油高への政策的な対応をしっかり党内で議論して政府に反映してもらう。こういう活動をしているということを有権者の方にバックしていく」
6年前の選挙では、高橋さんと、岩本剛人さんのあわせて2人が当選した自民党。
先月のANNの世論調査で、内閣支持率が31・4%と低迷が続く中、今回も2議席を確保できるのかが焦点です。
岩本さんは地元、札幌市清田区で開いた後援会の会合で苦しい状況を吐露しました。
岩本剛人さん「僕らが思っている以上にみなさんから大変厳しい意見をいただいています」
6年前の選挙で自民党道連は岩本さんの知名度不足を補おうと支援団体の票を寄せましたが現職として迎える今回は「実績」が問われることとなります。
岩本剛人さん「今は物価高騰対策をしっかり。エネルギー、賃上げ、経済対策、地元の。そこをしっかり示していくのが大事と自分は思っています」
「勝部賢志予定候補者と国民民主党より鈴木雅貴予定候補者です」
2議席の獲得を目指す旧民主党系の野党。
連合北海道主催のメーデーの集会で壇上に並んだのは、立憲民主党の現職・勝部賢志さんと国民民主党の新人・鈴木雅貴さんです。
勝部賢志さん「3つの議席のうちの2つは、しっかりと連合北海道が推薦する候補で勝利をおさめたい」
鈴木雅貴さん「勝部賢志議員ととともに、いろいろ教わりながら、この北海道、日本をよくしていきたい」
連合北海道など支援団体が間に入る形で、旧民主党系で2人の候補者擁立を目指してきた立憲と国民の道連。
立憲の現職・勝部さんの擁立は早々に決まりましたが、
国民は先月になって、元証券会社員の鈴木さんの擁立を決めました。
メーデー会場で初対面となった2人。
勝部賢志さん「もう何というかさわやかで素晴らしい、若い力が政治を変えるので、ぜひ頑張ってほしい」
鈴木雅貴さん「やさしくて格好良くて頼りになる。何と言っていいのか」
ただ、連合北海道は2人を推薦したものの、立憲・国民の両党が相互推薦などの協力をする動きはありません。
鈴木さんは、集会後の打ち上げ会場を訪れ、まずは顔と名前を覚えてもらうことから始めています。
鈴木雅貴さん「慣れないことが多くて戸惑うことも多いが、その分学ぶことが多くて、楽しくやらせていただいています」
同じく打ち上げ会場を訪れた勝部さん。2期目に向けた支援固めに奔走しています。
勝部賢志さん「当面の物価高対策はもちろんなんですけど、そのあとしっかりと北海道の地域を暮らしていける地域にしていく。様々な課題がありますので、腰を据えて腹を据えて取り組まないといけない」
旭川市で街頭演説をしたのは、共産党が擁立を決めている新人の宮内史織さんです。
参院選には初めての挑戦となります。
宮内史織さん「いろんな世代がきちんと安心できるようなそういう政策で頑張りたいなと思います」
れいわ新選組は、元旭川市議の野村パターソン和孝さんを擁立する予定です。
支持の拡大へ道内各地で遊説活動を進めています。
野村パターソン和孝さん「消費税の廃止と積極財政による財政出動を2本柱に、私個人が思っている文化政策、空き家対策、そういったものを合わせて提言していく」
激しい雨の中マイクを握るのは、参政党の新人元倶知安町議の田中義人さんです。
外国資本の土地買収などに法規制が必要だと訴えています。
田中義人さん「経済財政、あと私が一番訴えている外国資本による土地の買収ですよね。
これ止めていくにはこの段階でやらないと間に合わない」
函館市中心部で街頭演説をするのは、道議会議員を3期務めた日本保守党の新人・小野寺秀(まさる)さんです。
小野寺秀(まさる)さん「中国資本等々に国土を買われている、さらに安全保障上重要な場所が買われている。それの是正。国民が安心して暮らせる日本を作ることが一番重要だと思います」
そして去就が注目されるのは・・・
「参議院議員の鈴木宗男であります」
毎月、札幌中心部で街頭演説をしている無所属の現職・鈴木宗男さん。
これまで演説に使う車の上には地域政党「新党大地」の文字がありましたが、白く塗りつぶされていました。その訳は・・・
鈴木宗男さん「新党大地で出ることはないですから、前回も新党大地という得票が出ている。うちの秘書たちが誤解を生むし、消したほうが良いと」
道内外の支援者などから意見を聞いたうえで、今月下旬にも去就を判断をするとしています。
関係者によりますと、かつて所属していた自民党が、全国比例での擁立を検討しています。
鈴木宗男さん「政治家が若いか年寄りかというのは頭づくりだと思いますね。体は77歳かもしれませんが、頭づくりはまだ60代という思いで頑張っていきたい」