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「すぐ洗い流し日光当たらないよう」北大構内と白石区で発見の植物、光毒性物質「フラノクマリン類」を確認

北海道大学薬学研究院 脇本敏幸教授)
「北大キャンパスおよび白石区で見つかった植物については光毒性物質として知られるフラノクマリン類が含まれていた」

札幌・北区の北大構内で毒性の強いバイカルハナウドとみられる植物が見つかってからおよそ3週間。15日、北大が初めて会見を開きました。

坂詰怜記者)
「北大前の通りから構内に入ってすぐのところにはロープが張られています。その中でバイカルハナウドとみられる植物が見つかりました」

先月24日に10株ほど発見されたバイカルハナウドとみられる植物。西アジア原産のバイカルハナウドは国内ではまだ確認されていないセリ科の植物で、樹液に触れたあとに日光を浴びると激しい痛みを伴うやけどのような皮膚炎を発症することから、欧米では「最も危険な植物」として知られています。

札幌市内ではほかにも。

本間壮惟記者)
「バイカルハナウドとみられる植物が見つかった場所には立ち入り禁止のコーンが設置されています」

今月1日、白石区のサイクリングロードでもバイカルハナウドとみられる植物40株が見つかりました。
午後3時から行われた北大の会見。北大と白石区で見つかった植物にはバイカルハナウドと同じ毒成分・フラノクマリンが含まれていると発表しました。

北海道大学薬学研究院 脇本敏幸教授)
「当該植物の抽出液には4種類のフラノクマリン類が含まれていると推定しました。万が一当該植物の樹液が皮膚等に付着した場合は直ちに洗い流し、付着した部分に日光が当たらないよう遮光することで発症を予防、軽減できる」

バイカルハナウドと特定はできなかったということですが、同じ毒を持っていたこの植物。一体いつから生えていたのでしょうか。

北海道大学総合博物館 首藤光太郎助教)
「現時点では集まった資料の中で最も古い写真は北大構内では2007年、白石区に関しては2010年少なくとも18年は生えていると考えています。そのほかの場所で見つかっていないことを踏まえると基本的には拡散能力はあまり高くないと推定しています」

18年以上も前から生えていたという驚きの発表。北大は他の国から持ち込まれたとみられると話します。

北海道大学総合博物館 首藤光太郎助教)
「外来種事態はほとんどが人為的に持ち込まれたものである。当該植物も人為的に持ち込まれたと考えている」

何者かが持ち込んだ可能性がある毒性植物。札幌市はこの植物が生えていないか、今月から市内の公園や川などを調査しています。

札幌市・秋元克広市長)
「ほぼ9割方終わって今週中には、全ての調査目視での調査は終えることができると思っておりますが、現時点で同種の植物が発見されているという状況にはありません」

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