オホーツクの美幌町で道内今年一番の38.2℃まで上昇 斜里町の90代女性が熱中症の疑いで死亡
2025年 7月23日 15:59 掲載
陽炎が立ち上る北見市内。
道内はきょうも危険な暑さが続いています。
駅前を歩く人たちは日傘を刺すなどして厳しい日差しから少しでも逃れようとしていました。
永山友菜記者:「普段は多くの子どもたちが遊んでいるこちらの公園では、暑さが厳しすぎるせいか誰もいない状況です。手元の温度計を見ると39℃を超えています。」
市民:「初めて体験する感じ。熱中症にも気をつけなければという気温になってきた。」
道内は広い範囲で朝から気温がぐんぐん上がり、午後3時までの最高気温はオホーツクの美幌町で道内で今年1番となる38・2℃、佐呂間町で37.9℃と体温を上回る暑さとなりました。
異例の暑さに学校も対応に追われています。
北見市内では全ての小学校で体育の授業を中止し、一部の小学校では1・2年生の児童の保護者に送り迎えを依頼する事態となりました。
保護者:「信じられない暑さですね、こんなに暑くなるとは、きのうもプール授業あったんですけど中止になっちゃいました。」
保護者:「教室にしかクーラーついてなかったりするみたいなので、なるべく水分を取るようには促しているんですけど。」
この暑さで警戒が必要なのは熱中症です。斜里町ではきょう熱中症の疑いで90代の女性が死亡しました。消防によりますと女性の部屋にはエアコンがなく窓も閉まっていたということです。
こちらは北見市内の市営住宅に1人で住む70代の女性。自宅にはエアコンがなく扇風機2台で暑さをしのいでいますが、室内の温度は30℃を超えています。
北見市の70代女性:「ここ5、6年はずっと暑いですよね。(Qクーラーがなくて過ごしているが暑さ厳しいですよね?)なんとかいろいろ工夫してしのいでいます。日中は汗かくからひたすら足を冷やして、洗面器に(水を)入れて10分ぐらい冷やしている。」
また、暑さから身を守るためペットボトルなどを冷凍庫で凍らせ、体にあてて過ごしているということです。
気象台などは熱中症の危険性が高まっているとして、オホーツクと十勝、釧路・根室、石狩・空知・後志地方に熱中症警戒アラートを発表しています。小まめに水分や塩分を取り、冷房を使うなどの熱中症対策が必要です。