【国内初】釧路市で発見された化石は「ネオパラドキシア」だった…岡山理科大学などの研究グループが発表
2025年 8月 1日 07:57 掲載
およそ30年前に釧路市で見つかった海に住む哺乳類の化石が、世界的にも珍しい発見だったとして岡山理科大学などの研究グループが発表しました。
30年ほど前に釧路市で見つかった化石が海に住む哺乳類・ネオパラドキシアです。
このカバに似た生き物はおよそ1300万年前に気候変動などで絶滅したとみられ近年研究が進んでいました。
■筑波大学大学院浅井勇馬さん:
「すごく議論のある存在だったので、国内初ですし、束柱目の研究に新しい知見を加えることができたという喜びが大きかったですね。」
今回の発見で生息分布だけでなく進化の過程の研究に繋がる重要な発見になるとみられています。
これまでに「ネオパラドキシア」は、北アメリカの西海岸でも見つかっていますが今回が世界で4例目、日本では初めてです。
同じ場所からは一回り小さい「パレオパラドキシア」という種類も見つかっていてこの2種類が同時にみつかるのは世界的にも珍しいということです。
■筑波大学大学院浅井勇馬さん:
「今度は分類というよりかは、生態ですね。どんな生活をしていたのか、どこに住んでいたんだろう、どんな泳ぎ方をしていたんだろうと、具体的な生態のところに迫っていけたらと思う」