先週開幕した音楽の祭典「ＰＭＦ」（パシフィック・ミュージック・フェスティバル）。世界の若手音楽家の中から選ばれた札幌出身のチューバ奏者に思いを聞きました。

９日に札幌コンサートホール「キタラ」で幕を開けた世界の若手音楽家を育てる国際教育音楽祭・ＰＭＦ。ウィーンフィルなど世界有数のオーケストラのメンバーや指揮者が若手を指導しコンサートを行います。
今年は１３００人を超える若手音楽家の中から厳しいオーディションを勝ち抜いた９５人が２３の国と地域から札幌にやってきました。このオーケストラのメンバーに札幌出身のチューバ奏者・藤田裕人さんも選ばれました。小学校のスクールバンドでチューバをはじめた藤田さん。今年３月まで北海道教育大学のオーケストラに在籍し、卒業した現在も科目履修生として大学で腕を磨き続けています。

藤田裕人さん）
「道教育大学岩見沢校のおなじチューバの先輩がおととしに参加されていて、それを聞きに行ってすごくかっこよくて今度は自分が参加したいなと思って応募しました。すごい情熱のある若い音楽家の集まりなので、僕たちの音楽に対する熱意とかそういうものを感じていただけたらと思っています」

今年で３５回目の開催となるＰＭＦ。初日のオープニングコンサートでは、ウエストサイドストーリーの作曲者でＰＭＦの創設者でもあるレナード・バーンスタインの「キャンディード序曲」などが演奏され、集まった人たちを魅了していました。
２９日までに札幌などで３２公演が予定されているＰＭＦ。２６日には札幌芸術の森で家族で楽しめるピクニックコンサートも開かれます。