北大と白石区で見つかった植物は同一 北大が会見 樹液に強い毒性 触れたあとに日光を浴びると激しい痛み
2025年 7月15日 16:25 掲載
北海道大学薬学研究院 脇本敏幸教授)
「光毒性物質として知られるフラノクマリン類が含まれる。」
札幌・北区の北大構内で毒性の強いバイカルハナウドとみられる植物が見つかってからおよそ3週間。15日、北大が初めて会見を開きました。
坂詰怜記者)
「北大前の通りから構内に入ってすぐのところにはロープが張られています。その中でバイカルハナウドとみられる植物が見つかりました。」
先月24日に10株ほど発見されたバイカルハナウドとみられる植物。西アジア原産のバイカルハナウドは国内ではまだ確認されていないセリ科の植物で、樹液に触れたあとに日光を浴びると激しい痛みを伴うやけどのような皮膚炎を発症することから、欧米では「最も危険な植物」として知られています。札幌市内ではほかにも。
本間壮惟記者)
「バイカルハナウドとみられる植物が見つかった場所には立ち入り禁止のコーンが設置されています」
今月1日、白石区のサイクリングロードでもバイカルハナウドとみられる植物40株が見つかりました。北大は大学構内で見つかった植物について「参照できる標本が国内にないためバイカルハナウドと特定できなかった」と発表。ただ、北大で見つかったものと白石区で見つかったものについては同一のものとみられ、皮膚炎を起こす成分が含まれている可能性があるとしています。
先ほど午後3時から始まった北大の会見。
北海道大学薬学研究院 脇本敏幸教授)
「当該植物には4種類のフラノクマリン類が含まれている。北大の試料と白石区の試料はほぼ一致。万が一当該植物の樹液が皮ふに付着した場合、ただちに洗い流し、付着した部分を遮光することで炎症の発症を予防あるいは軽減できる」
北海道大学農学研究院 愛甲哲也教授)
「今後数年は萌芽がみられる可能性がある。立ち入り禁止は継続して対応を継続する予定です」