北方領土の洋上慰霊 元島民と鈴木知事ら参加 悪天候で根室港沖で実施
2025年 8月 7日 17:51 掲載
北方領土の元島民らが船の上から先祖を供養する「洋上慰霊」が行われ、7日朝、元島民らが根室港沖の海上で手を合わせました。
新型コロナやロシアによるウクライナ侵攻の影響で、北方領土への墓参は5年前から途絶えていて、洋上慰霊の実施は今年で4年目です。今回は、北方領土の元島民ら52人と共に鈴木直道知事や伊東良孝沖縄・北方対策担当大臣が参加しました。
■鈴木知事:
「ふるさとの地を踏みしめ、慰霊できる日を迎えられるよう、努力を続けていくことをお誓い申し上げます。」
船は国後島の南の日ロ中間ライン付近に向かうはずでしたが、悪天候のため参加者は根室港から北に20kmほど離れたところから手を合わせました。
■色丹島出身・得能宏さん:
「これで最善の道かなと思って、こういう行事に感謝しています。」
今年の北方領土の洋上慰霊は、21日までの日程で、あと3回行われる予定です。