訴状等を捏造した元弁護士の男に有罪判決 札幌地裁「偽造文書と見破ることは容易ではなく、巧妙かつ悪質」
2025年 7月22日 19:05 掲載
同僚の印鑑を使うなどして訴状などを捏造した罪に問われていた元弁護士の男の裁判で札幌地裁は男に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
札幌弁護士会に所属していた井上大造被告39歳は、5年前、依頼を受けた民事訴訟を提訴せず放置していたことを隠すため無断で同僚の印鑑などを使って、訴状や答弁書などを捏造し、使用した罪に問われていました。
22日の裁判で札幌地裁の藤井俊彦裁判官は「偽造文書と見破ることは容易ではなく、犯行態様は巧妙かつ悪質」とした上で「弁護士登録を取り消し、反省の態度を示している」などとして懲役1年6カ月執行猶予3年の判決を言い渡しました。