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知床・羅臼岳 登山道で相次いだ「人を恐れないクマ」 入山規制で人身事故を防ぐことはできなかったのか?

知床半島の羅臼岳で下山中の男性がクマに襲われて亡くなった事故。羅臼岳の登山道では人を恐れないクマの目撃が相次いでいました。入山規制はできなかったのでしょうか。

今月10日、羅臼岳の登山道のすぐ近くをゆっくりと歩く親子グマ。クマはこのあと登山道を登り、登山者のすぐ近くまで来たといいます。
この4日後。羅臼岳の登山道で下山中だった東京都の会社員・曽田圭亮さんがクマに襲われ、亡くなりました。関連は分かっていませんが、羅臼岳の登山道で相次いだクマの目撃。
今月10日、クマが登山者に接近。登山者はクマスプレーを構えたまま後退しました。
12日には、登山者が至近距離でクマスプレーを噴射。しかし数分間、クマに付きまとわれました。これを受けて、13日、斜里町や環境省などが登山道を調査しましたが、
痕跡などは見つからず。14日、曽田さんがクマに襲われました。
クマによる人身被害を防ぐことはできなかったのか。
環境省や林野庁などが定める「知床半島ヒグマ管理計画」では、羅臼岳の登山道で出没したクマの行動によって「必要に応じて登山道の利用自粛の呼びかけ」や「登山道の閉鎖」などを行うことになっています。
環境省によりますと、13日の調査の結果、クマの痕跡が確認できず、「必要に応じて登山道の利用自粛の呼びかけ」に留まり、登山道の閉鎖には至りませんでした。今後、今回の対応について検証するとしています。
一方、大雪山国立公園では、人に近づいてくるクマが確認されたことを受け、6月から一部の登山道を閉鎖しています。

環境省 大雪山国立公園管理事務所 岡島一徳所長:「人気の高い場所の一つでもあるので登山道を開けるか非常に悩ましい。羅臼岳での事故は非常に衝撃的。どうすればヒグマと共生できるのか、関係各所と協議し検討していきたい。」

森唯菜アナウンサー)
大雪山では人に近づくクマの目撃を受けて、いち早く閉鎖しています。
大雪山国立公園管理事務所の岡島所長は、「人命が第一だが、国立公園の中でも人気が高いので登山道を開けるかどうかは悩ましい」と話していました。室岡さん、安全性と観光で葛藤がありますね。

室岡里美アナウンサー)
そうですね。安全に楽しめるというのがあっての観光なのかなという感じもするんですけれども、自然そのものが北海道の魅力だという中で、クマの傾向が、スプレーも効かなかったり変わってきているとするのであれば、人の対策というのもそれに合わせて変えていかなきゃいけないのかなという感じがしますね。

森唯菜アナウンサー)
そうですね。所長も話していました。人間もこれまで通りの対応では足りないという話がありました。大雪山では入山前にクマの対応のレクチャーもやっているそうですが、餌付けであったり人慣れにつながる行動はもちろんしてはいけません。

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