収穫間近の稲が泥水に…北海道・厚沢部町の農家「今後どうしたら」現場から中継
2025年 8月20日 16:40 掲載
依田アナウンサー)
北海道・厚沢部町では田んぼに被害が出ました。函館支局の前田さんの中継です。
前田愛奈記者)
こちらは昨日とはかわり、日が差していて蒸し暑くなっています。ただ、大雨の爪痕は色濃く残っています。ここは厚沢部町鶉町の1ヘクタールの田んぼが広がっている場所でした。
ただ、今は川のように水が流れ続け、その勢いは止まる気配がありません。大きな石や木が横たわっていて、一夜にして景色がかわってしまいました。奥の方の稲は見えなくなっていて、水に浸かっています。
こうなると、稲はダメになってしまうそうです。所有者の船瀬さんに話を伺いますと、泥水をかぶってしまうと光合成ができなくなって、さらに横たわっていることで機械で刈ることができなくなってしまい、ずっと横たわっていると乾きが悪くなるので腐ってしまう。
こちらには被害を免れた稲が残っています。実はパンパンに膨らんでいて垂れています。あと20日で収穫だったそうです。船瀬さんは本当に今年は出来が良かったということで、収穫を楽しみにしていたんだそうです。
あと一歩のところで被害が来てしまいました。
室岡アナウンサー)
本当にこれから収穫というところだったと思いますが、農家の皆さん、どのようなご様子だったのでしょうか。
前田愛奈記者)
この畑以外にも被害がありまして、農家のみなさんは集まって落胆されていました。今後どうしていこうかと話し合っている様子も見受けられました。船瀬さんも本当に今後どうしたらいいのかわからないと話していました。
このような状態から元の田んぼの状態に復旧・復興するのには、個人ではお金も足りませんし、マンパワーも足りません。行政の力が必要になります。