町長「連休明けから少しづつ手だて」配達員死亡の福島町 クマは連日ごみ荒らし うなり声聞いた住人も
2025年 7月16日 18:40 掲載
住宅の庭に現れたクマ。「座ったなんで動かないんだろう」明かりを向けても逃げる気配はありません。これは今月10日道南の福島町で撮影された映像です。クマによる死亡事故が起きた後も、連日、出没が続いています。
高橋純暉記者)
「男性がクマに襲われなくなっているのが見つかった同じ草やぶできょう未明、またクマの目撃情報がありました」
福島町三岳では午前1時半ごろ車に乗っていた人から「茂みの中で目が光っていた。
クマのようなものを1頭確認した」と通報がありました。
この場所では今月12日、佐藤研樹さん52歳が新聞配達中にクマに襲われ死亡。
佐藤さんは全身にクマにひっかかれたような傷があり、解剖の結果、死因は出血性ショックと判明しました。
高橋純暉記者)
「クマはこのごみステーションのフタを開けて中のごみを漁ったと見られます」

ふたにはクマのものと見られる爪跡も…。佐藤さんが遺体で見つかった場所から80mほど離れた場所で15日、ごみが荒らされているのが見つかっています。
16日午前2時ごろには福島町月崎の住宅街でも住民が動物のうなり声を聞き警察に通報。
クマのものなのでしょうか。近くの水路には動物の足跡のようなものも。町民の不安も増すばかりです。
福島町民)
「コンブ漁も時間をずらしてやると言っいた。きょうも午前3時ごろ出て行った。
これから1時間か1時間半ずらしてやると言っていた。本当に早く駆除してほしい」
少なくとも2頭以上のクマが出没していると見られている福島町。
町は5か所に箱わなを設置していますがクマの捕獲には至っていません。
そして先ほどクマの対応について鳴海町長が会見を開きました。

福島町 鳴海清春町長)
「クマが人里に入ってくるエリアを防護柵で防いで侵入を防ごうと。
その前段で箱わなで確保する。緊急的な対策予算だが3000万円ぐらい
予算をいただいて、その中で連休明けから少しずつそういった手立てをしていきたい」