88年前の木造校舎をウイスキー蒸留所に 新たな名産品を目指して北海道・当別町でプロジェクトが始動
2025年 7月17日 19:00 掲載
当別町の新たな名産になるかもしれません。
使われなくなった校舎を活用してウイスキーの蒸留所を作るプロジェクトが動き出しました。
加藤諒也記者:「閉校した小学校跡地に新たに蒸留所が作られます。」
2016年に閉校した当別町の旧弁華別小学校。
88年前に建てられた道内で3番目に古い木造校舎で、子どもの姿が消えたいまも当時の趣を残しています。
その校舎を改修してウイスキーの蒸留所とする計画が動き出しました。
ウイスキースチューデント代表 田中隆志さん:「この旧弁華別小学校を活用することで未来につなぐことを考えています。」
関係者や町長などが集まり17日開かれた事業報告会。
蒸留所を作るのは札幌出身の田中隆志さん48歳です。
2016年、道東の厚岸町でウイスキー蒸留所の立ち上げに携わりその後、8年間勤務して町の特産品に押し上げました。
独立して新たな会社を立ち上げた田中さん。
水が非常に軟らかく麦の栽培が盛んな当別町にウイスキーづくりのポテンシャルを感じたといいます。
ウイスキースチューデント代表 田中隆志さん:「一部の製品は全ての原材料を当別町から調達しているような、そういうものをつくっていきたい。」
加藤諒也記者:「体育館の入り口の場所に大きなガラスが取り付けられ、工場の様子を見学できるようになります。」
今月から始まる校舎の改修工事。
柱や梁などはできるだけ生かし歴史的な雰囲気を残した建物ができあがる予定です。
ウイスキースチューデント代表 田中隆志さん:「本当に素敵な建物でここでウイスキー作りができたらとても素敵だろうなと思った。買ってくれるお客さんが喜んでくれて当別の新しい名物ができて、みたいな、そんなふうになったらいいなとは思っています。」
蒸留所の稼働開始は来年8月の予定で、樽で熟成させたモルトウイスキーの販売は2029年を目標としています。