鶏肉も高騰、過去最高値に 猛暑・エサ代高騰で家計に打撃 唐揚げ弁当ピンチ!鶏肉2割高で工夫凝らす店も
2025年 7月29日 16:24 掲載
豚肉の価格高騰のニュースを先日お伝えしましたが、手ごろな価格で家計の味方とも言われる鶏肉にも値上がりの波が押し寄せています。
から揚げ「ジュー」
あつあつジューシーなから揚げ。この唐揚げがたっぷり400グラム以上入った1キロ弁当が売りの札幌市北区の店では、鶏肉を1日50キロほど使うと言います。
デカ盛り弁当はるき北大前店 長田祥也店長)
「(鶏もも肉の仕入れ値は)3ヵ月前から20%は値上がりしています」。
利益が下がり経営は厳しい状況ですが値上げはせず、唐揚げとエビフライを組み合わせた新メニューで新たな顧客を増やす努力をしているといいます。
デカ盛り弁当はるき北大前店 長田祥也店長)
「価格が高騰したからと言って提供するサービスの質を落とすことはないと思います」。
スーパーの買い物客)
「むね肉、息子が好きなのでよく買います。北海道産の方が買うかな」
「(Q:国産とブラジル産だと?)国産買う。やっぱり安心かなと思う」。
安心感や地産地消の意識から人気を集めている国産の鶏肉ですが、現在、記録的な高値となっています。
こちらは農水省が公表している国産の鶏むね肉1キロあたりの卸売価格です。4月から価格が高騰し、7月は平均で565円と、統計のある2000年以降で最高値となりました。
札幌市内のスーパー。こちらではもも肉の価格を春頃と比べて100グラムあたり30円ほど値上げしました。
キテネ食品館月寒店吉本水産精肉部 今井芳博部長)
「通常の設定でいけば(100グラムあたり)150円ぐらいつけたいというのが現状であります」
なぜ記録的な値上がりとなっているのでしょうか。
キテネ食品館月寒店吉本水産精肉部 今井芳博部長)
「暑くてエサを食べなくて育たない、育ちにくい。(猛暑で)死んでしまう鶏が増えてくると、出荷量も減って来ると思うので」
エサ代などの高騰が続いていることに加え、豚など他の肉の高騰で鶏肉の需要が高まっていることも影響しているとみられています。
段木涼太アナウンサー)
「むね肉、もも肉ともに価格高騰の影響を受けているということなんですが、生活を応援するため、週に1回特売を行っているということです」
高値による客の鶏肉離れを防ごうと、こちらのスーパーでは利益を削って特売日を作っています。
農水省によりますと今後、鶏肉価格が下がる見通しは立っていないということです。