【北海道・津波関連情報・まとめ】道内の動き午後6時までのまとめ 夜を迎える避難所も
2025年 7月30日 19:16 掲載
北海道には、30日午前8時40分ごろに津波注意報が発表され、1時間後の9時40分に津波警報に引き上げられました。午後6時までの動きをまとめました。
午前8時25分ごろカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震が発生。
■釧路市の呼び掛け:
「津波警報が発表されました。海岸付近の方は高台に避難してください」この地震の影響で、北海道の太平洋沿岸など広い範囲に津波警報が発表されました。
午後3時ごろの根室市花咲の様子です。海の潮位が次第に高くなっていっているのがわかります。根室市花咲では80cm道東の浜中町や十勝港で60cmの津波が観測されています。
こちらは午後4時ごろ釧路市内で撮影された映像です釧路市では午後3時59分に40cmの津波を観測しました。その影響でしょうか?川の水が下流から上流に向かって逆流しているのがわかります。
■北海道大学地震火山研究観測センター
高橋浩晃教授:
「太平洋プレートの沈み込みに伴う巨大地震。津波に対して十分な警戒が必要。」
■鈴木直道知事:
「津波は第2波、第3波繰り返し押し寄せる可能性があります。まずは身の安全の確保をお願いします。」
釧路市内の高台には多くの人が避難しました。
■釧路市民:
「釣りをしていたので警報がなって逃げてきた。逃げる間もなく津波がきたら間に合わない。」
■釧路市民:
「海が近いので今回避難しようと大事をとって上がってきた。
津波が)陸上に上がってこないことを祈っている」
浦河など道内では、室蘭市やむかわ町など30以上の市と町に避難指示が出されています。
■本間壮惟記者:
「津波による避難指示が出ているむかわ町です。消防署の屋上には大勢の住民が避難しています。」
むかわ町の消防署の屋上には、一時300人を超える人が避難し、ソーセージやパンなどの非常食が配られました。
■避難してきた人:
Q非常食の配布もありましたが?「ありがたい」
■避難してきた子ども:「こわい」
■避難してきた人:「学校単位でみんなで一斉に避難してきました。50人ぐらいです。」
きょうも暑くなった道内。新冠町の避難所では、扇風機で暑さをしのいでいました。日高町では90代の男性が避難所で具合が悪くなり熱中症の疑いで病院に搬送されています。苫小牧市では4000人以上が避難しています。
高台の公園は避難してきた人の車でいっぱいです。道路が渋滞する様子も見られました。
■坂詰怜記者:
「森町の高台にある高校の駐車場には20台、30台くらいでしょうか、多くの車が避難しています。」
■前田愛奈記者:
「函館市の高台に来ています。多くの車が集まってきていて、住民たちが避難をしています。」
避難所となっている小学校には、仕事中だったのか作業着姿の人も避難していました。
■避難所に避難してきた人:
「会社全体に放送がかかって、避難しろということでいまこの状況。(全員で)5、600人くらいになるかな。造船会社なので海と同じ高さのところでも仕事しているので、少しの波でもきてしまう。」
室蘭市でも、製鉄所の従業員が徒歩で避難する姿が。交通への影響も出ています。
■中川宙大記者:
「津波の影響で、現在高速道の一部区間が通行止めとなっています。苫小牧中央から大沼公園まで通行止めと表示されています」
■大原麻潤:
「JR札幌駅ではアナウンスや電光掲示板で運休の情報が伝えられています。足を止めて確認する人の姿も見られます。」
津波警報が出されたまま夜を迎えようとしています。
■中川宙大記者:
「大樹町の避難所では、多くの人が泊まれるよう、非常用の毛布や2段式のベッドが用意されています。」
■避難してきている人:
「3月11日の震災の時に1晩泊まっていますから、泊まりたくないよねという話しをしています。」
気象庁によりますと少なくとも1日程度以上は津波が続く見込みだということです。