now onair

NEXT

「地域との垣根を超え…」百年超の歴史持つ札静修高校の校舎移設、跡地開発に住民から期待と不安の両方の声

100年以上の歴史を持つ札幌静修高校が発表した校舎移設。跡地に大型商業施設などを建設する計画について住民から期待と不安、両方の声があがっています。

札幌静修学園 西辻一真理事長)
「未来型キャンパスという風に言っているが、地域との垣根を超えた、というところで勝負したいと思っています」

4月で創立103年を迎えた札幌静修高校。校舎の老朽化や道内の少子化を受け、学校のテニスコートがある土地に校舎を移設する計画を発表しました。

先月24日に開かれた住民説明会。集まったおよそ30人の保護者や近隣の住民などを前に校長はこのように話しました。

札幌静修高校 西田丈夫校長)
「昭和54年は、確か全道で(学校数が)360くらいありましたから、今は271校になっています。生徒数(道内の中学卒業者数)も当時の3分の1に近づこうとしている。次の100年まで発展するためには、何か手を打っていかないとその道はないと思っています」。

発表された計画では、来年3月にもテニスコートを解体し、校舎の移設を開始。今のメイン校舎は解体して土地を売却し、大型商業施設やマンションが建てられるという内容です。
大型商業施設は3階建てで、屋上には札幌静修高校の生徒が使用するテニスコートや弓道場が作られる予定です。大型商業施設などの完成は2029年を目指しています。

この辺りは市電の「静修学園前」停留所や地下鉄「幌平橋」駅が近い閑静な住宅街。先月発表された道内の住みここちランキングでは6位に入っています。
そんなエリアに大型商業施設が作られるという計画に、住民は。

参加した住民)
「商業施設ができると、裏通り、仲通りの通行量が増えることも予想されます。車が頻繁に通るとなれば、生徒さんにとってもリスクになるのではないか」

校長)
「今ご意見いただいたことを踏まえながら、学校としては、生徒の安全を担保できるような道路設計にしてもらえるよう要望し続けたい」

参加した住民)
「子供が散歩して歩いているような道がいきなり抜け道になって車がどんどん通るようになると不安に思うので、商業施設ができることを聞いて、私たちが元気でいる間にできてほしいと願っています」

賛否の声を受けて高校を運営する学校法人の理事長は。

札幌静修学園 西辻一真理事長)
「地域住民ですから、自分たちの暮らしとどう関わるのかはすごく気にしている印象を受けました。生徒と住民が手を振りあったり、おじちゃんおばちゃんと手を振りあえる暖かい場所にできたらなと思っています」

生き残りのために下した私立高校の決断。街との調和が今後の課題となりそうです。

合わせて読みたい

HokkaidoNEWS24
イチオシ!動画ポスト
2025参院選
HTB天気予報士
奇跡の子
テレメンタリー2024 知床沖観光船事故 2年後の影響 全国アンケート調査
NEWS onチャンネル
HTB NEWS LINE公式アカウント
みんなで防災!HTBポータルサイト

その他のニュース

一覧の続きを表示
htb