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「ごみの味」を覚えたクマは危険!専門家が警鐘 クマを寄せ付けないための対策とは

9日から、福島町では目撃や痕跡が見つかったほか、周辺ではごみ置き場を荒らす被害も相次いでいます。新聞配達員が襲われた場所から北に500mほど離れたスーパーで14日と15日、2日続けてごみ置き場が荒らされました。
なぜクマはごみを狙うのか。そしてごみの味を覚えたクマはどのように危険なのか。
クマの生態に詳しい知床財団に聞きました。

相次いで狙われるごみ置き場。なぜ、クマは人里にあるごみを探し求めるのでしょうか。
知床で野生動物の保護管理を行う知床財団は、クマは学習能力や食べ物への執着心からこのような行動を繰り返すといいます。

知床財団 金川晃大さん)
「ヒグマは非常に鼻のいい動物です。居住地からごみのにおいが漏れてしまったりだとか、ごみが見つかってしまうとヒグマがそのあとも頻繁に(ごみの場所に)出没を繰り返すのがヒグマの習性なので」

人との接触や被害を防ぐためにはごみの味をクマに覚えさせないことが大切だと話します。

知床財団 金川晃大さん)
「市街地に出没したヒグマに食べ物やごみを絶対に奪われないという地域住民の心がけや対策が最も重要だと思います」

知床財団が網走の会社と協力して開発したのがクマが荒らすことができないごみステーションです。
暑さ2ミリの頑丈な鉄板を使った「とれんベア」。扉はクマの爪が引っかからないように設計され、下から手を入れてロックを外さないと開かない作りになっています。
野生のクマでの試験も行われましたが、強い力で押されても倒れたり破壊されることはありませんでした。

シティ環境 澤口和人常務取締役)
「鉄板の厚さが通常よりも厚いものを使っていて、ごみステーションとして使う部分が約250キロ、その下にコンクリートの平板を設置していて、それが約900キロあります。なので合わせると、1トンを超える」

価格は1台55万円。斜里町内に12カ所設置され、これまで被害は出ていないといいます。

シティ環境 澤口和人常務取締役)
「こういったごみステーションにとれんベアを導入するのも1つの対策だと思いますし、私たちがごみを出す側の人間のルールの徹底も一つの対策。とれんベアを通してごみ出しのルールを守っていただく」

ごみの味を覚えたクマは、どんどん人里に接近し物置や家に押し入る可能性もあるということです。
ごみステーションを頑丈にするという対策もありますが、ごみを野外に放置せず、ごみステーションを清潔に保つなど、日頃のマナーを守ることも大切です。

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