「マジかよ…」大雪山でクマに近づきスプレー噴射する男性 別の登山客も至近距離でクマを記念撮影
2025年 7月23日 18:03 掲載
今月、大雪山系白雲岳で登山者がヒグマに近づきスプレーを噴射する様子をカメラがとらえました。管理事務所はクマを刺激しないよう注意を呼び掛けています。
今月13日、大雪山系白雲岳を登山中の男性が撮影した映像です。山の斜面にいるのは1頭のクマ。登山道から近い場所に居座っています。
登山客が離れた場所でクマがいなくなるのを待つ中、ひとりの男性がクマに近づいていきます。
登山客:「何事もなければいいんだけど・・・、(スプレー噴射)おいおいおいおい!!」
男性がクマに向かってクマよけスプレーとみられるものを噴射。
クマが男性の様子を伺う中、男性はもう一度噴射、合わせて3回スプレーを使いました。
一連の様子を撮影していた男性は…
撮影した人:「本当に『マジかよ・・・』と思いましたね。(男性は近づいていくとき)ずっとヒグマの方を見ながらちょっと自信のあるような感じに見えた」
さらに別の登山客が現れ、クマを見つけるとその場に立ち止まって写真を撮影しました。
撮影した人:「あの至近距離で立ち止まって撮影するっていうのは、とても危険な行為をしていたのでちょっと本当にやめてほしいなと思いました。何度も立ち止まって写真撮影していたので、あんまり危険だと思っていなかったのかなと思います。」
この様子を見て安全だと思ってしまったのでしょうか、他の登山客もクマの近くを通り過ぎて下山していきました。
動画を撮影した男性は、クマがその後も立ち去らなかったことから危険だと判断し、登山を中止して下山したということです。
白雲岳を管理する大雪山国立公園管理事務所はクマに近づいたりして刺激を与えないようホームページなどで注意喚起しています。
また写真撮影についても、クマが近づいてくる可能性があり危険なことからやめるよう呼びかけています。