開発会社が破産し工事が止まっているニセコ町の高級リゾートホテル。新たに事業の引継ぎ先が決まり工事が再開することがＨＴＢの取材で明らかになりました。

羊蹄山のふもとにある建設途中の大きな建物。高級リゾートホテル「Ｎｅｗ Ｗｏｒｌｄ Ｌａ Ｐｌｕｍｅ Ｎｉｓｅｋｏ Ｒｅｓｏｒｔ」です。スキー場に隣接し羊蹄山も一望できる抜群のロケーション。客室露天風呂を備えた部屋など全２１９室の高級ホテルと５つのプライベートヴィラからなるニセコ最大級のリゾートとして去年１２月に開業する予定でした。

廣瀬美羽記者:「ニセコ町の市街地から車で１０分ほどのホテルや別荘が建ち並ぶエリアです。あちらに建設中の建物があるのですが…人影は一切ありません。」

工事の着工は２０２１年。全体のおよそ３割まで進んでいましたが、建設担当の会社は契約に基づいた建設費の支払いが行われなかったことから開発会社の破産手続きを申請。去年６月ごろには工事を停止し、今年４月、裁判所は開発会社の破産手続きの開始を決定しました。関係者によりますと開発会社は着工当時、中国で投資家に向けた説明会を開催していました。複数人から多額の資金を集めたものの開発は中止されたまま連絡が取れない状態が続いているということです。配られた資料には４億円を超える物件も。そんな中、新たな動きが。事業の引継ぎ先が決まり工事が再開することがＨＴＢの取材で明らかになりました。道などによりますときのう関係者から事業再開に向けた手続きを進めたいと連絡があったということです。事業の引継ぎ先は日本の企業でできるだけ早い工事の再開を目指しているということです。ニセコ町の担当者は。

担当者：「非常に目立つ建物なのでそのまま放置されると景観上の問題もある。
工事の再開は歓迎する」

ニセコリゾート開発に差した影は晴れるのか。引継ぎを受けた新たな事業者によって高級ホテルは建設再開への道を進みます。