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「黒塗り」に隠された「証言」とは…裁判の取材の中で内容が明らかに 江差看護「パワハラ自殺」訴訟

北海道立江差高等看護学院の男子学生が自殺した問題を巡る裁判。
取材の中、HTBの開示請求ではほぼ黒塗りだった資料の内容が明らかになりました。

HTBの情報開示請求で開示されたほぼ黒塗りの資料。
道の第三者委員会による教師や学生ら11人への聞き取り記録です。

■前田愛奈記者:
「男子学生の遺族側の弁護士が函館地裁へと入ります。これから非公開での裁判が行われます。」

2019年に道立江差高等看護学院の男子学生が自殺した問題では、去年、遺族が自殺は教師からのパワハラが原因だとして道に損害賠償を求める訴えを起こしました。
一方の道側は裁判の中で第三者委員会の調査結果を「客観的ではない」などとして認定された4件のパワハラを全て否定していて、いまも裁判が続いています。

■男子学生の遺族側植松直弁護士:
「第三者委員会の調査結果を素直に読めば、パワハラが認められて、自殺との因果関係はあるだろということになると思うんですけれども、/その前提が変わらないまま全面的に否定する態度は、本当に理解ができない。」

この裁判の中で、道側が証拠として提出しているのがHTBの情報開示ではほぼ黒塗りだった資料です。
今回、裁判所で資料を閲覧したところ、黒塗りで隠されていた証言の内容があらたにわかりました。
■裁判資料より:

▼女性教師…「もう既にレベルが低いとか何とかいって、ふるいに掛けるみたいな。会議でもそういう話が出てくる。(中略)『もう、この子駄目だね。』とか」

▼男性教師…「D先生に(自殺した男子学生が)『人格を変えたらいいんです。
』と言われ泣いていた。

▼男子学生…「C先生は○○(自殺した男子学生)に竹刀を持たせて走らせていた」

江差高等看護学院複数の教師・学生による学校の「異様な状況」の証言。
さらに…
■裁判資料より:

▼男性教師…「『先生、それは(学生に対して)やりすぎでないでしょか』って言えるわけがないんです。心の中で思っていても、それを教務室や教務会議の中で口出すことは一切ないです、じゃないと、僕死んじゃうから。」

教師と教師の間でも「パワハラ」が横行していたという証言も。

HTBの取材に対し道は「係争中なので、コメントは差し控えさせていただきます」としています。

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