車の下に置いた通帳が…80代男性、特殊詐欺で200万円被害 滋賀県警「タドコロ」名乗る男、口外禁止の指示も
2025年 7月15日 13:33 掲載

札幌市厚別区の80代の男性が電気通信事業会社の職員や警察官を名乗る複数の男に現金およそ200万円をだまし取られる特殊詐欺事件がありました。
警察によりますと7日、札幌市厚別区に住む80代の男性の自宅に、電気通信事業会社の職員を名乗る男から「未納料金がある」、「あなたの名前で携帯電話が契約されている」などという電話がありました。
その後、警察官を名乗る男から電話があり、「事件に関わっている疑いがある」、「犯人ではないことを証明する捜査に協力してほしい」などと言われたということです。
そして、14日には、再び警察官を名乗る男から電話で「偉い人の指示に従ってほしい」と告げられた後、上役の警察官を名乗る男に電話が替わりました。
上役の男は、「捜査は終了するが、キャッシュカードと通帳が必要なので車の下に置いてほしい。警察官が取りに行く」などと指示。
男性はこれを信用し、キャッシュカード1枚と通帳1冊を紙袋に入れ、自宅敷地内にある車の下に置いたということです。
男性が家に戻り窓から確認すると、置いてあった紙袋はなくなっており、その後、男性の口座から数回にわたり、合わせておよそ200万円が引き出されていたことが判明しました。
被害男性は同日午後2時半ごろ、利用している郵便局に駆け込み、「詐欺にあったようなので口座を止めてほしい」と申し出たことで、郵便局員から警察に通報が入りました。
警察によりますと、警察官を名乗る男は滋賀県警の「タドコロ」を名乗っていたということです。
また、犯人グループは被害男性に対し、引き出しの上限額を200万円に引き上げるよう指示していたほか、「口外禁止」と釘を刺していたということです。
警察は、特殊詐欺事件として複数の人物が関与しているとみて、詳しく調べています。