参院選の争点「物価高対策」 売る側も苦悩 電気代・人件費に悲鳴、物価高に苦しむスーパーの訴え
2025年 7月11日 16:38 掲載
今回の参議院選挙、最大の争点が物価高対策です。買い物する側だけでなく売る側もさまざまなコスト上昇に悩まされるなか、政治に求められることとは。
買い物客(50代)
「食費にかかる月の費用がだんだん上がっているのは感じますね」。
買い物客(30代)
「野菜は天候によってけっこう高くなったりしている、調味料もあがってきている」。
買い物に行くたびにため息が出てしまいます。帝国データバンクによりますと今月、値上げを予定している食品は2100品目。1年前の同じ時期に比べ5倍もの大幅な増加です。
HTB選挙解説の北海道大学・佐々田博教教授と札幌市北区のスーパーで値上がりの実態を取材しました。
HTB選挙解説、佐々田博教北大教授
「物価高はどう影響していますか」。
マルコストアー 山川悟史社長)
「顕著に去年より値上げになっているのはチョコレート菓子が大幅に1年前からあがっています」。
原料のカカオ豆が不作でチョコレート菓子はこの1年で平均3割ほど仕入れ価格が上昇。この板チョコは来月には200円を超える見込みです。
こちらのインスタントコーヒーは豆の不作に円安も重なり、価格は1年前のおよそ1.4倍。内容量は4割近くも減ってしまいました。
マルコストアー 山川悟史社長)
「こちらの商品も常温でいいので、ふつうのスーパーなら冷蔵ケースで販売されている。常温でいいものは常温で販売して電気代のコストを下げている」。
飲み物やコンニャク、梅干しなどは冷蔵庫ではなく常温で店頭に置くことで電気代などを節約しています。
HTB選挙解説、佐々田博教北大教授)
「これをやることで販売価格は、どれくらい下がるんですか」。
マルコストアー 山川悟史社長)
「基本的に5%以上下がります、それだけスーパーって冷蔵庫や冷凍庫の電気代かかるんです」。
ただ、店側の努力にも限界があるといいます。
HTB選挙解説 佐々田博教北大教授)
「国や自治体へは、どういった支援を求めますか」。
マルコストアー 山川悟史社長)
「スーパーは電気代が人件費の次に一番かかる。電気に対する支援と、消費税いろんな政策出されているんですが、限定1年、2年限定、そうなると無くなったら、また国民の皆さんや、店の(作業)負担も増える減税するっていう政策があるなら続く政策を国には望みたい」。
参院選で各党が物価高対策として掲げている公約が、「給付」や「消費税減税」です。
買物客30代)
「減税のほうが先を見れは助かりますね、現金給付は一時的なものという気がするので」。
買物客50代)
「お年寄りも増えていくので、国もお金必要なんじゃないかなと思いますから、消費税で蓄えあったほうがいいんじゃないかな」。
物価高への対策について佐々田教授は。
HTB選挙解説、佐々田博教北大教授)
「企業の努力も限界があるのでそこは政治が企業と消費者を支えていく必要があるという印象は受けました」。